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スーパーヴィジョン(臨床心理面接特論(2)第14回)

カウンセリングはどうしても個人に属する部分が残るので。スーパーヴィジョンも困難な課題だと思う。

 

倉光修。布柴靖枝。スーパーヴィジョン。実践的訓練は大学院から。相談室などで担当するケースで教員からのスーパーヴィジョンが必須。カウンセラーになってからも、多くの専門家もスーパーヴィジョンを。実践の質を高める。様々な在り方や実際。長年スーパーヴァイザーを。
スーパーヴィジョンの意義。カウンセリングを受けるとスーパーヴィジョンの実感が。人によってはカウンセリングは訓練を受けなくても人の話を聴くことは誰でも出来ると。やってみると難しい。心理臨床では本や論文を読んでも人の分からない。そもそも心理臨床では細かいマニュアルがない。マニュアルがないのがマニュアル。大学院時代とプロになってからのスーパーヴィジョンの違い。スクールカウンセラーを13年。大学院時代。心理療法の基本や手法を。教えてもらうという感じ。プロになったにもかかわらず心理療法を理解していないのではという不安が。グループスーパーヴィジョンでも恐怖が強く有り発言が控えめに。3年前から専門家としての資質向上の為に必要とも感じられるようになった。今では個人スーパーヴィジョンをお願いしている。プロの集まるグループスーパーヴィジョンも重要だと。15年目で総合病院で。大学院時代。クライエントの傍らで課題に共に向き合うことを初めて体験した。講義や書籍には乗っていないことが次々と。一つ一つをどのように受け止め振る舞うのかで手一杯。必死。セラピストの意図しない反応によってクライエントの人生に大きな影響を。不安で心細く。臨床場面では居なくてもスーパーヴァイザーに見守られている感覚が。セラピストの基本的安心感が。クライエントを1人の人間として尊重する姿勢をスーパーヴァイザーから学んだ。社会人になってから心の専門家としての自覚。独りよがりになっていないかどうかを確認。イメージや感情を言語化出来ない時にスーパーヴィジョンを。状況がより的確に。初心者の時には受動的で見守られているという基本的信頼感が。プロになってからは直面している状態をありのままに伝えることで状況をより的確に把握できる。気持ちの整理も出来る。スーパーヴィジョンは臨床心理士の成長に欠かせない。セラピストの成長に伴ってスーパーヴィジョンの意味や目的も変わってきている。スーパーヴィジョンはプロのスポーツ選手も。医師など色んな職業で。セラピストとカウンセラーだと理解されづらい。誰でもなにか悩んだ経験があるので、他の人の苦しみも分かると思ってしまいがち。分かってしまうとカウンセラーの必要はない。あなたのことを教えてもらう必要が。分からないことを教えてもらうという姿勢。プロの学生。心の世界を教えてもらう。学生であるセラピストからお金を貰う。スーパーヴァージ-の真似をしてはならない。画家は最終的には自分の絵が描けなければ一人前ではない。自分の人生を主体的に。最も伝えづらいが。スーパーヴァイザーとしてはより広い観点でコメントを。
スーパーヴィジョンの方法。タイプ。幾つか。個人スーパーヴィジョン。グループスーパーヴィジョン。ピアスーパーヴィジョン。内部スーパーヴィジョン。それぞれの方法に長所と短所が。個人スーパーヴィジョン。スーパーヴァイジーがスーパーヴァイザーと契約を結び継続的に受ける。セッションに付き記録を呈示してコメントを受ける。初心者の場合は逐語訳が必要になる場合も。許可が得た場合は音声や映像が提示されることも。自分の声や姿は、なかなか恥ずかしいけれど。スーパーヴィジョンでは自分がどんなふうに話したかを知ってもらうことが何より大事。でないとスーパーヴィジョンは的確に出来ない。心理療法と同じ。過程でスーパーヴァイジーが何を話したか、何を語らなかったか。告白に伴う抵抗を体験することで役に立つことも。抵抗を感じることでクライアントの気持ちも分かるように。グループスーパーヴィジョン。通常は数名の訓練生やセラピストが継続的に集まりローテーションでコメントを。日本の大学院で多いのはケースカンファレンス。ケーススタディを。1人の院生が発表しコメントを。ケースカンファレンス。久保陽子先生。「スーパーヴィジョンの再考」。参加者たちも事例についてイメージしたり理解することが出来る。ケースカンファレンスはスーパーヴィジョンの一形態と考えて良い。大学院で教員が入る場合は細心の注意が。評価する立場でもあるので多重関係が持ち込まれる。認められたいという気持ちが強くなると、兄弟間確執が持ち込まれる。そのリスクを自覚して。狭い意味のグループスーパーヴィジョンをもっと多く。ケースカンファレンスは大抵の学生は先生の評価を気にする。気持ちが強いとバイアスがかかってしまう。教員の側の認識が必要。スーパーヴィジョンと教育分析の違い。教育カウンセリング。セラピスト自身が自分のこと、心理的課題などについてカウンセリングを受ける。高橋やすえ先生。コンサルテーションや教育カウンセリングのスペクトラム。スーパーヴァイザーでありセラピスト。同じ人から受けると多重関係になり混乱を。別の人に。あえて同じ人を。個性や心理的課題が影響することが多い。心理療法の過程で個人的問題が影響。見つめることで成長が出来る。セラピストとして成長を。スーパーヴィジョンで出来ることは見つけることを促すことまで。それ以降は感受性訓練などを受けることも。多重関係では様々な問題が。多重役割を持つと影響力を持ち危険に。業界は狭い。パワーの自覚を。多重関係になっても害がないように出来るのは力が必要で極稀な人しか。教育分析的な場面も良い?不用意に傷付けない、過度にコントロールしないように。甘く考えていた?人間性も含めてスーパーヴァイジーはよく見ているが。ピアスーパーヴィジョン。仲間内で事例研究会を。自我防衛が和らいで。ただ先輩が上からなることも。アフターカンファレンスを。実に様々な体験を。一方的に話す人への抵抗など。不安になったり安心したり。トレーニングに重要。スーパーヴァイザーには言いづらいことも。レポートとして伝えるとまたバイアスがかかる。授業という形態で評価が有り多重関係に。言いづらいことが言えるとかなり力が。ライブスーパーヴィジョン。了解を得て2つの部屋を同時に用いる。スーパーヴァイジーの面接を観察して適宜電話でメッセージを。休憩時間を設けてスーパーヴァイジーは観察していた隣の部屋に行き短期間のコンサルテーションを。リフレッシングルーム。感じたことを家族に。色々と長短が。家族療法のトレーニングを。アメリカでの訓練。セラピストがメインとサブの2名で。複数の専門家がワンウェイの鏡で。サポーティブな形で支援。その場で家族に還元。チームですることになるので心強い。
スーパーヴィジョンにおいて認識されるべきこと。論文から。関係の影響。入れ子のような関係。比の関係?様々なレベルの見立て。メタビジョン。高次元的視点。メタというのはより上位、高位。どのように複眼的な見立てが?セラピストの見立て。スーパーヴァイジーになることで。何が起こっているかを吟味。2つの関係のパラレルな。今のスーパーヴァイジーには何が必要か。スーパーヴァイザーが全体を俯瞰したときの見立て。重層的な関係。様々な力動が。無関心であってはならない。
スクールカウンセラーのスーパーヴィジョン。アプローチを。子どもが自分の問題について殆ど話さない。カウンセラーが聞いてもそっけない態度を。話さない話せないこと自体がメッセージに。背後の気持ちを。なかなか言語化は出来ない。子供にも無理強いしない。プレイセラピーへ誘導を。教師や保護者からの情報も。話が途絶えがち。表現しやすいモードに。大切そうに持っている持ち物に。心の天気を聴く。嵐と答えてくれてからぽつりぽつりと。強引に聞き出したりしない。箱庭や絵画からどんなことを?スーパーヴァイジーにも経験がない人が。同意できることがあれば1つの解釈として。解釈には唯一絶対のものはない。心は多層的。多元多層出来ることが力量を高める。一緒にクライエントの絵画を見たり。問題行動も1つではない。解釈は沢山あるが、説得力があるものとないものと。それぞれは一面を映し出しているか。夢の解釈もそうだが、断定的なものは受け入れづらいが、違うと思われるものも。プロになると説得力がある仮説は提示できるが、それは答えとは限らない。スクールカウンセラーが保護者や教員から、この児童にはどう関わればよいか。入れ子の関係でスーパーヴァイザーに。教員に対しては自分の見立てを。その見立てを検討。解釈と似ている、唯一の正解はない。しかし教員や保護者に言うと、特に若いと専門家としてみられない。ピント外れの答えだと逆効果に。わからないと言えずに焦ってしまう。セラピストのニーズによるので良い結果は出せない。経験を積むとわからないと言えるが。何故正解を求めるのか、そんな心情を。関係性はパラレルに。単純な答えがあるという誤解、探すのがシンドイ。相手の気持ちに思いを馳せる。温かい雰囲気を。クライエントも答えを持っている、だからこそ相談に。気づくお手伝いをするということ。一緒に答えを探すということ。
自分自身が誰か。インスパイアされることでインスパイアinspireすることが可能。言葉では伝えづらく体験して分かる。上手くいくものにはこの感覚がある。

 

臨床心理面接特論II: 心理療法の世界 (放送大学大学院教材)

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カウンセリングと教育 (日本の心理臨床6)

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家族心理学ハンドブック

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家族心理学 第2版 (有斐閣ブックス)

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