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今年の流行語大賞「医療崩壊」。

2021年の新語・流行語大賞は「リアル二刀流」「ショータイム」であった。言わずもがな大リーグの大谷翔平選手についての言葉である。オリンピック関連の言葉やコロナ関連の言葉も多数ノミネートされていたけれど、大賞にはならなかった。コロナ関連はウンザリしているのもあっただろうし、オリンピックも反対する人間が多く居た訳で選びづらかったのだろう。大谷翔平選手の偉業は誰しも認めるところである。

しかしながら、私はノミネートされなかった言葉から流行語大賞になるべき言葉を知っている。「医療崩壊」、これである。「自宅療養」という言葉もノミネートされたけど、重篤な状態でも入院出来ないような事態に今年の春の大阪府ではなってしまった。大阪国際がんセンターというがん専門の医療機関があるのだが、そこのICUがCOVID-19専門になるという事態にまでなってしまった。以前にも書いたが、大阪府南部の堺市の救急車が高槻市で見かけられる事態にまでなってしまっていた。もはや救急医療の体を成していない。私は遺伝的に脳梗塞になる可能性があるのだが、仮に前駆症状が出たら命はないなあと覚悟して生活していたのを記憶している。

この今年の春の大阪の状態を教訓にすれば、今年の夏の東京の「医療崩壊」は防げたのではなかっただろうか。そしてそんな状況下でオリパラを開催するというのも普通はしないのでは。命を救うべき医療体制が崩壊するというのは先進国としてあるまじき事態である。どうも反省の色が見えないのが正直なところ気がかりである。再び医療崩壊が起こるのではと危惧している。