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各論(4)描画法(1)(投影査定心理学特論第9回)

絵を描いてもらうだけでも様々なことが分かるのは、ある意味すごいというか、恐ろしいことだと思う。知っておくことが大事。

 

佐藤秀行。描画法。投影法の中の描画法。絵を描かせる。広く用いられる。長所や短所。バウムテストやDAPの基礎。解釈する際の検査者の態度。
描画法はパーソナリティや知的水準などを理解するために筆記用具を用いて描かせる。目的に応じて様々に考案。74年にフィリップスなどが考案。動的学校画法など。検査者が教示しないで自由に書かせる自由画法も。9分割統合描画法。8種類の刺激図形が印刷されたものに書かせる。どれくらいの頻度で?臨床心理士に11年の調査。風景構成法やDAPや家族画法。日本では頻繁に。なぜか?紙と筆記用具があれば、負担も少ない。総合的理解のために組み合わせが重要。テストバッテリー。描画法は簡便さ故に使用されやすい。心理査定の際に言葉を媒介に。ロールシャッハ法。PFスタディ。セリフを言語で記入。書かれた絵を媒介に情報を。未発達な子供など幅広い対象に実施できる。内省できない人の情報も。被験者が適切に表現できない心の中が。多くが特定の刺激を与え反応を。描画法は自由な表現を。ある絵画を検査者から提示され連想を。空白の用紙に能動的に。カタルシスの効果。語り合うことを通してラポールの形成が。心理臨床においては査定の機能と援助の機能を明確に区別できないことが多い。芸術療法としての効果が。治療経過の中で眺めながら話すことも。心理療法の1つとして。査定と援助が。イメージに直接触れることが出来る。美術史的知識がなくても感動しうる。描画から直感的に推察する事ができる。伝える時に描画をみせながら。言葉に比べて多義的。様々な側面が。言語に解釈する必要がある。一致率が低い。解釈の熟達には経験やスーパービジョンが。ラポールを充分に形成する。意味を説明するのが基本だが、抵抗を示す被験者には向いていない。手に入りづらい。描画法は心理査定の独自性を持つ。描画法の中では頻度の高いものを。
バウムテスト。コッホにより開発。父が11歳で亡くなる。製造工場で働く。姉の影響で心理学を。示唆を与える。心理学の道に。キャリア形成が職業相談に。大学卒業後に筆跡学の講座を。木と人間との類似性について研究を。描画表現の変化の検討も。テストとして確立。バウムは独逸語で木を意味する。日本では翻訳本の出版がきっかけになり広がる。それぞれの木のテストの実施法は異なる。彩色の有無など、解釈法も。バウムテストの流布に役立つ書籍に基づいて。文献にこだわっている。70年に出版された書籍の英訳は誤訳が多い。研究の蓄積は70年が元。
バウムテストの実施法。用具はA4の紙や柔らかい鉛筆。手続。実のなる木を1本書いてくださいと教示。誤訳のよう。果物の木を書いてください、が本意。スイスでは単に木を描きなさいとすると針葉樹が。木の幹や枝の順序。どの部分にエネルギーを。消しゴムの使用の有無など。解釈の基礎。木の象徴性、筆跡学など。木の象徴性。西洋文化においても東洋文化においても木は人間を象徴。実を結ぶ。英語圏でもフルーツは果実以外にも成果を意味。落葉は凋落や人生の終わりを意味。コッホは木の象徴性に着目。自己像を。枝や葉や茂みに就いても関連付けて。象徴は1対1対応の記号とは異なる。単一的ではない。1つの指標についても多義的。実について18個の解釈。記号的意味を見出し当てはめるのではなく。筆跡学。筆跡鑑定?スイスなどのヨーロッパでは筆跡と性格の関連が。自然発生的な表現で解明に役立つ。コッホは知見をバウムテストに転用。描線の動き。筆跡学の知見が日本では多くない。コッホの姿勢。空間象徴。木は与えられた環境の中で生きる投影。用紙上の位置やどちらに傾いているかなど。空間象徴に基づき解釈。空間図式。空間の持つ意味を実証的に。用紙が人生として。円盤を置く。特有の意味が。空間図式は他の描画法でも。発達研究。数多くの発達研究が。市谷剛。年齢が異なると木も異なる。発達水準を。一線枝。年齢と共に減少。樹木の左右差など。発達水準を解釈。精神疾患とバウムテストの関連など数多くの。知見を理解しておく。
他の臨床家による木のテスト。樹木画。4枚法。3枚法、枠付法など。バック。家屋画を書いた後に樹木を。順序の影響についても。用紙は大きいほどエネルギーを要する。木を1本。自由度が高い。決められた質問を。ポーランダ。レターサイズの用紙を。標準化はしていない。用具を限定しないのでどこでも出来るが蓄積の比較が難しくなる。ソラ。連続して4本の木を。現実には存在しない木、など。異なる側面が現れやすい。負担が大きくなるが。様々な実施法がある。被験者の反応が方向づけられるので、どのような反応が起きやすいかは把握が必要。万年筆を用いた場合など用具の影響も。解釈についても解釈仮説が有効かどうかも。テストの理論背景や解釈法の熟知が必要。
DAP。人物を描かせる描画法。グッドイナフ。男の人を1人書いてください。幼児の描画方法。認知機能の発達との関連を。人物画の構造などを。子供の知能を測定するため。正確理解のため。マッコーバー。1902年に産まれる。働く中で心理学を独学して大学に入学。心理学だけでなく教育学も。卒業後は臨床心理士として。精神科病棟で精神分析理論などに基づき。DAMは子供の知能測定の道具。DAPの開発のきっかけ。ロールシャッハ法と精神分析の実績。知的な側面よりも人格面の理解を。実施法。レターサイズの用紙が。日本ではA4版を。鉛筆と消しゴム。人物画を。全身像を書くように。順序や修正したところ時間をかけたなどの描画行動を。年齢などの質問をする。質問内容は決まっていないが社会的態度などを聞く。情報が得られる。自分以外を書いたと答えても無意識の自画像も。注意して解釈を。解釈の基礎。解釈仮説。個人の諸特徴と密接に。自己像であるときも。どの側面を表しているか。描画像。自己像が重要な人物像か人間一般か。空想された未来の理想像か不安像か。身体的側面か心理的側面か。1枚目は自己像が多い。現実の身体面が多い。無意識かどうか。医療のプロセスで。質問や他の検査結果と。DAPでも多義性と多層性がある。断言は出来ないが複数の視点から。人物の象徴性。マッコーバー。感覚を身体器官と関連させ解釈仮説を。様々な状態像が。解釈の詳細が。行動解釈を重視。どのように課題をこなすか。目の前の行動と比較を。筆圧なども産物。筆跡学の理論。人物画は人間像を。用紙の何処に書かれたかや左右差は空間象徴に基づく。筋肉運動テストと同様と。日本では空間図式を用いることが多い。人物画研究と比較。性役割像が描かれるので衣服などが違ったりする。男性像と女性像の大きさは同じサイズが半分。男性像の方が多く描かれる。
解釈の基礎理論と方法。検査者の基本的姿勢。象徴性や行動観察や先行研究の比較。ゲシュタルト的理解が必要。大学生が描いたバウムテスト。解釈の基礎に基づき。発達研究の知見と比較。基礎を学ぶことで細分化が可能になる。選択できるようになれば指標から示唆を選択。左に寄っているのは?解釈仮説から。それらを羅列しただけではなく、全体像として構成するゲシュタルト的理解が必要。精神医学や発達心理学、人間心理学が必要。描画を複数の視点から解体し全体像としてまとめ上げる。その繰り返し。

 

投影査定心理学特論 (放送大学大学院教材)

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  • 作者:小川 俊樹,伊藤 宗親
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2015/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

バウムテストQ&A

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  • 作者:阿部 惠一郎
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2019/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

バウムテストの読み方―象徴から記号へ

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  • 作者:阿部 惠一郎
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2013/08/27
  • メディア: 単行本