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「学制」から150年。

本年2022年は、初めて鉄道が開通して150年になる。野球が日本に伝来してからも150年である(二者の関係はあったのだろうか)。同じ年の1872年には、「学制」と言う初めての教育法規が制定されている(「学校制度」の略にも使用するが、此処では固有名詞で使用する)。国民皆学を目標にした(要するに武士階級だけが学ぶのではなく、男子だけが学ぶのではない)。制度はフランスに習い、一斉教授法はアメリカから導入された。要するに儒教を中核とする教育(寺子屋など)からの脱皮である。西洋並みの教育制度の確立を目指したものである。ところが、その費用の大方を地方の負担としたので、学校の取り壊しなどが起こる。いきなり西洋式の教育はついていけないものがあったようで、1879年の「教育令」の制定で学制は廃止された。ともあれ、ここから日本の近代的な教育制度が始まったと言えよう。学制から150年。果たして今の公教育はどうなのだろう。