節度。

中国史の唐代に節度使という官職名が出て来る。藩鎮と呼ばれる辺境防衛軍のTOPである。当初は軍事だけの実権であったが徐々に行政権も持つようになり半ば地方政権と化する。安史の乱を起こした安禄山も節度使であったし、唐が滅んだ後の五代十国も多くが藩鎮が元であった。調べていたら、日本史の奈良時代にも節度使が置かれていた時期があったのには驚いた(高校で日本史を履修していなかったのはあるが)。ただ短期間しか設置されなかったので地方政権化はしなかった模様である。