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総論(4)  心理学における投影法と関連領域(投影査定心理学特論第4回)

自分にとり新しい学問に取り組む時は研究史を認識しておくのが有益。

 

伊藤宗親。心理学における投影法と関連領域。投影法が他の学問領域と。
芸術作品と投影投影法。絵画を。画像検索を。黒澤明「羅生門」。三者が証言を全く異なる。人間不信を。羅生門は芥川龍之介から。話としては「藪の中」。自分なりの証言。自分に都合の良い無意識的な。こうでありたいという投影の結果。見たいように見る。あるものを他の物になぞらえて理解。ごっこ遊び。おもちゃの飛行機を。何かを見立てる。無意味から意味。ソフトクリーム。ロールシャッハ法。TAT。これらは混沌から秩序を。エネルギーが必要。画像紙を。心のエネルギーが乏しい人には何も描くことが出来ない場合が。描画法。何もない白紙に。想像力を。副産物として被験者の創造性を。思いもなかった反応。人の持つ創造する力を前提に。投影法は芸術活動との結びつきが。TAT。知る人、という絵画作品が。ロールシャッハ法の前にもインクのシミを用いた図版集が。ロールシャッハという作品も。芸術作品は作者の心のありようが投影。東映という現象そのものに。
美術館などで絵画を前にした時。作品から、タイトルから、本来はタイトルは不要。絵画作品が全て。抽象画や肖像画などはタイトルがあると見やすい。タイトルを先に読む。事前情報を仕入れる。プライミング。絵画作品のタイトルは解釈を制限する。資格情報を言葉の中に閉じ込める。無題、というタイトル。なぜなのか考えさせもするが。タイトルをつけないのが正しい。先入観なしに、想像を膨らませて欲しい。ベーコン。作品をガラス越しに見てほしいと。抽象画のように何が描かれているかわからない。タイトルなどでなるほどと。タイトルにより解釈の方向が。想像が広がる。本来自由なProcess。自由度が低下することも。マグリット。パイプの絵にパイプではないと。ブルトン。書き手側の問題として無意識的に自由に表現を。主に絵画鑑賞を例にしたが、文字や音などについても。至るところで想像力を刺激されていて投影がされている。外界は常に性質を差し出していて、記憶などが刺激されて意味するところを投影している。Project。前へ投げる、という原意。外界へと投げ入れている。
描くという側面から。描画法。視覚刺激を必要としない。言語による表示だけ。言葉により何々を描いてくださいと。欲求や記憶の中の映像を頼りに。視覚刺激を必要とする投影法とは違う。木は投影以外のなにものではない。バウムテスト。融合しうる。描くという行為は投影された内容だけではなく、現実世界にある実在する木のイメージからも。なんでも自由に描いてよいのでは、判断するとなると枠がないので難しい。好きなものを描く。複数の作品同士で違いを見つけるのが難しい。対象が定まっていると比較をしやすい。参照枠が必要。投影の水準。
具象画から抽象画。セザンヌ。異なる視点から見た果物を同一平面上に。横から見た形と上から見た形を同一に。製作年が下るについて輪郭がなくなり、色を形として把握。パッチワークのような形で風景を。線の重なりが作り上げる。見ることはどういうことかを問い続ける。現実の風景を再構成されたはずの絵が不自然に見えない。人工的なものが自然に。投影という現象は。
美術の根源は投影のメカニズム。星座を発見したのも投影のおかげ。相互に投影のメカニズムが。視覚芸術の発生は?旧石器時代。意識のあり方を。洞窟内で絵を描くときの心理状態。ウィリアム。意識のレベルステージを覚醒から幻覚無意識まで。正常な場合など。下のルートでは正常な心理状態で夢を。無意識が現れる。ある加工で物語を。無意識そのものを分かるようにして、加工されて物語となり記憶に残る。寝ずに起きているまま、覚醒状態のまま。とても眠いのに起きていなくてはならない。意味不明の言葉を。感覚遮断。強度に満ちたスペクトラム。幻覚までは1つのスペクトラムを。変性意識状態を表している。この変性意識状態は人間の視覚性の幻覚を。幻視。各ステージは対応。異なる特徴を。ステージ1。幾何学的パターンが幻覚として。ステージ2。星座と同じ。幾何学的パターンを見慣れたものに。解釈。解読し捉え直す。無意識の内容を。ステージ3。質的変化。図像的イメージは増して現実にはあり得ない。幻覚。段階的に進むのではなく累積されたもの。ウィリアムズ。解釈と幻覚。投影のメカニズムが働いている。洞窟の中。角のある動物などが。様々なバリエーションが。旧石器時代の人類。瞬間。トランス状態。意識のスペクトラムのいずれかのステージで。ステージ1、ドット模様。2は動物。3はドット柄の動物を。描くということを可能していているのは感覚遮断の環境。投影の機能。描かれた絵は投影を前提に。光がささない。光源が必要なので松明を。射影という自分自身の影を。二重の意味でメカニズムが。投影の痕跡、現代にも連絡。
戦時体制下における投影の利用。戦争が技術革新を。フランスで生まれたビネー式。多民族を有する米国には英語を解さない人が。非言語的弁別が必要。任務の判断。パーソナリティの検査が。CIAの前身、スパイの専攻に。状況テスト。どのように課題を遂行し意思決定をするか。課題遂行能力を見るのではなく態度や能力などを推定。行動がパーソナリティの手段に。様々な検査が。結果を比較しながらパーソナリティの傾向を。投影法の考え方が。米国の例。「菊と刀」。外国人の優れた日本文化論。膨大な資料を基礎に緻密な。恥の文化である。その中に収容所の日本人に対するロールシャッハ法が。子供時代の訓育の傾向、権威に対する態度。データは敵国としての日系人にパーソナリティ検査を。米国国籍を有する日本系。辛い時代を生き抜く。その時期に作り上げた芸術作品が後世にのこされる。我慢の芸術。日本人理解の一助であるロールシャッハ法。異文化理解を。異なる文化のパーソナリティの。投影法。インドネシアの村。ロールシャッハ法の結果を分析。50年代からカラコルムでの検査を。概ね狩猟採集を。先進国の知覚パターンを示さない。成人であっても幼児児童のそれに近い。色彩を用いないなどの影響が。異文化研究。文化的視点の研究が盛ん。部分的ながら投影法の担った役割は大きい。進化論的発想で。劣っているとみなされがち。地域住民のレベルが引く?あくまで質的差異。実際に包括システムはロールシャッハ法のアプローチ。グローバル化を目指して他の民族背景を持つ人からも。アジア系米国人も。出現頻度は国により違う。人魂を見ることは日本では稀ではないが、欧米では稀。そもそも概念に馴染みがない。欧米でも日本で分からないものが。宗教的背景の有無で出現頻度が。日本でモスクを発想する人は多くない。そうした観点から質的検討を。人類の広まりと深さを知る。
パーソナリティ心理学などの関連。心理学に限っても進化心理学や文化心理学なども親和性が高い。多くの投影法が特徴として質的データを。批判された歴史を。数量化するデータに限られる。TATがやり玉に挙げることはない。科学的立場から投影法の批判を。テストとしての投影法を認めない。テストは信頼性と妥当性の検証が必要。evidenceが欠けている。投影法は一部で数量化を。evidenceを提供しなかったのは事実。質問紙では数量的把握が容易。投影法は自由度が極めて高い。数量化しても反映しているとは言い難い。そもそも数量化に馴染まない。投影法の擁護。有用性を。自由に算出された反応そのものを解釈して。科学的心理学の立場。客観性や数値を重視する。治療の1技法については異議を唱えない。学問的立場により評価が違うのも投影法的。使用を取りやめたという話は聞かない。米国では代わりに質問紙法が増加。しかし投影法も少なくはない。米国のパーソナリティアセスメント。子供のロールシャッハ法の基礎データ。国際比較を行うのに貴重な資料。自閉症スペクトラムの診断。投影法を活用するのは日本でも増加傾向。脳科学との接点。認知心理学や神経心理学が橋渡しをすることが多い。画像データから。ロールシャッハ施行中の扁桃体について。投影法は他の心理学分野における研究のツールとして、知見を応用して。
描画法。10年にバウムテスト第3版が。バウムテストの700本の論文。00年以降増加。発達に関するものが多い。心理臨床分野において発達障害が。質的研究の増加。風景構成法の文献の一覧。80年代以降、20件以上の。00年以降増加。質的研究というcategory。研究活動における活発化。関心の高い日本の特徴。数量的なevidenceを。質的研究への志向。投影法と絡んで。

 

投影査定心理学特論 (放送大学大学院教材)

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