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数ベクトル空間(入門線型代数第1回)(その1)

集合の初めの部分まで。数学的帰納法は本当に久しぶりに触れた。

 

隈部正博。篠崎菜穂子。なるべく予備知識を極力仮定しない。線形代数の世界。基本的事項を。今日は数ベクトル空間。これからの授業における基礎事項の解説をする。その後数ベクトルや数ベクトル空間について解説する。


数学的帰納法。復習を兼ねて。自然数:0、1、2、3、、、(この講義では0も含める)。n:任意の自然数。Φ(n):数nについての性質を述べたもの。例として、Φ(n):0+1+2+…+n=(n(n+1))/2

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数学的帰納法。すべてのnについてΦ(n)が成り立つことを証明したい、つまり、Φ(0)、Φ(1)、Φ(2)…がすべて成り立つことを証明したい。

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それには次の2つのことを証明すれば良い。1、Φ(0)が成り立つ。2、任意に自然数nが与えられたとき、Φ(n)が成り立つならば(仮定)Φ(n+1)も成り立つ(但しnは変数、いかなる数にも置き換えることが出来る)。

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高校でも学習して感動した。ドミノ倒しの感覚。突っ込むところのない論理的な。すべての自然数について証明するのに2つの事項しか要らない。


集合。準備の2つ目。集合は、数学の色々な概念を説明するのに集合の言葉を使用するので、重要な概念。
集合とは「ものの集まり」。数1と数2から成る集合{1,2}。中括弧やコンマ。1や2をこの集合の要素という。放送大学の学生全体から成る集合。各々の学生はこの集合の要素。

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