F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

心理療法9:その他のアプローチ(2)(臨床心理学特論第28回)

マインドフルネスは突っ込んで理解する価値があるかもしれない。西洋的なものと東洋的ものは統合して考えた方が理解が深まりそう。

 

倉光修、高野明。心理療法やアプローチは様々。ある程度個性が反映する。マインドフルネスと関連する心理療法を。仏教、禅に期限を持つ瞑想法。様々な学派で部分的に取り上げられる。ACTなど。
マインドフルネス。言語で表現しづらい。現在に焦点を。価値判断をしない。息を吸って、息を吐いて。今ここに生きることが素晴らしいひととき。呼吸に意識を集中して心静かに。自分の行為、思考にはっきりと気づいていること。物事をありのままに。光を当てること。本質を表現できる?概念に作られた世界は違う。言葉で記述することは出来ない。禅の公案。注意深く見なさい。一輪の花そのものは、花の概念では捉えきれない。公案は存在が花しているのだ。犬に佛性はあるのか。目覚めの性質は?相反する答え。精神の状態が違っていた。有も無も概念の世界。相手に合わせて。的確な答えはその人についてのみ真実。無意識の世界。空想に心動かされる時。特定の意識に集中すれば、negativeなものは背景に退く。移ろう心に気づく。
マインドフルネスのtraining。ストレス低減法。呼吸法のエクササイズ。呼吸して腹部に意識を。呼吸の全ての瞬間に意識を集中。注意をそらせたものは何か。体全体が1つに、それを皮膚が包んでいる。心奪われたものを手放す。ポーズをする際には体のいろんな部分に集中を。息を吐く時には腹部などを収縮させる。膨張するのに気づく。リラックス出来る程度に長く。出来ることと出来ないことの境目を。限界を超えない範囲で。意識的呼吸法。清涼感。8週間のプログラム。不眠などの症状の低減が。時間に追われる生活。マインドフルネスにより時間ストレスの緩和も。
ACT。マインドフルネスのアクセプタンス。高野明。コミットメントセラピー。人生に対する姿勢。行動を重視。全体像を示す3つの頭文字。自分の思考や感情を受け入れる。自分により価値のある方法を選択する。ACTの定義。関係フレーム理論に基づく。人間の苦悩は認知的フュージョンに。アクセプタンスなど。体験的に心理的柔軟性を高める。機能的文脈主義的。関係フレーム理論。機能的文脈主義。物事を細分化するのではなく、全体としてどのように機能するか。一部を切り離すのではなく、行為と文脈を考慮して機能を変化させる。関係フレームというネットワーク。関係づける能力を。進化のプロセスの中で。negativeな場合があり苦悩に。全体の文脈の中で機能を。心理的柔軟性を。ACTのアプローチ。六角形の図。ヘキサプレックス。心理的柔軟性を欠く。自分に価値在る方法の。6つの頂点がプロセスに。今この瞬間に存在。過去や未来ではなく。経験に注意を。アクセプタンス。あるがままに受け止める。体験の回避ではなく苦痛をそのまま受け入れる。評価せずに。脱フュージョン。考えを現実として受け取るのではなく。自分の考えを。文脈としての自己。超越した自己。言葉の関係による自分ではなく。思考そのものを切り離す。アクセプタンスの促進に。価値は選択された人生の方向。自分が何を大事にするのかをはっきりさせる。自ら選択した価値に。充実した有意義な人生を。価値に沿って生きていく。言葉や概念の影響を避ける。概念的理解でなくメタファーや体験によって。ワークショップ。脱フュージョンのために人の写真を踏みつける。行為への判断がなされる。物事の関係付に巻き込まれるのが。足の裏が人間を踏んでいる、というのではなく。感覚と意味付けを切り離す。精神交互作用。第3世代の行動療法は森田療法に通じる。negativeな思考を取り除くのは逆効果。ありのままに受け止める。今ここにある。超越的な自己。神秘的?文脈としての自己。子どもの頃からのときからの自分。ワークショップでのACTのとクライアントにACTを用いる違い。ケースのコメント。手続きよりも苦悩に寄り添う。体験の意味の検討が可能。個別のケースでは個別の苦悩に検討。心理的柔軟性を。事例の個別性に基づき。苦痛に向き合ってアクセプタンスをする。苦行ではない。優しさを育むことを。生き生きとした人生を後押しする。心の回復力、レジリエンス。ポジティブ心理学と通じる。
弁証法的行動療法。DBT。境界性人格障害に苦しむ人のアプローチとして。神経症と精神病の。認知感情対人関係などが所属するのと離れているのを人格障害とするように。見捨てられ感。薬物乱用など衝動的な行為に。環境要因を考える。親が一貫性のない不適切な対応を。子どもの要求や考えを無視する、無効化の頻度が著しい環境。衝動的行為がControlできない。感情や行動を適切にControlし有効化する。全か無か、などの二者択一的なものを弁証法的にバランスの取れたものに。グループスキルtrainingを。様々なスキルを。マインドフルネスな。4つのモジュールからなる。マインドフルネススキル。観察して価値判断せずに。統合して賢い心に。対人関係スキル。人を脅したりしないで訴えるスキル。断ったりするスキルなど。感情調節スキル。感情を同定し反対の行動をとるスキルなど。苦悩耐性スキル。受け入れる。あらゆる時点でハーフスマイルをするなどして。自分が適切に要求すれば世界が与えてくれるべきだと考えている。そうでない世界を受け入れるスキル。受容を強調する。西洋と東洋の禅の教えを統合。
マインドフルネスを精神分析と統合。3部構成。ブッダの心理学。仏教思想が精神分析的に。瞑想。マインドフルネスの本質は平等に漂う注意。セラピー。精神分析の概念が仏教の視座から用いられる。エクスタイン。根源的な空虚感に苦しむ。自己愛が苦しめられた激しい憤り。そのエネルギーを上手く活用する。自己愛的な葛藤が消化されて症状が消失する。マインドフルネスだけでも精神分析だけではなく、統合されてより高いレベルで。平等に漂う注意とマインドフルネスは等価。入れ子構造としてパラレルに。
幾つかの療法の発展に。セラピストが宗教が内包しがちなドグマに自由であること。様々な宗派における崇拝や信仰、生活様式の固執。受け入れがたい。宗教は本来、孤独な個人が超越的なものに触れる。支え合っているという実感で心理的に改善されることがある。宗教の集団療法的効果。超越的存在、生命の根源や真の自己。様々。超越的存在と感じられるものが人々を結ぶ媒体に。根源において繋がっている。極点においては共に内包されていることを自覚。闇に光を。孤独感を克服し危機に適切な対処を。宗教性に関わること。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)