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ハーバード研究(成人発達心理学第15回)

結局、人生に成功する要因は何なのかがいまいちわからないけれど、成功していると思えれば成功ということになるのだろう。

 

星薫。二宮朋子。ハーバード研究。エリートたちに?確かにハーバード大学の出身者を対象に。恵まれた卒業生の群を。対極にあるスラム街に住まう多くは移民の子どもたち。高い教育を受けていなくて知的にも恵まれない。しかし非行に走らない。追跡研究を。2種類の研究対象を。人種的な偏りは?ハーバード大学の卒業生たちはほぼ全員が白人の。早い時期にアメリカに移民を。アングロサクソン。エスタブリッシュメントの階層。スラム街サンプルはボストンの街の中心のスラム街に。ある少年は移民の子どもで恵まれていない階級に。親が不和に。母が躁うつ病になったことから。13歳で離婚。父は飲んだくれで兄弟が7人居る。リスク要因が山盛り。そういう家庭で放ったらかしに。子供時代は消極的でオドオドしていて。母が3歳に躁うつ病に。子どもには関心を持たない父の元で。酔っ払ってぶん殴って。唯一の救いは8人兄弟が仲良く暮らしていて年長の姉により育てられる。学校では優秀者のリストに。17歳で空軍に。工場労働者に。将来奥さんになる少女と出会い19歳で結婚。その頃に彼のお兄さんが学校に戻った方が良いと忠告し学校に戻る。会計事務の学校で公認会計士に。学校に行っている間は奥さんが家庭を支える。奥さんは自分の家庭が温かいところ。そういう家庭の出身であった女性は彼を支えて。対処能力が高い女性で2人で話し合い真剣に向き合う。夫婦は生涯仲の良い夫婦に。公認会計士として大成功する。高収入を得てボストンの立地な階級の住む家に。夫婦が仲がよく顧客から信頼を受けそれに応える仕事を。強みは感謝の気持ちを忘れなかったこと。立志伝中の人。背景に移民としてアメリカに。英語がろくに話せない状態から。移民で貧しくて色々な問題を抱えた家族でも成功した例を。ハーバード大学の卒業生で、恵まれた家庭で幸せな後半生をした訳ではない人間も。アメリカンドリームや高学歴でも成功しない。色々と理由はあるが家庭の機能だけでは決まらない。今回の調査はどのように?質問紙が決まっていて一定に。今回は毎回同じ質問が繰り返されたわけではない。5年毎に身体検査を。主治医の元で。身体の健康状態についてデータを担当者に送るのが義務。何年かに1回面接調査を。細かい質問紙が配られて色んなことを。主観的満足感。どの程度満足を。主観的身体的健康度。客観的に健康度を示す、老年期に入ってからの65歳より前に仕事をしていたか。既に引退生活に入っていたか。職業的成功度。それぞれの仕事で責任や成功度が同じだったのかそれ以上に昇進しているか。周囲への影響力は?引退したら生活を楽しみにしているか。引退後は人生終わりだと思っているか。細かく色々と。ソーシャルサポート。結婚生活についてどう思っているか。本人へと奥さんに聞いたり。夫婦それぞれが。齟齬のある場合も。周りの人たちとどのくらい遊んでいるか。兄弟関係や宗教への関心。子どもたちから見て親はどういう人か。独立した後で頻繁に会っているか。細かくリアルに。その人が社会的ネットワークをどれくらい持っているか。家族や友人や兄弟や何かあれば助けてくれる人が。身体的健康度。知能と健康状態。教育と健康に関連性が?スラム街サンプルは全般的に平均年齢が若いが。10歳程度。加齢の状態では10歳年上のハーバード大学の卒業生と健康度が同じ程度。スラム街サンプルでも大学を出た人はどうやら健康度がハーバード大学の卒業生と変わらない。教育を受けることと健康に関連があるらしい。著者はそのまま健康に繋がるわけではないが、知識を得たり悪いことは何なのかの知識を。タバコや飲酒などの知識。それだけではなく生活を律する力は教育で培われる?
ハーバード研究。コーピング。心的防衛。中心的な概念として。少し違いも。コーピングはストレスがあったときにそれにどう対処するか。心的防衛は本来の防衛、体を守るという意味に関わる。熱が出る吐くなどは身体が防衛反応を。身体にウイルスやばい菌が入りやっつけるために。心にも防衛反応が。心を守るために何らかの形で防衛反応が。防衛の仕方に成熟した防衛の仕方と未成熟な防衛の仕方が。防衛機制。フロイトにより指摘。精神分析学の中で。どちらかというと葛藤の対処。良くないこととされた。防衛機制を使いそうになった人に使わないようにするのが目的に。上手くない防衛のスタイルもあるが、それだけではなく自分の心に良くないものを排除するのも防衛機制。人間に備わった生まれつきの。上手くないやり方をできる限りしないように。未成熟な防衛。反応の仕方として環境に順応するために。悔しくて犬を蹴飛ばすなど。一瞬だけはスカッとするが。あまり上手くない防衛の仕方だと幸福感を増すことが出来なかったり、他の人の反応を考慮しないと今後によろしくない。成熟した防衛の仕方。自分の心を守ってくれて周囲からも好ましいものとして受け止めてくれる。面白くないことがあっても、行動化をしてしまうと自分も損をするし穴を開けて修理代が。その一方で例えばユーモアで乗り越えたり。ユダヤ人の強制収容所の中では極限のひどい状態でもユーモアがあった。まさに防衛。上手い防衛の仕方。防衛の仕方が恐らく最初は生まれつき持っているが、人生経験を積むことで段々とうまくなる。他の研究でも年令を重ねると上手くなるという結果が。葛藤の解決。上手い解決の仕方を思い付ける。人から上手く援助を引き出せる。そうでなくても1つの学びだと。同じように嫌な経験でも復習したりするよりも良い結果が。上手い防衛の仕方。否定的感情に流されない。年齢や経験により。これらには知能や生い立ちは関係ない?ハーバード研究の中では知能の高いグループだけに見られるものではない。同じ程度の割合で上手い防衛をする人はいる。IQなどとリンクしていない?言語能力の高い人に見られやすいという研究結果も出ている。言語能力が高くて自分で自分の解釈ができる能力を持つのは大事かもしれない。
ハーバード研究。クリステンセン。出身者だからといってバラ色の人生ではない。失敗と言っても社会的に失敗する。仕事で失敗することもあるし。人生に失敗した人は経済的に恵まれていても人生に失敗した。孤立の状態に陥っていた人が。要因は違うが。アルコールの問題に。アルコール依存症。アルコールが常習化になり心に問題が。立派な業績を上げている人でも隠れてお酒をのんて周囲の人と交流を持てない人が。孤立と孤独は違う。孤独は1人で暮らすことだが何か必要があれば援助を求められる。孤立は周囲に人が居てもその人を周りが助けようと思えない。周囲の人に無視されたり。自分でも自分を愛せない。孤立の状態で死を迎える。他の人との関係が上手く築けない。人生の失敗者が幾つも。経済的に上手くいっていても。周囲の人間から見放される。愛されない状態の人。どのグループにも居る。人との関係が。1人では生きていけない。携帯に連絡を取れる人が何人いるか、ではなく。自分が周囲の人をそれほど大事に思えるか。成人発達心理学。人との関わりは幼少期や青年期の環境が強いが。人間は1人では経験や知識やパーソナリティの特徴は限られる。別の人では完全には分からない。別の感じ方知り方をする人と交流して違う生き方を。中年期以降、どのように人間関係を?仲間を積極的に創る。仲間づくりは全く利害関係なしに創るのは難しいが。幾つになっても自分を解放出来れば自分を開示したり受け入れたりすることができる。自分や他者を豊かにしたり影響力を互いに。お金をいくら残して後世に名を残しても幸福感を味わえなければ幸せとは言えない。成人って発達するのか?心の発達ではずっと発達し続ける。死ぬ瞬間まで。自身のパーソナリティの特徴。人生まるごと詰まった。人間は身体的にはともかく心の中身は幾らでも成長の可能性が。サクセスフル・エイジング。幸福だと感じられる人生は何通りもある。死ぬ瞬間まで自分の人生を肯定できるような人生を。何時でも出発点が用意されている。これから出発を。学びを始めることを。幸福感。新しい学びを。放送大学の利用を。学ぶことを楽しいと思いながら。自分の人生を豊かにする学びを。人生は80年90年続くのが普通に。

 

成人発達心理学 (放送大学大学院教材)

成人発達心理学 (放送大学大学院教材)

  • 作者:星 薫
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: 単行本