親と子が一定期間に離れて生活するのは効果がある子育ての方法かもしれないと思う。
岡崎友典。家族周期の変化と子育て。家族での生活とそこでの育ち。育てる会の会長に。対談形式で。青木会長。
対談の前に目標とポイントを。現代日本の家庭環境は大きく変わっている。家庭の役割と機能。社会学を元に。今求められる課題。育児不安など子供をめぐる問題が多発。子育ての力。家庭家族とは何か。現代日本の社会状況を踏まえて課題を。乳幼児におけるマザリングと子どもの育ち。実践事例などを。現代日本の現状と特徴。現代家族の中での子育てでの課題。
山村留学。始められたきっかけ。30年の産まれ。長野県。教員をして東京都で小学校の教師を。67年に教員を辞めて団体として68年に任意団体として山村留学を創設。72年には財団法人に。長年にわたり子どもの自然生活体験を。14年には公益財団法人に。山村留学という事業を始めた。70年代の家族や家庭の環境について。自身の育ち環境と比べての課題。育てる会の仕事をして40年以上。何故始めたか。山村での教師の体験と都会での。社会科の授業で山村ではお百姓の仕事を体験上で。都会では図書館で。映像や文字の知識や体験の違いに問題性を。体験活動が必要だと痛感して。時代的な背景。長野県でも中学校の教師に。70年代頃から家族環境は核家族化などに。私事化。家族の孤立の傾向が現れてきた。日本の家族の殆どが第1次産業を元に。ファミリーがあった。GNPの成長で父が仕事に、母も。ファミリーが変わってきた。農業社会から産業社会への転換が高度経済成長の中で家族の生活の形態が変わる。居宅外に。母も父も社会に出て働いて生活が成り立つ。親父の強制労働の大切さ。戦前の話。家族は父親中心にまとまる。価値観が1つに。父親中心で家庭教育の主権者。明治の教育の流れで。家庭経営が成り立っていた。家庭が社会の動きに。心を1つに。全力を尽くして家族とともに仕事をして疲れ果てて爆睡。そういう時代。生きるために食べる。好き嫌いは許されなかった。労働が身近に。食事でも生きるために。食育。育てる会の理念。育てるとは?子供が自分の生まれ持った個性を喜々として自分の力で育つ。組織は子どもたちの集団であると同時に親たちの会であり運動団体。具体的活動は。子どもたちの自然体験を。集団の生活が今では無いので、その葛藤体験を。親の社会が崩壊している。寂しい。地域の中にはない。新しい集団を作ることで家族経営の再建。家族機能を取り戻す。1年単位で農山村での集団生活。農山村での生活体験を。短期の長期休暇に体験をさせる。集団生活を指導する指導者の養成。学校教育の視点だけの指導者は居るが、学校経営の枠を外れた指導者のあるべき姿はこれから構築が必要。一緒に暮らしながら新しい指導者を。教育行政。社会教育と学校教育。学校外の教育の指導者。社会教育指事だけではなく。初めて父親同士が語り合う。PTA活動ではなく。求めているので場を作っていく。文部科学省の社会教育の団体として位置づけられている。山村留学の回想録を続けて書いている。次代に伝える。山村留学の効果として山村留学トンボの眼から。複眼。中心の目玉とそれ以外の目玉。教育効果。子どもの服を脱がせる。本人や家族の変化。現地の学校にも。山村留学というのは都市化社会の子供が山村生活をして村の学校にも通う。得られた教育のデータは大きい。世の中に広めて。子どもの生い立ちの問題。現代の子供の問題。都会の子供が山村で暮らすことの村社会への影響。学級の中での影響。様々な問題を。データの中から社会教育学校教育に大きな示唆が。山村に来ることによって学校に。親たちも留学に出すことで変わる。最初の子どもたちの様子。何人かの親から簡単に説明して欲しいと。服を脱がせる。情報化社会で子供は服を着ている。受験のために力をつけるなど。自然の中で通学する中で子どもの本来の声が。第一人称での言葉が出てくる。自分というものの良さ。喜々として伸ばしていく。親はやはり仕事に夢中になっていたが、現地に行くことで夫婦で語り合う時間が。親同士と酒を酌み交わす。新しい社会が。離れていてわかることなど。他人の子供と初めて比較ができた。1年間2年間距離をおいてみる。都会の生活の中ではなかなか機会がない。こどもを突き放してみる。子供を客観的に捉える。親の集団で子育てをする経験がない。地域社会が都会には殆どない。新しい地域社会、グループが。20年以上たっても続いている。現代人は心の拠り所を求めている。その中で子どもたちが自分を発見する。一石を投じる、きっかけを作っていく。
山村留学は預けっぱなしではなく、主体的に子供が行きたいと。年間に10回程度学校行事もあったりして親たちが来る車の中で夫婦同士で語る。親たちが忙しいのが問題。今日の家庭は機能していない。家庭の機能が語り合うこと。山村留学で良かったのは2時間3時間何とか休暇をとって夫婦で語り合う。話をするのが良い点。子捨てではない。学校訪問や授業参観や一緒に農作業をしたり。その中で学ぶことが沢山ある。親の山村留学でもある。家庭生活はあるのか?家庭生活の中で良いかどうかはわからないが。かなりのキャリアのある家庭でも、心の奥を探ると父や母の愛情をもっている子供と不安感を持つ子供。親元を離れているけど応援があるから来ている子供。シングルマザーが年々増えている。愛情の基地を持つ子供と不安感を持つ子供。エピソード記憶を。愛情の基地。そういうものがない子供が多い。経済的地位や社会的地位とは関係なく。アフリカの赤ちゃんの母親。愛情を持って育てている。幼児の頃から愛情の安心感を。幼児期から親と子の関係を。しつけという面で見ると親と子の相互作用が。かつての伝統的子育てと比較して住居の構造なども子供部屋に入る。結界の大切さ。幼児期の家庭でのしつけ。非常に難しい。民俗学文化論に。戦前は父親の社会のルールがあるので守らなければと。戦後では自由主義の時代。子どもの社会化。しつけでああしろでは効かない。厳しく育てられた子供ほど非行に。親が日常的に実行する。その背中を見て子は育つ。社会的ルールを。自分で考えなければならない。靴を揃える。起きたら顔を洗い衣服を整える。それらのルールは日本的美の世界。神道には教義の縛りはないが拠り所になっている。日本の決まりに対して子供も親も納得する。生活の中の伝統的美しさは残っていて子どもたちも素直に聴く。ヨロズの神の。ケジメ。結界。日本文化の中にはたちいってはいけない子供が。夫婦の部屋に入りお金をとった。どの部屋に入っていけないかを自分で判断を。冷蔵庫を開ける場合、他人の家だから開けていいですかと。お風呂に入る場合は順番を自分で。一言はかけなければ。日本の国には他人の領域に入らないなど。結界の重要性。最近は子ども部屋に親が入っていくこともあるがケジメの面からはおかしい。根底にあるのは思いやりの心。山村留学で何が良かったか。人に対して優しい心を持つようになれたと。そこから始まって初めて結界が。食事にしても生きるために食べていた。子どもの生活を預かる立場から神経を使う。受け入れた当時は好き嫌いの激しい子供が多い。昔の日本の食事ではきれいに食べてお茶碗まで飲む。出された食事には命が宿っている。仏教の考え。命をいただくのだから無駄にしてはいけない。子どもたちは全部食べる。好き嫌いではなく生きるために。空腹体験が大事。子供に何を食べたいか家庭で聞くケースが多いが親が考える必要性が。親自身が実行してほしい。意外とそうではない。栄養のバランスも大事だが親が小さい頃から与えていく。好きだから与えるのではなく。生きるためにいただく。手を合わせて。
子供を幼児期の家族内の子供の育ての基本。社会化という大きな課題。幼児の母親との関係。おっぱいを飲んている。外遊びを始めることから社会化が。砂場での自己主張などのコミュニケーション。遊びが大事。手を出さず眺めることが必要。小学校2年では皆で布団を敷いて寝る習慣がない。譲り合うなどの葛藤が。いじめなどもあるが妥協したり。葛藤と妥協を繰り返す。葛藤に耐えるのを見守る。社会化。葛藤と妥協。本当は小さい頃から専門職ではなくても親から。指導していくというか支えることが必要。幼稚園と保育園の指導者が子どもの動きを見る。注意の繰り返しではなく葛藤の観点から見ていく。育児の社会化。専門職者から親も学んでいく必要が。親も学んでいくことが。学びながら育てていく。