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家族と親子関係(リスク社会のライフデザイン第8回)

実の親子関係に囚われる必要はないという考えはもっと定着すべきであると思う。

 

米村千代。岩上教授。家族と親子関係。少子高齢化で親子関係の長期化。自立期や高齢期の。親子関係の変容を受け入れつつ、リスク社会への対応を。家族社会学。家制度や世代間関係。親子関係。少子社会が定着して未婚化の進行。親からの自立。00年代にかけて何時までも親元に居るパラサイト・シングル。高年齢化。先進諸国共通の問題。同居しているから自立していない?何かと親に依存する傾向が。学生でも卒業してもそのまま親元に。親と一緒にいると何となく安心。経済的問題。一部の人を除いて大人へのステップとの意識がない。離れてみて親のありがたみが分かる。親との距離を。実家の学生では離れようと意識を持たない人も。親離れしづらい。親の方も子離れ出来ない。相対的に子供が少ない。子育てを生きがいにした母親が。子育てこそ母親の使命。時間をかけてきた。20代30代の親世代。専業主婦が多い。階層差は勿論あるが。親が子供を止める。いい加減さも必要?子育ては子別れでもある。愛着を持つ対象から離れるのは難しい。掌中の珠。成人式を過ぎても大学に行く人。大学でも保護者として位置づける。何処まで子供を保護するか線引がし辛い。入学式に付き添ったり。結婚式のケーキきりに親も。特に母子の関係。今の関係だけでなくどのような親子関係であったか。仲良し親子の中身が問題。どれほどの距離が良いかは個々の親子により異なるが。親にとって子供は何時までも子供?線引が難しい。親の支配?べったりで楽しい?カラオケに行ったり洋服を買ったり。自立して欲しい親と楽しく過ごしたい親。一般的に親の保護期間が伸びる。子供がなかなか家から離れない。文化的背景も。日本では家制度。長男が親と一緒に住む慣習。女の子は嫁に。それまでは親元で。成人したら家を離れる。そういうPressureは少ない。何時まででも良いという親の態度。後押しする文化的背景。距離的に近くに居るというのが親孝行、という意識は根強い。歴史的な文化的な背景に加えて、90年代後半以降経済が落ち込む。親の家を出られない。国立社会保障研究室の調査。学生を除くと非正規雇用のほうが親元に居ることが多い。女性の場合は職業状態に関わらずずっと同居率が高い。10年の調査では18代から34歳の男性の70%が親と同居。学生の同居率は就業者よりも低い。大学が在るところにひとり暮らししていても。男子学生の方も段々と同居率が上がっている。同居が6割以上に。経済状況もあって仕送りが出来ない?女性は10年調査まで60%以上で推移。雇用と同居の関係は簡単には言えないが。独立しづらいのは現実。若い世代が自分の給料だけで家賃なども充分やっていける社会でないと親元にとどまる傾向が続くのでは?卒業生も女性はほとんどが親元に。生活が出来ない。支援体制の不備は大きい。大人になっていく過程で精神的自立を果たす。親から離れるのを問うのに。目に見えるのは物理的なこと。おとなになっていく過程のある時期に親の家から離れることは大事なこと。いろんな形があって、バブル期にはマンションを買い与えて母親が掃除をするなど。12年のWEB調査。40歳前後の独身者。独身男性の40%が親から同居。その8割弱はかっこ悪くないと。自分自身を納得させている?7割以上が良いことだと考えている。家族の絆を大切にしていると。独身で親と。子供も年齢的には大人なので親の気持ちもわかる。感じないことはない。親も引き止めたがっているという空気を察して。日本の場合は親が高齢になると同居するのが親孝行。
子供が中年になり親が高齢になったときの親子関係。高齢社会。親子で居る期間が長期に。葛藤も起きやすくなる。08年に。母の支配は色んな所で。特に娘にとっての母。母親が立派でありがたい、乗り越えられない。子供も否定できなくて重い。子供からも距離が取れるように。そのためには社会が支える基盤を。仲良し親子。母子関係、親子関係の良好さを。母親からの期待の重さに。学制の言っていることから、何かを決定する時に母親の影響が強い。親離れや子離れが課題。子供が離れてこれから自分の人生。違いは?脱却は難しく。一卵性親子。何処かで子供は分身と思っている。専業主婦に限らない。仲良しというか親子べったりの関係は多い。男の子と母親の関係は?それなりに重い。マザコンとは言わないにしてもお母さんが大好きな子供は居る。genderの違いは大きくて、仕事を変わったり介護で仕事を辞めるのは女性が多い。親子双方が自立できていない。高齢期に尾を引く。親子で距離を保つのは重要な課題。子供は精神的に親を切るのも必要。大人への第一歩。精神的で良いけれど。思いきらないといけない。アクティブシニアの中では子供の支配も重いという話が。元気で自立しているシニア。スープの冷めない距離。理想的な親子の距離を表す。色んな調査でも近居が最も望む形として。物理的に住まいが近い他にも、親子には適度な距離が在る方が良いというのを抽象的に。一般的には近くに住むという解釈が。以前は地域社会の割に近いところに親族が暮らしていた。今でもそういうことがあるが。日本ではほんの少数の人しか居ない。親子というのに絞って。networkで支えることが必要。複数のnetworkの1つとしての家族。実現するというか実現せざるを得ない。親が子供にべったり頼るのが問題。全てか無しかと言うのになりがちだが、緩やかに繋がることが出来れば。孤独死の問題。0の方、networkがなく頼る人も居ない。親を見守るのが子供だけだと重くなる。
日本的親子関係の特色と現在やってきているリスク社会に対応して開かれた親子関係を築くには。高齢の親を見るのは当たり前という意識。genderによって違いが。女性が介護。喪主は息子。結構はっきり別れている。家制度の頃の名残?出生順位による違いが未だにある?最近はきょうだいが名前で呼び合うのも珍しくないが。少子化できょうだいが減っているけれど。2人の娘は呼び捨てだとどうだろうか?お姉ちゃんというべき?やはり家庭の教育方針は大きい。日本では長男長女は特別視。親に対する責任意識。調査によると減っているけれど。バリエーションは色々。長男が家を出てしまったので自分は近くにいる?親の代で都会に出てきたサラリーマンの親子は気にしていない?研究で91年と01年から03年にかけて同じことを比較。家的な規範意識。20代の男女。10年間に色んな項目は減少しているが無くなっていない。親の扶養介護規範は変わっていない。都会であっても地方であっても90%以上。長男の方はそれほど高くないが03年段階でも首都圏の30%以上に。男の子がいる場合。9割以上は婚姻で男性の性を。家型の親子規範も尊重する必要はあるが、家制度が有効に機能していた社会の基盤が元で。21世紀では一人ひとりの尊厳を守りいろんな地域でいろんな職業に。多様性を認め合う。そんな社会。血縁関係だけを重視していては乗り越えられない。新たな親子規範を。形成しつつ在る。広い意味での世代間関係を。農村なら村の共同性や親族関係。あくまで家制度は一部。いろんな形で世代間関係を。狭い意味での親子関係との違い。現代社会では家族は特別な関係とする人は圧倒的だけど。契約的だったりボランタリーだったり。家族は非選択的運命的関係、切手も切れない。社会化するのは簡単ではない。アクティブシニアは会社以外の関係も開拓している。重層的複合的関係に。血がつながっていなくても祖父母や孫の世代が一緒に暮らしたりする話は欧米では聞く。共生という考え方。親のほうが子供より長生きすることは有り得る。離婚や再婚が増えるとステップファミリーも増える。生みの親と育ての親。親子関係を柔軟に考えるのは子供の利益になるけれど。虐待や暴力の問題。貧困などの連鎖。親子共倒れに。脆弱な社会に。家族は万能ではないことを前提にして考えなければならない。
親子の距離感をどう保つか。社会的な世代間関係を目指す。

 

リスク社会のライフデザイン―変わりゆく家族をみすえて (放送大学教材)

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