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運動・スポーツの科学的理解(9) 日本における身体活動・運動関連施策(健康・スポーツ科学研究第14回)

日常生活で運動を導入するのが必要。

 

村上晴香。日本における身体活動・運動関連施策。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所。運動やスポーツの生理学的反応など。日常での身体活動や運動スポーツの実施で個人の観点で体に良い影響が。集団に良い効果が。人は良いと分かっていてもそれを習慣化するのは容易ではない。個人では限界が。国は国民の健康づくりのために様々な施策を。16年時点で健康の維持増進のための施策。日本の疾病構造の変化についても。身体活動や運動の専門家として政策と呼応した形での支援を。
日本の健康政策の流れ。15年にスポーツ庁が設置。文部科学省の部門が外局として。振興や施策の総合的推進を。スポーツに関する施策は60年代から。61年にスポーツ振興法が。健康体力づくりの機運が。64年12月に閣議決定。すべての国民が積極的に健康体力づくりの実践活動に参加できるよう環境を。体育スポーツなどの普及を。実践的効果を高めるため運動を。スポーツという枠ではなく健康の維持増進を。厚生労働省。78年の第1次国民健康づくり対策。00年より第3次。13年より第4次。第3次は健康日本21とも呼ばれる。健康日本21第2次が現在進行。第1次から施策の内容を。第1次。生涯をわたる健康づくり、基盤整備。健康増進センターなどの整備。従来の治療に重点が置かれた分野に一次予防や二次予防の観点を。平均寿命の延伸。第2次が10年計画で。従来の施策について充実を図り運動面について強化。厚生労働大臣の認定事業として認定運動指導士が。第3次。別名は健康日本21。すべての国民が活力のある社会に。健康寿命の延伸などの実現を。9つの分野で目標が。栄養食生活、身体活動運動、心の健康、タバコアルコール歯など。目指すべき数値目標が。身体活動運動分野。成人には意識的に運動する人の増加など数値目標が。高齢者については外出や地域活動。日常生活の歩数の増加。健康日本21に関連して89年に策定されていた運動所要量を見直し。内臓脂肪の蓄積に加え高血糖高血圧脂質の重複した、メタボリックシンドローム。いわゆるメタボ健診を。診断基準。ウエスト。腹部の細い部分ではなくへその高さ、少し周囲計が大きい。へその位置が垂れ下がっている場合は肋骨の一番下の骨の部分と中間地点を。男性では85センチ以上がカットオフポイントに。越えていて3つのうち2つに該当。中性脂肪。150以上。コレストロール。血圧。収縮期血圧や拡張期血圧。空腹時血糖値。メタボの場合は特定保健指導が。保健師や管理栄養士から半年間支援を。アクティブガイドが使用。00年に開始された健康日本21。10年計画。11年に最終評価が。59項目の達成状況が5段階で。一定の改善が認められる。身体活動運動の分野においては運動週刊者の割合が変わらず。歩数は悪化。身体活動運動の分野では高齢者には改善が。客観的指標の歩数については悪化して身体活動は低下したと言わざるを得ない。
第4次国民健康づくり対策、健康日本21第2次。概念図。基本的方向。改善には大きく5つの課題が。健康寿命の延伸など。生活習慣病。健康を支え守るための社会環境。食生活などの健康に関する健康習慣などの改善。健康寿命の延伸。日常生活が制限なく。転倒骨折や認知症。10年の報告では男性で72歳。その時の平均寿命は男性で79歳。差は日常生活に制限のある不健康な期間。男性は9年。実はこの期間は年々長くなっている。寿命の伸びに健康寿命が追いつかない。目標は上回る健康寿命の増加。運動分野。3つの項目で数値目標が。生活習慣社会環境の改善。日常生活での歩数の増加。悪化という最終評価を受けて再度目標が。日常の移動時や運動実施時だけでなく家事なども反映。歩数計やライフログなどが普及して日常的に測定が可能に。14年の調査。男性は7800歩。65歳以上は男性で5800歩。アプリを使って確認を。歩くことが健康と関連、14年のメタ解析。リスクの低下。ウォーキング介入は血圧を低下させ体重を低下。収縮期血圧や拡張期血圧を。ウエスト周囲径も減少。体重も。メタ解析。複数の独立した研究を統合する統計の手段。身体活動基準の選定にも使用。運動習慣者の増加。より疾患のリスク低下が見込めると研究で。運動習慣が重要。有する人は男性で26.3%。約10%増加させることが目標値。運動しやすい街づくりなどに取り組む自治体の増加。健康を支えるための社会環境の整備。物理的環境や社会的環境が身体活動量の増加に。12年の時点では17。これを全都道府県に。
より具体的な運動量や体力、アクティブガイドについて。身体活動運動体力についての基準値の。多くの研究で明らか。身体活動分野の施策として。89年の健康づくりのための運動所要量や健康づくりのための運動指針。06年に身体活動運動体力、健康づくりのための運動指針。アクティブガイド。13年には健康づくりのためのアクティブガイド。身体活動の基準値はどのように?身体活動とは安静にしている状態より多くのエネルギーを消費するすべての動作。日常生活における生活活動と計画的継続的運動。総身体活動。運動量の基準値。持久的能力について。メタボリックシンドロームを含めた糖尿病などの生活習慣病。生活機能低下。ロコモティブシンドロームや認知症。evidenceに基づいた基準値を。システマティックレビューを行いメタ認知を。データベースを用いて論文を精読して280本の研究を。コホート研究を採用。ベースラインにおいてある集団をマクロ要因で群分けをしてリスクとの関連を明らかに。採択された論文から具体的数値などをメタ解析。過去の研究結果を統合する統計解析。日本人の歩数。身体活動状況を鑑み作成。身体活動基準2013の概要。対象となる人の血糖など。検診などのデータから。脂質などの状況が安全面での配慮が必要なのでかかりつけの医師に。スクリーニングシートでリスクがないことを確認すれば支援した上で運動指導を。血糖血圧脂質に関する状況が。対象を年齢により区分、64歳までと65歳以降。体力の基準値など。身体活動基準は週23メット時。毎日60分運動。65歳以上。身体活動を毎日40分。今より少し多く。メッツ時。身体活動の量を表す。かけ合わせた量。メッツ。安静時のエネルギー消費を1としたときの。歩行を1時間。4メッツ×1時間で4メッツ時。運動についての基準値。週4メッツ時。全世代に向けて運動習慣を持つように。持久的能力の指標となる数値が。身体活動基準2013を作成する際に文献検索などをしたが若い人を対象に調べた研究が少なかった。ただ実は文科省や日本体育協会からアクティブガイド60分が。64歳以下と65歳以降。64歳以下では3メッツ時。65歳以上は強度を問わない。システマティックレビューやメタ解析を。論文が異なる。64歳以下ではすべての論文で3メッツ時以上の運動を評価。65歳以上は4本の論文を。そのうち2本は強度の縛りがあったが。身体活動基準では強度を問わずと。実際は日常生活で普通に送れた人はクリアーしてしまう。本来は2.5メッツ以上を1時間とすべき。ストレッチングは何メッツ?区別は難しい。専門家は最低でも2.5メッツで40分以上としている。身体活動基準では示されていないが、身体活動が充分であっても座位時間が長いとリスクが高くなる。長くなるほど疾患発生のリスクが。2013について基準値は示されていないが次は。
アクティブガイド。身体活動指針として一般国民に。少しでも運動を増やす。プラステンが合言葉に。身体活動量の基準値として示されているので時間や歩数に置き換えている。

 

健康・スポーツ科学研究 (放送大学大学院教材)

健康・スポーツ科学研究 (放送大学大学院教材)