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睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠が交互に現れ、デルタ波睡眠が前半に集中。睡眠周期は約90分、睡眠不足に注意。(睡眠と健康第4回その9)#放送大学講義録

自分の睡眠周期を突き止めてみたいなと思う。

 

------講義録始め-------

 

ここまで、5つの睡眠段階について説明しました。それでは、これらの睡眠段階は一晩のうちにどのように変化するのでしょうか。印刷教材の図4の4をご覧ください。この図は、3人の人の睡眠の経過を示しています。横軸が寝入ってからの経過時間で、縦軸が睡眠段階を表しています。黒く塗りつぶされた四角はレム睡眠を示しています。

この図では、レム睡眠と睡眠段階1は同じ高さに線が引かれていますが、レム睡眠と睡眠段階1は脳波が似ているだけで、睡眠の深さは全く異なります。この図を見て、どちらも浅い睡眠であると誤解しないようにしてください。

図4の4に示された3人の睡眠パターンは、似た経過をたどっています。まず、寝てから急激に睡眠が深くなり、最初の約30分間で最も深い睡眠段階4に達します。睡眠段階4が約30分続いた後、初めてレム睡眠が現れます。最初のレム睡眠は短く、その後すぐにノンレム睡眠の睡眠段階2、3、4へと変化します。その後もレム睡眠とノンレム睡眠が交互にやってきますが、睡眠段階4はほとんど出現せず、出現しても短い時間です。

一晩の睡眠は約80分から100分の周期で進行し、睡眠周期と呼ばれます。図4の4では、3人ともレム睡眠が4回現れており、第4周期まで進行しています。睡眠周期は平均約90分ですが、理想的な睡眠時間が1.5時間の倍数であるという証拠はありません。睡眠時間は個人によって異なり、短すぎる睡眠時間は日中の眠気に影響します。

起床直前の睡眠は、レム睡眠と睡眠段階2が交互に現れ、起床時刻に近づくにつれて睡眠段階2が長く続くことが多いです。睡眠段階2は浅い睡眠で、声をかけるとすぐに目が覚めます。

図4の4を見ると、睡眠段階3と4(デルタ波睡眠)は睡眠の前半に集中し、後半にはほとんど出現しません。このデルタ波睡眠は睡眠全体の大部分を占めますが、睡眠時間が毎日5時間だと睡眠不足が蓄積し、日中の眠気が強まる可能性があります。