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恥辱。

近代国際法のもとでは、戦争の際の捕虜についてもハーグ陸戦条約などで一定の保護がなされるようになった(つまり捕虜になるのは違法ではないとされた)。日本でも日露戦争の際にロシア軍側の捕虜が約7万人居たが、日本国内で収容しており条件付きながら市内散策を認めたりしていた模様である。ただシベリア出兵以降は捕虜になるのを問題視する雰囲気になっていき、昭和16年の俗に言う「戦陣訓」で捕虜になるのは恥辱だ、とする見解が日本では定着してしまった。軍人のみならず民間人も、捕虜になるより自決すべきだ、と考えて死者が増えてしまった側面は認めざるを得ないだろう。