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神々の世界(2)(『古事記』と『万葉集』第3回)

随分面白そうな話だなと思う。ストーリーテラーというか。

 

多田一臣。高山久美子。前回の続き。最後でスサノヲが高天原から追放。スサノヲ。本来は根の国に。何故か地上世界に。出雲の国の日野川の上流の鳥上滝。出雲の国を舞台とする話が続く。出雲神話。古事記ではかなりの分量だが、日本書紀ではあまり語られない。因幡の白うさぎの話などは日本書紀には載せられていない。出雲神話の主要部分。オオナムジ。オオクニヌシ。八十神との争い。因幡の白兎の話が含まれるが。根の国。オホクニヌシが地上世界の王に。八千矛の神の奴奈川姫への求婚。なぜ?古事記において出雲神話が。より古い時代の歴史意識を残す。出雲の勢力が日本海文化圏の記憶を留める。日本書紀は7世紀以降の律令国家のヤマト王権の歴史意識。出雲の地位は相対的に低い。出雲の国を中心とする日本海文化圏。よく知られた例。荒神谷遺跡。多量の銅剣。加茂岩倉遺跡から銅鐸が。出雲大社本殿。巨大柱の遺構。巨木文化は日本海文化圏の特徴。実際、大陸に対する表玄関。広大な文化圏が。越の国、越前などに及ぶ広大な文化圏が。古事記は大和の王権の起源の書物なので、記す側の中心はあくまで大和。ヤマト王権の古い歴史として出雲を中心とする世界が。一段古い歴史意識が。
古事記の出雲神話の中から。スサノヲのヤマタノオロチ退治。次のオオクニヌシの神の物語を。大国主の名前は最後にスサノヲから与えられる。スサノヲの子孫。スサノヲの子孫であることを、他に4つの名を。大巳貴命。八千矛、など。皆それぞれ意味がある。偉大な国の主。地上世界の勇猛な力を。武器をたくさん持つ神。意味された別の神が統合されて大国主に。最後にスサノヲから。大己貴命として。因幡の白兎の話。後には大黒様と呼ばれて恵比寿神とともに祀られているが。童謡にもなっている。若者は殆ど聞いたことがないと。昔の童謡はそのまま物語になっていたが、文化の伝承がなくなっている?オオナムヂは兄弟たち、異母兄弟と因幡、八上姫に求婚の旅に。一段下に見られていたらしく、袋を担がされていた。遥かに遅れて着くと白ウサギが。皮を剥がされて。先にやってきた兄弟はわざと誤った治療法を。海水に浸かれば良いと。そこにオオナムヂが。正しい治療法を。ガマ。黄色い花粉は古来治療法に。古事記の本筋とはあまり関係ない民間説話?薬方が主張の1つに関連?医療技術を持つ神として、人文主義的。シャーマンとして。王の資格を試されている。オオナムヂの一連の物語は古事記にのみ載せられている。民間説話を挿入しただけ?西郷氏の説明。突如語り口や世界観の展開が。つきまとっていた神学的な政治的な要素が取れて民間的な物語がオオナムヂとともに開始する。国家の歴史を記す日本書紀には不要と。地上の王となる資格が。オオナムヂに預言する。兎神という神であったから。神の預言だからその通りに成る。なら何故騙されるのか?そういうものと受け止めるしか無い。八上姫への求婚に成功するが、兄弟から本当に命を奪われるが、その度に生き返る。兄弟が追ってきたので根の堅州国に。地上世界。出雲の国にいたスサノヲが根の国の支配者に。説明がない。伝承を綱が合わせる際の断層。
そこで次に根の国を訪れたオオナムヂはスサノヲの試練を。娘と夫婦になってしまう。スサノヲの娘に。やってくると娘が出てきて夫婦の関係を。主体は娘が勢いのままに。名は体を表す。出会ったばかりのオオナムヂと出来合う。まぐわい。目と目を見合わせること。男女の合一に。目という器官の働き。魂の威力が目に現れる。男が求婚し女が受諾。魂の優劣が問題。魂の威力を競い合うには目と目を見合わせる。まぐわい。魂の優劣を競い合う。ニラメッコ。最初に目をそらした方が負けというのが本来。大相撲の睨み合い。一貫して妻の立場で、父には隠したままで。呼び方がオオナムヂの妻として。スサノヲから様々な試練を。閉じ込められたり。明かり取りの窓がまったくない建物。人を襲う動物が居る密室に閉じ込めて無事に。妻が寄せ付けられないようなヒレを。ロングスカーフのような薄く長い布。単なる装飾用ではなく振って霊的な存在を。呪術的な道具。女官の装いにも用いられる。呪具としての働きを、二晩とも無事に出てくる。野原の中に入れられ周りから火をかけられて危機に。鏑矢。矢の先端に。相手を殺傷するというより音で威嚇する。スサノヲは探してくるよう命じる。野原に入ったのを見て火を、焼き殺そうとする。ヤマトタケルが同じ目にあう。身体に窮していると鼠が顕れ洞穴を教える。身を隠すことで火の難を逃れる。内は洞洞。中が空洞状。一種の謎として。解けるかどうかが試される。読んでいても楽しい。逃げ道だけでなく鏑矢も探し出してくれる。スサノヲが眠り飲んだので根の国を脱出。大きな声を出したのでスサノヲが追いかける。ジャックと豆の木に似ている。妻を背負って逃げた。高貴な女を連れていくときは背負う。手に手をとってではなく。蜻蛉日記。女は契りを交わした男に背負われて。異空間を越えるときには背負われていかなければならないという信仰?境界。黄泉の国と地上世界との境界。スサノヲは追いかけていく。そこであきらめて2人に祝福を。大国主の神に。地上世界の王となることの保障を。大国主の名を与えられる。数々の試練を受けて死と再生の。新たな神格を。成年式。大人と成る為の儀礼。成年式の試練と重ねて。
以下は地上世界。葦原中国の神。小さな神と協力して国造りを。終わると大国主は地上世界の王として君臨。アマテラスの子孫によるもののはず。無秩序の空間でもあった。地上世界の様子。ひどくざわめいているらしい。地上世界がざわめきの世界に。日本書紀はもっと具体的。岩や木や草が物を言うような。悪しきものや精霊を鎮めなければ降りてこられない。アマテラスの子孫に譲るよう約束をしなければならない。荒ぶる神が跋扈する世界を。語構成が難しい。服属を誓う言葉を。相手とこちらに言葉が共有されなければならない。同化も意味する。言語による支配。敵対勢力や悪しきものは。もしちゃんとした言葉を話すなら無秩序に。物を言うのを止めさせる。言向け。

 

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