F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

親子の絆💬 思春期反抗期の真実🌱  生徒指導と教育相談第3回(その2) 思春期の親子関係 #放送大学講義録

反抗期とされる時期でも親に反抗した記憶はない。学校でのいじめでそれどころではなかった記憶がある。

 

-----書き起こし始め-----

 

思春期には、反抗期というものが存在します。実は、幼少期にも第1反抗期があり、思春期には第2反抗期として現れるのです。これらの反抗期は、子供の自我の目覚めや芽生えの証とされ、子供が自分の意志や主体性を持ち始めたことを示すものです。

子供が幼い間、親と子の関係は、親が体力的、経済的、そして社会的に上位に位置しており、子供を守り育てるというものです。しかし、思春期に入ると、子供の体格は大きくなり、身長も親とほぼ並ぶようになります。子供にとって、物理的にも自立した気持ちになり、親からの指示や制約を受けるのが苦痛と感じることが増えます。しかし、経済的や社会的な力ではまだ親に及ばず、その中で子供がとる行動や態度が反抗として現れることが多いです。

この反抗の形は、親や教師、社会の権威に対する攻撃や批判として出てきます。子供が親や教師に口答えをする、態度が大胆になる、あるいは無視をするなどの行動が目立つようになります。親子の間では、子供から親への批判や攻撃が特に手厳しくなることも少なくありません。

親から見ると、子供の反抗による攻撃や批判は、大人の世界の欠点や問題点を鋭く指摘するものとなることが多く、それによって親は深く傷つくことがあります。しかし、子供の目線からすると、この反抗期は親に対して自分の立場を確立しようとする重要な時期です。

親と子の関係は、当初縦の関係から、徐々に横並びの関係へと変わっていくものです。この変化を遂げるためには、強固に結ばれていた縦の絆を一度断ち切り、再び横の関係として再構築する必要があります。この過程は、親も子も簡単には進められるものではありません。親としては、子供の反抗的な行動や態度を受け入れながら、その中で子供の成長を支える役割を果たさなければなりません。

近年では、友達のような親子関係を目指す声が多くなってきました。しかし、そういった関係が理想的であるかどうかは一概には言えません。親が子供のレベルに降りてしまうと、双方が成長する機会を失ってしまうことが考えられます。

結論として、反抗期は親と子の関係を再定義するための重要な時期であり、その過程を理解し、双方が成長するための機会として捉えることが必要です。