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DV脱出後のユウさんは後遺症に苦しみ、不安感や日常生活の困難、現実逃避のため韓国時代劇に没入する心理的影響を経験。(家族問題と家族支援第10回)♯放送大学講義録

-----講義録始め------

 

ユウさんはDVからの脱出後も、その後遺症に苦しんでいます。初期には、物事に対して不安を感じ、息苦しさや心の詰まりを経験していました。日常生活では、水面で息をする魚のように苦しみ、不安やイライラを感じることが多く、ハリネズミのように身を守るように暮らしていました。これらの症状は時間が経っても完全には消えず、日常生活の中で続いている困難や、以前はできたことができなくなったり、特定の行動に対して抵抗感を感じるなど、さまざまな不具合として現れています。例えば、アイロンをかけることができない、手にする気になれないといったことが挙げられます。

また、ユウさんは現実逃避として韓国の時代劇を視聴し続けるという行動を取っていました。日常生活とは全く異なる世界に没入することで、現実からの一時的な逃避を図っていたのです。時代劇を見ている間、画面と自分の間にペットボトルが立っていても、それをどかすことができず、長い間その状態でドラマを見続けるという状況がありました。これらの行動は、DVの影響が心理的な側面だけでなく、日常生活の細かな部分にまで及んでいることを示しています。ユウさんはこれらの後遺症と長く付き合っていかざるを得ないと認識しており、その過程で様々な症状や困難との付き合い方を学んでいると述べています。