F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

『古事記』と『万葉集』(’15)第5回 # 放送大学講義録

何処まで正確に文章化出来ているかは不明。ChatGPTは英語がベースで英語圏には強いとされるから。

 

blog.kaname-fujita.wo

 

-----講義録始め-----

 

本日の講義では、「古事記」中巻の内容について、特に皇位継承の争いについての反乱伝承人物とその背景について考察します。古事記は日本最古の歴史書であり、神話から歴史へと移行する時代の出来事を記録しています。中巻では、皇位継承の争いが主なテーマとなっています。

この時代、皇位の決定方法はまだ明確に定まっていなかったとされています。兄弟相承についての争いがあり、末子継承が基本だったとも言われています。しかし、これはあくまで推測であり、具体的な継承法がどのように定められていたのかは明らかではありません。

中巻に登場する反乱伝承人物の一人にタギシミミがいます。彼は義母と通じるという、近親相姦のエピソードを持つ人物です。これは、平安時代の文学作品「源氏物語」における光源氏と藤壺の関係を思わせます。タギシミミは子供に歌で避難するよう伝えるというエピソードも持っており、これは日本人の脳の特性、つまり自然の声をメッセージとして聴くという特性を反映しているとも言えます。

また、サホビコとサホビメという男女の兄弟の関係も描かれています。彼らは同母の兄弟であり、同一家族としての意識が強く描かれています。しかし、サホビコとサホビメの関係は、兄と夫との関係という複雑な側面を持っています。これは、古代の家族構造や性の規範について考える上で重要な示唆を与えています。

サホビコの反乱は、皇位継承の争いというテーマを再び前面に出します。彼の反乱は、皇位継承のルールが不確定であったこと、そしてそのルールを巡る権力闘争が激しかったことを示しています。これらのエピソードを通じて、「古事記」中巻は、古代日本の政治、家族、性の規範についての深い洞察を提供しています。