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環境のなかで生きる企業(経営学概論第1回)

不確実性に対処するには経営戦略が必要と考えるのは、ある種のパラドックス的な思考かもしれない。

 

山田幸三。環境の中で生きる企業。企業は何らかの生業、仕事、企てる仕事。日常生活に必要な商品やサービスを。雇用機会を提供し地域などに貢献。収入を得る仕事の場であり生産と販売の場。株式会社、有限責任などをキーワードに。経営戦略について。
様々な企業の姿。経営を組織の運営という面で、多様な組織も対象。19世紀以降に企業の規模が拡大し効率的に運営するために経営学が。企業は一般的には営利活動を営み共通の目的を持って一緒に働き統一の取れた仕事を。組織として一緒に活動。資本の出資と責任形態から、私企業公企業公私混合企業。公共放送のNHK。各地域の都市や町の市営のバス。JR東日本などの前身や旧道路公団。公私混合企業は資本が混合。公的色彩が強い。第3セクター。私企業は民間が出資。経済の中核として様々な事業を。経済活動を中心に研究するがこの科目では私企業を対象に。単独で経営責任を引き受ける個人商店のように会社形態でないものも。自由に意思決定できて煩雑な手続きは不要だが資本の額が個人財産に制約され社会的信用も問題。無限責任でもある。個人財産が。有限責任。会社は法人格を持ち登記すれば人格を持つ存在で自由に契約できる。新しい会社法では持分会社として4つの形態が。合名会社。出資者全員が連帯して債務の返済責任を負う無限責任。合資会社は無限責任を持つ者と有限責任の。合同会社は有限責任を。所有と経営が一致。株式会社は中心的。事業に対して有限責任を負う。経営に関与するのを必要としない。事業規模を拡大できる。株式会社の基本的特質。全ての出資者の有限責任性。出資した額以上の責任を持たない。投資家は自ら負担するリスクの限度が明確になる。資本の証券化。小口の証券に。株式の譲渡を自由に。広範な出資を募ることが出来る。会社機関の設立。最高意思決定機関の株主総会。取締役会。監査役を設置。株主の経営参加。取締役で構成させる経営の最高意思決定機関。議決権や剰余金配当請求権、残余財産分配請求権を持つ。経営に直接関与する必要はない。取締役は業務の執行を。企業の規模が大きくなると分散化が進み議決権は相対的に弱くなる。経営者の権力は大きくなる。国別の法律で規定され運営の制度や慣行は違う。制度や慣行はコーポレート・ガバナンスの問題に。
環境変化と企業活動。現代社会の企業は広範囲の活動を。工場の建設や店舗開設、技術提携や共同開発。企業内部でも様々な活動が。企業の名称変更やロゴマークなどコーポレート・アイデンティティの構築。21世紀に入り日本企業の経営者は不確実性の中で舵取りを。冷戦構造が崩壊し市場経済圏が。大競争時代に。国内の競争だけでなくグローバルな観点を。IT革命などの情報技術の急速な発展は根本的な変化をもたらす。生産部門のシステム。CIMなどの高度で柔軟な。製品ライフサイクルの短縮。電子決済による対応。80年代の終わりから製品とサービスの融合を。自社製品に対しサービスを統合して製品に付加価値を。顧客に合わせたサービスを。顧客志向の組織に再編成。環境要因の様々な変化は組織編成などに変革を求める。不確実性に富んだ環境で経営をしなければならない。様々な外部者とのやり取りで環境に適応しようとしている。企業の存続は社会に価値のある製品やサービスを提供することで。環境変化に対応して効率的に提供できる企業が。製品やサービスを通じて新たな顧客を獲得することは出来る。環境の一部を選択して動かすことが出来る。環境に対し受け身でなく。企業の活動は多くの取引関係で。環境の中で取引関係を。顧客や競争者など。自由主義経済体制ではサービス市場、原材料市場などの市場の中で。製品サービス市場。競争者への優位性を。企業の活動の結果として売却。アウトプット。原材料市場や労働市場からは原材料や資金などを調達。相応の対価を支払い購入する。資本市場では株主資本や負債の割合を選択。インプット市場。経営資源を調達し自らの製品サービスを作り出し資金を回収する。異なる市場で活動。この活動のプロセスで経営管理についての新しい知識やノウハウを蓄積する。政府。市場全体の基盤として。政府による様々な規制や行政指導が影響を。関税は死活問題。銀行や保険業界は護送船団方式だった。海外での活動では外国との関係も問題。
企業活動と経営戦略。現代社会の環境で長期に渡り存続する要因は?環境変化は不確実性に満ちる。受け身で対応するだけではなく、事業分野を選択して新しい市場を創造するように部分的であっても環境を適するように選択するのが必要になる。日常的決定を円滑にするだけでなく、対応する為の能力を作り出すのが重要。基本的活動の指針が必要。サイモン。グレシャムの法則。悪貨は良貨を駆逐する。良貨はしまい込まれるなどして悪貨が流通する。人間は単純な仕事に忙殺されると長期的なことを考えなくなる。山積みの仕事があると中長期的な問題の重要性は高いはずだが。将来のあるべき姿と現在を問い直す。中長期的見通しを持つ。場当たり的でなく。変化の激しい環境に柔軟に対応して働きかけを。経営戦略。経営学の比較的新しい研究分野。企業を分析の対象にする研究が進んでいて共通の認識は実務家研究者の双方にある。病院や学校やNPOなどの組織も固有の目的を持つが、経営戦略が必要。Strategy。軍事用語が元。全体計画と個別の方針。軍事や政治の世界で。クラウゼヴィッツ。戦略は戦争計画を。行動の系列を結びつける。ビジネスでも基本方針や全体計画としての経営戦略が。60年代のアメリカから。現代のビジネスパーソンに浸透。経営学の分野でチャンドラーが62年に「経営戦略と組織」。諸資源を割り当てる。政策と手続きの決定には戦略的なものと戦術的なものが。業務を円滑能率的に。戦略的決定。アンソフ。企業の主たる意思決定を3つに区分。戦略的決定。中核は事業や製品、市場の選択など多角化。事業活動についての広範な概念を提供。企業の選択の過程を最も魅力的なものに絞る。意思決定のためのルール。企業成長の基本方向の決定。新たに進出する方向。経営戦略の概念。具体的な行動の結果としての戦略。一連の行動の連鎖が示す。将来に対する構想としての戦略。2つは必ずしも一致しない。行動の背後には構想がある。両者は相互に連動している。新しいアイデアが自然発生的に行動に繋がることも。経営戦略の多様な概念において3つの共通項。企業の将来の方向に一定の指針を与える構想。企業の環境適応の。企業における意思決定の指針。環境適応のパターン。将来志向的に。
経営戦略の抽象性のレベル。如何に詳しく示されているかは企業により異なる。良し悪しは企業活動の結果で評価される。構想としての戦略は組織で重要な役割を。構想があるから新たな行動に。構想を共有していれば様々な行動が相乗効果を持つ。基本的機能は組織を。構想としての戦略。意思決定を正当化。戦略を明示することで一定の成果を得られる確信が芽生えて自信に繋がる。決定の正当性が高まる。様々な情報の収集で理解が深まる。意思決定のパターンを作るには理解できる形で。構想としての戦略は抽象度の異なるものから。形式が抽象的であることと具体化。経営戦略の抽象性のレベル。最も高いのは夢。経営理念との教会にある。ビジョン。どのような会社にしたいかを簡潔に表現。世の中の洞察から。ホンダのアメリカ進出。世界の消費文化はアメリカから広がるというビジョン。例えばトヨタのグローバル10。アイデア。経営目標を如何に実現するか。アイデアがなければ構想は単なる努力目標に。コンセプト。どのような顧客に提供するか。中長期計画。予算は計画を数字で示す。将来の構想に変わりはない。戦略として総称。中間生産物。最も抽象的な夢が具体化され最終生産物としての予算に。企業の活動に柔軟性を。心の琴線に触れることが出来ればエネルギーは高まる。アイデアやコンセプトの共有で何故そのように行動すべきかの知識が。行動の柔軟性と整合性をある程度は同時に達成できる。予算は整合化させる機能を持つ。様々な機能を遂行するには様々な具体化が必要。様々な抽象化のレベルで示される。組織を構成する人々の選択過程を制御する手段に。構成員にとりより抽象性の高いものを知るのも必要。

 

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