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心のはたらき2:行動論と認知論(臨床心理学特論第8回)

様々な療法が絡まっていることが理解できた。結果だけ取り出すことができればよいのだろうけれど。

 

小川俊樹。心のはたらき。行動論と認知論。パラダイム。無意識論との関連で。反無意識論で共通。現代の心理学はブントから。自然的心理学から経験科学としての心理学を。心理学の対象は直接経験の学。関節経験の自然科学と異なる。薔薇だ、は自然科学。赤いバラを目にしての印象。直に感じる。生の体験、直接経験を対象に。研究方法は内省。意識心理学。アンチテーゼとしてその後の心理学が発達。無意識論や行動心理学。連合構成主義に対して。心理学の歴史は意識心理学からの。無意識心理学からの発展。日本の臨床心理学はアメリカから。無意識を重視。アンチテーゼとして行動療法や認知療法が。行動療法のアイゼンク。精神分析療法と対して。精神分析に別れを。合理情動療法、論理療法のエリスにしてもベックにしてもロジャーズにしても精神分析を学んだ後で別れている。日本の臨床心理学は輸入の臨床心理学。一直線に取り込んでいる。日本独自の森田療法と精神分析の関係。森田療法は神経症の発生機序を巡り激しい論争が。土居健郎も言及。行動論と認知論について主要な理論を。
行動論。学習。経験を通しての学習を中核に。アイゼンクの著書に、学習からの。しばしば行動主義心理学と対峙している。しかし行動の重視では一致。パーソナリティ理論の系譜。フロイトは経験論者。スキナーやバンミューラも。ユングとアドラー。発達早期の母子関係を重視。学習の重視に。行動論は無意識を認めない。フロイトは素質を強調。
行動論と言っても3つの立場に。レスポンデット型学習。犬の唾液の実験。古典的条件づけ。バブロフ。ベルが鳴った時に犬が唾液を。どのように?その過程が条件付と呼ばれている学習。条件付の前には、ベルを鳴らしても唾液を出さない。ベルは食べ物ではない。ベルを鳴らした後に。食べ物を。条件付。唾液分泌が条件反応。犬に備わった反応であることが。強化。消去。バブロフ以降に多くの学者がレスポンデット型学習を。汎化や弁別など。第二の学習の型がオペラント型学習。道具的条件づけとも。スキナーによる学習の型。空腹状態の後に行動を観察。装置は鳩がくっつくと排出物から餌が。入れられた鳩があちこちを突っつく。試行錯誤。学習を。成立するには自発的に行動する、試行錯誤が必要。動かない鳩は学習しない。オペラント型学習。学習された行動はレスポンデット型学習と異なる。強化は異なる。行動に随伴するのを強化。母親から部屋を掃除しなさいと。好きなお菓子を貰えるので頻繁に。正の強化。部屋掃除をすることで母親の行動が減る。負の強化。逃避型条件付。回避条件付。前提に試行錯誤という自発的行動が。何らかの効果がないと。ソーンダイク。猫を箱に閉じ込め紐を引っ張ると脱出できるように。試行錯誤で短縮。効果の法則。日常生活でもしばしば目にする。学習する者が報酬を受ける。報酬を受けなくても成立。モデリング学習。真似することでは模倣学習でもある。他者の存在を前提。社会的学習理論。親のマネをしたりするのは日常的。バンデューラは殴ったりしている映像を。大人の行動を真似て攻撃行動を。称賛されればされるほど行動が増す。効果の法則が。直接の報酬がない場合も代理効果が。実地の臨床心理面接では技法として。系統的脱感作法。フラッディング法。トークンエコノミー法。モデリング療法。
臨床心理学における認知論。事象をどのように捉え考えるか、認知の考え方が。個人の主観を客観性に欠ける、とは異なる。意識を重視する。認知論が精神分析と袂を分かつとも言えない。親イメージが変容する、認知の変容という点も。技法は異なるが同じ観点。意識の層に。認知論にも様々。内外の事象を知る。心的機能の複合。事象をどう捉えるか判断するか。非支持的カウンセリング。カウンセリングや心理療法とは認知変容。代表的な。エリス、ベック、森田正馬。エリスの理論。先行する出来事AがCを生むという因果論に異議を。認知の仕方Bが結果を生むとする。現在の状況はAがあったに違いないと考えがち。試験が悪くで落ち込んだ、因果論。成績が芳しくなかったからといって落ち込まない人も。定期的な試験では。同じ経験をしても同じ結果ではない。情緒的な反応を起こしたとは言えない。自分が馬鹿だ、との認識。難しかったとすれば反応は異なる。出来事をどう考えるかの認知が反応をもたらす。コップ半分の水。認知の仕方をビリーフと。合理的ビリーフと非合理的ビリーフ。自分は馬鹿だ、というのは非合理的ビリーフ。柔軟性を欠く。何々するのは当然だなど。修正するために精査して不合理さを見出して論駁して。ABCDE理論。Dは論駁する。不合理さを見出す。Eは適応を促進する効果。effect。行動論は因果論に立脚する。行動論と認知論を結びつける。認知行動のベック。うつ病を防ごうとして、診療の中で患者の訴えに共通点が。自分に対して周囲の世界に対してなどを否定的認知の3条項。周囲への最悪観や絶望感など。否定的認知の3兆候。薬ではなく、自己認知を肯定的に変える。認識を変える。周囲から充分な成績を上げながら自分が所属機関の足を引っ張っている。事実認識に歪みが。うつ病に限らず7種類の認知のゆがみを。恣意的推論。独断的に推測判断。連絡がないと嫌われている。二者択一的思考。両極端を。曖昧さ耐性が低い。好きか嫌いか。洗濯的抽出。関心があることのみに推論を。嫌われそうなことだけ。過大視など。過度の一般化。一時的なことを永続的と。ちょっとしたことを一般化。人生の否定に。自己関連付け。自分と関係ないことでも。友達が第三者への嫌悪感を。情緒的理由付け。感情に左右される。自分を理解してもらい認知の歪みを治す。2つの認知過程。自動思考。成功者の話を。スキーマ。個人の経験的要素などから。深層にある。スキーマの考えは無意識論とは異なる。複雑に絡むというのは共通しているが。
森田正馬。事象をどう捉えるかが感情や行動に影響を。コップ半分のジュース。認識の違い。エリスもベックもどう認知するかをかえることで。アメリカのプラグマティックな。ポジティブ療法。講義療法などとも。認知を変える。日本生まれの森田療法は変えるというより認知の変容を強調。神経症の一例として森田神経質を。自分の心身状態の過敏さ。過剰な気付き。元には死の恐怖、生の欲望。取り越し苦労をする心情。感情的事実。換気されると心身の不調に向けられる。一過性だが除去しようと努めたり予期不安になりがち。悪循環を。精神交互作用。とらわれからの解放を。意識の焦点付と感覚の敏感化の悪循環の固定。あるがままに受け入れることが重要。体験を重視して。事実本位。自然に任せる。生の欲望は自己実現へと。精神交互作用に陥らずに健康的な生活を。判断を停止する、体験重視、事実本位の考え方を。認知論に属する。森田自身の悩みから生まれた。心理的障害、社交不安。仏教がベースに。英語やフランス語にも訳されている。
行動論と認知論。犬恐怖。犬が怖い。その人は過去に犬に噛まれたことがある?不快な経験から。行動論的。噛まれたか不快な経験によってか、モデリング学習のように他人の体験からか、過去の体験が犬恐怖を。犬に噛まれた人全てが犬恐怖になる?噛まれたことがない人は?犬恐怖に。認知論の立場。現実の犬ではなくシンボライズしているに過ぎない、心理力動論。精神分析で代表される無意識論との違いを。類似のものがある場合も。無意識論と行動論は過去の経験重視では強調。ユングとアドラーは目的論を。意識論と無意識論も精神分析の治療目標は認知の修正とも捉えられる。包括的に考えていくことが必要。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

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