F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

研究領域(1):心理面接(心理療法)(臨床心理学研究法特論第11回)

ジョイスティックを使っての面接の記録は面白そうだと思った。

 

名取琢自。心理面接、心理療法。研究方法について、倫理的な課題。人を人として。
初期の研究。精神分析。フロイト。実際に事例をどのように研究し報告したか。面接中はメモを取らないで。面接が終わった後に100%に近く書き留める。訓練すればある程度出来るように成るが。ねずみ男、狼男などの症例の記録。ドキュメントの量が多い。裏を嗅ぎ取って知識を総動員して考察する。面接の研究と言えなくもない。患者が語ったことや反応をデータとして。詳細に付き論文を書いたら廃棄していた。面接の研究の発端としてフロイトの事例研究を。フロイト自身が、データを取ろうとする態度と臨床面接で伝えることのギャップがある。分析医に対する注意。12年の訳文。病歴について詳細な記録を作っても効果が上がらない。外見上の正確さに過ぎない。技法は病理的手段に矛盾する。学問的関心が。記録が完成しないうちに論じるのは良くない。分析医が学問的に利用とする症例では効果が上がらない。量子力学でもそうだが、データを与えてくれる現象に関与する。研究上に必要なデータを組み上げようとすると面接の性質が変わる。それぞれが両立すれば良いが簡単ではない。
研究例を幾つか。ルーツに戻って。ロジャーズらの実証的なカウンセリング研究。心理面接の中で何が起こっているかをデータに基づき研究。40年代から50年代。古くなっていない。今でも通用する研究法。来談者中心療法。ロジャーズ全集に研究論文が。シュナイダー。面接の録音の記録を元に発言をカテゴリーに分けて分析。沢山のcategory。カウンセラーの、クライアントの発言。カテゴリーを用いて逐語記録をどれに当てはまるか。6つの継続事例。終局までを10のブロックに。どれくらいの発言の頻度を、6つのケースのカウンセラーの平均百分率。XCF感情の明確化、簡単な受容。クライアントの方。生起率。クライアント反応。問題の叙述。理解及び洞察。変化していく。初期は問題の叙述が。進行すると洞察が。どんな発言がどの時期に、図式化。シーマン。比較を。継続面接を5等分。終結に至るまで発言カテゴリーを。叙述の部分など。新しいカテゴリー。カウンセリングの終わりを。変化しているかを。ケースによって変化するかは様々。5つの事例を。扱う。後半になるにつれて増加することが頻度から。面接の長期に渡る変化を。データ化して比較。
最近の研究例。キャサリントーマス。14年に。コンピュータで扱うジョイスティック。ビデオ録画された面接をリアルタイムで2次元で表現して変化を追う。研究対象。フィルム。当時活躍していた3人の。ロジャーズ。ゲシュタルト、論理衝動療法。自分たちの方法論や面接の解説を。事例が公開。部分的に使用が許可。Approachの違いでニュアンスのやり取りの違いなどをデータ化して研究。クライアントのプライバシーの問題。治療プロセスへの影響。なぜ可能だったか。かつて公開された映像。一度同意したからと言ってずっと利用してよいかは見直しが。面接場面の研究には特段の配慮を。トマス。治療的人間関係のダイナミックな。面接内の構造を分解して事象が次にどう影響するか。行動から行動へ。リアルタイムで。データを得て次の。時間の流れに沿った。ジョイスティック。対人関係の円環図式。2つの次元。コントロールと親和性、温かい冷たい。2つの軸。縦軸に親和性。横軸にコントロール軸。2次元の図を用いて対人関係の特徴を。2人の対人関係。安定度の高い関係は、親和性の軸で一致。コントロール軸の面では反対。支配的服従的。補完性。キーサー。相互関係。モデルを作る。checkリスト。心理療法での相互作用の。96項目。ビデオ画面の。補完性の高さは。面接全体の印象。時系列ではない。ジョイスティックによる評価。数値化。コントロール軸と親和性を。1つの面接の中でもどちらが主か周期的に変化。ジョイスティックの縦横の動きを数値化。7名が協力。視覚の研究では傾向は違わない。個人差が多くない。一つ一つの場面を見て2人を見る、各々1人なので2回。慣れの効果や対比効果を避ける。対象となる人物。非言語的行動。声のトーンの変動などどんなことでも軸で変化があればジョイスティックを動かす。評価する人は先入観があってはいけないので知識は与えない。何も知らない状態。手続きのことに成るが、いきなりではなく練習を。他の映像で。熟練した者と一致するように。全ての評価者は相関を。0.5くらいに。動かし方を練習。全員の面接評価や2日後に再評価。値が安定するように。評価者間の信頼性を高める。個人差よりも場面の違いを評価できるように。コントロールと親和性の水準や標準偏差。セラピスト3人の値が異なる。どのように統計的に有意かは書かれていないが。支配性や服従性。エリスとロジャーズ。パールズ。冷たい支配的な。先行研究でも似ている。標準偏差。測定値の変動パターンが図で表されている。2次元の平面の密度が。もっとも濃く描かれているところ。どれくらい基本点からずれているか。非対称。四角の平面が。黒いお月さま、まんまるの。薄い帯のようなものが下にかけて。支配性が高い。優勢パターンからはみ出しがちな。右に行くほど温かく。図の中に白い十字の。重心の位置。エリスのパターン。グロリア。頭が下にあり。幾つかの方向に散らばる。面接の中の変化を。グロリアは温かく服従的な。タコの足、色んな方向に変化。パールズのパターン。パールズとグロリアのその後の関係。研究協力者の倫理的研究。パールズはグロリアに挑発的な態度を。グロリアは細かいところを指摘。内的状態と外に現れているのが違う。互いにヒートアップ。感情が高まってきて。反論したりする。互いが支配的。図を見てみると三人三様の。論文自体はもっと詳細。リアルタイムに映像記録する。最近はコンピュータや入力機器の発達で容易に。
心理面接の研究の基本的難しさやロジャーズの古典的な、リアルタイム相関の、最後に心理面接や研究倫理。臨床の知。自分自身がパフォーマンスをしてシンボリズム。表現されたことに色んな意味がある。どのような裏の意味があるか。心理面接の研究。面接というのを実際に経験している人が加わる。クライアントや研究者を。裏の意味や文脈、言われなかったことを検討する。臨床の知。自分自身の臨床経験や日常活動に直結した活動を。リサーチクエスチョン。研究倫理。格好の題材に。実際の面接が。協力してもらえるからデータが。協力してください。データは研究に。サインしてもらう。全てが許された訳ではない。研究に協力して最初は専門家だけだったものが、映画館に公開。どうして?訴訟が起きた。情報化社会においてデータを貰っていつまで公開できるのか。ふせて欲しいという意見が何時でも言えるように。世界に公開できるシステムが出来ている。
心理面接の研究は難しい。体験や実施や、公表するための研究が。自分が自分の担当している面接を記録し検討してより良い臨床に繋げる。

 

臨床心理学研究法特論 (放送大学大学院教材)

臨床心理学研究法特論 (放送大学大学院教材)

  • 作者:小川 俊樹,望月 聡
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2018/03/01
  • メディア: 単行本