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開放型の高等教育(情報化社会におけるメディア教育第8回)

千葉にあるリアル放送大学(笑)以外にもInternetを介した教育機関はあるので模索が必要。

 

苑復傑。開放型の高等教育。前回は既存の大学のICTの応用。ICTを使うことで制度的枠組みを超える動き。筑波大学の金子元久先生に。高等教育論、教育の経済学が専門。放送Internetを用いた大学。ICTを使った大規模公開オンライン授業。ICTをもちいた開放型の高等教育。
開放型の大学としての放送大学やオンライン大学。大学とはキャンパスがあって教員や学生が居る。時間と場所の共有。対面性という地理的制約。学生は普通若い人。試験を受けて一定の資格が必要。幅広い人を対象として通わなくても良い大学が。開放型の高等教育。通信教育。長い歴史を持つ。ラジオTVの普及で。イギリスで始まる。公開大学。この大学はラジオTVだけでなく面接授業と組み合わせて。ICTを活用する遠隔教育のモデルに。リカレント教育などを行っていて13の学習センターを。在学者は18万人に。71年の最初の募集から300万人以上に。沢山の国でいわゆる放送大学が。83年に日本でも放送大学が設置。学士課程に加え修士博士も。教員免許講習やエキスパートシステム。約9万人。50歳以上が半数。放送チャンネルを増やして正規授業と並行して全国放送を。中国にも大規模の放送大学が。広くばらまく。TV。大規模な組織で中国の各省と大都市に44の大学が。現在約355万人が学ぶ。Internetの普及でInternetで授業を配信するオンライン大学やInternet大学が。アメリカにおいて極めて大きな存在に。主に成人学生を対象に。Internet教育課程は成人を対象に。社会人には特定の職業に関する知識を求める。大学に通学するには地理的時間的な制約が。提供できる大学は少ない。目的があるから学習意欲が強くて通学で強制する必要はない。フェニックス大学。76年に設立。18年に40の運用キャンパスが。90年代からオンライン教育課程を。リカレント教育や専門能力開発などのコースも。日本においてのInternetを利用した。04年の八洲学園大学。07年にサイバー大学も通信課程の大学。ビジネス・ブレークスルー大学大学院。例えば早稲田大学の人間科学部。Eスクールを設置。成人を対象としてInternetで授業を。試験を行った上で転入も認める。18年に4つの課程で。1300人の卒業生を。放送大学と比べてオンライン大学の特徴。Internetで相互性を持つ。放送は広範囲だが範囲が限られるがInternetは外国でも。遠隔性。時間に縛られない。放送よりもInternet番組を作るほうが手間がかからない。ある程度の完成度が放送には必要だが。Internetは一旦作るとパスワードなどで制限があるので手作りでも可能。経済的にも大きな意味がある。Internetではコストが低いので多数の科目をきめ細かく作ることができる。放送による大学は学位のためにお金を出さなければならないが。見たり聞いたりすることができる。Internetと利用者から料金を徴収しやすい。アメリカは営利大学の形態を取るところも。問題点は?放送大学は放送とともにスクーリングも。対面授業を組み合わせて。制度的にも大学教育として認められる。Internet大学の問題。大学設置基準の関係でInternetで受けるのも制度的に可能だが。アメリカでも問題。フェニックス大学にも批判。卒業できるのは2割。奨学金利用を悪用?学生の数は減少。16年には14万人まで。質に問題?
公開オンライン授業。21世紀に入り既存の大学の教材をオンライン化することを。OCW。様々な形をとって。02年にマサチューセッツ工科大学が始めたOCW。プロジェクトはMITの授業のリストを公開して講義ノートやテスト問題などを公開。一部の授業については授業の映像をビデオ化してストリーミングでWebで公開。学外からも見られる。アプリケーションには既設のものも使うことができる。投資については大学自身も支出。全米に広がり多数の大学が参加。国際コンソーシアムも。日本では05年から幾つかの大学が配信をはじめて06年にはコンソーシアムが。04年に東京大学。19年に改称。1400を超える正規講義の講義映像などを外にも無償で配信。OCRの動きが盛んに。個別の大学の連合を中心にして。更に発展させて個別大学だけでなく大きな動きとして授業を公開する動きを。MOOC。原則的には誰でも無償で。希望する者は修了証を有償で貰える場合も。基本的には授業の配信。大学側が公開。MOOCは学習成果のための工夫が。更に教育的配慮を。内容となる授業が多数になることを見込んでいる。MOOCの場合は学外や世界に公開する姿勢を持つ。MOOCの初期ではアメリカの課程をインドで。通信関係の分野にかなり専門が集まりやすい。始めは情報の専門家が。それが大きく広がる。個人ベンチャーのお金を募って回すことが。OCRなどは財団からの寄附を。市場メカニズムを使う姿勢。MOOCはInternetから形を変えて大規模化し変質する方向に。日本でもMOOCの考え方を広めようと。J-MOOC。13年に設立。関連グループの支援を。修了証の取得まで無料で。誰でも受講できる。19年の受講者は幅広い年代で52万円に。複数の講座の配信プラットフォームをまとめる。一つの動画の長さは10分程度。スマホでも受講可能。講義動画の視聴や対面的授業で発展的な内容を。21世紀に入り情報基盤を用いて高等教育の新しい形態が。
開放型の高等教育の問題点と課題。可能性。MOOCが出てきて衝撃を。色んな有名大学の先生が先端の教育を全世界に。平等主義的。ICT利用が高等教育を支えるメカニズム。大量の授業を多数の人間に提供できる。何度も同じ授業を聴くことができる。数万人に教育をすることが可能。公開のコストがあるが少ない。沢山の人に見られることで価値が下がるのではなく、知識が広範囲に広がることで価値が産まれる。MOOCのモデルは一定の教師が非常に優れたものを公開して受講者を惹きつけるという確信に。これまでの大学と違い、世界中で有名な先生の講義を誰でも。先端の内容を平等主義的に。初期の視点では未来へのスタートアップとして財団の寄附が。大学自身にとっても義務であった。先端の授業をやっていることを世界に知らしめる。大学は自分の将来を先端の位置に居ることを証明するために義務を。大きなインセンティブを。MOOCには一定の財政的基盤が必要。授業にお金を取って一大大学を。営利企業として。一時はこういった試みも検討されていた。ここ数年、MOOCの普及には陰りが。受講者の脱落が極めて多い。アメリカのMOOCでは脱落率が9割以上に。モチベーションや学生間のコミュニケーション。学習成果の認知など現実的な問題が。3つの問題点。学習者の側のモチベーション。MOOCは内容が高度なものを公開するのを主体に。学制の側に高いレベルの興味とモチベーションがあるのが前提。言ってみれば世界中に公開して審査もしないので、大多数の学生に於いては現実的な想定ではない。学生がどの程度の基礎知識を持ってるかcheckも出来ない。授業の準備と意欲が必要。普通の授業は相互的に色んなことを話す相互作用が。同じ場に居る間だけでもコミュニケーションが。Internetを介しては不可能。MOOCも理解していないわけではなく、Internetを介した教育の理論を。受講者と教員の間でコミュニケーションを。一定のソフトで返答する。学習参加者は同じ空間には居ないが同士でコミュニケーションを。ある程度意味があるがMOOCの場合は実現が難しい。規模の大きさで限界が生じている。学習成果の測定をどうするか。授業に参加し試験を受けて評価して単位を得て卒業する。MOOCでは難しい。監督を依頼して試験を受けさせたり。学生の学習成果の確認で大きな問題が。MOOCで学習することは評価されるが、成果を社会に認めさせることは難しい。学位取得など。従来はスクーリングを。アメリカでは大学の団体がフォロー確認を。しかし確認がきちんと出来ているのかが。社会的信任がなければ誰も受けなくなる?根本的に変えることにはなりそうにないが、MOOCなどの試みを否定するものではない。機会の拡大にICTが重要な役割を。ICTの特質をどのように活かすか。社会に出る前の教育としてICTの役割は限られる。しかしICTが強みを発揮するのは社会人やリタイア後の人間。開放型の高等教育はICTを出発点にしながらも結びつけることが問題。
オープンコースウェア。可能性と問題点課題。

 

情報化社会におけるメディア教育 (放送大学教材)

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教育のためのICT活用 (放送大学教材)

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情報化社会と教育 (放送大学教材)

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