F-nameのブログ

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無作法。

私は京都大学法学部の昭和最後の入学生であった。当時は教養部というところで一般教養の科目をほぼ1回生で履修し(当然だが単位を落とせば4回生であっても履修しなければならないが)、2回生から法律学の科目を履修するシステムになっていた(恐らく法学部なら何処でも同じであっただろう)。法学部の作法を習得する科目に位置づけられていたのは、憲法と民法総則と刑法総論であった。そしてこれら3つの科目を通して法律学の作法を習得していなければ、他の法律学の科目についても把握が難しくなるのが大抵の人間が通ってきた道である。まあそれでも大抵の人間は何とか取り繕っていくものであるが私は出来なかった。そして今でもそうである。

なお法学部入門という書籍をゼミの後輩が出しているので興味があればお読みになれば良いと考える。ただ当人は今でも入門段階の教育は難しいと話していた。