riskについての理論的な議論、用語は正確に使用しなければと感じる。
リスクの概念。定義、本質、成分。
定義。risk。望ましい結果をもたらす可能性。確率と損失の大きさの積。2番目の。領域により定義は異なるけれど。起こりやすさ。結果にも力点。価値中立的なもの。発生の可能性。最も古典的。個別科学。可能性の大きさにも力点。確率と損失や障害の大きさの積。事象の不確定な変化。株価など。望ましいことでもriskに成り得る。経済学経営学。学問の性質により異なる。クライシス。クライシスマネジメント、危機管理。riskと危機の違い。リスク管理と危機管理の違い。危機は、直面している危険状態。重大なrisk。狭義のリスクマネジメントは転ばぬ先の杖。riskが具現化、その後の対処が危機管理。緊急的な性質が強い。含みこんだものが広義のリスクマネジメント。定義の議論に意義はあるのか、という意見も。
riskの本質とは?不確実性。各定義にも共通。不確実性のもとになるのは?未来の将来の出来事。現時点では確実に分からないもの。望ましくないという表現が価値依存的。事象は何か、は一義的に定義できない。結果の大きさをどう判断するか?範囲と程度に何を含めるかに因る。単一のriskだけでは評価できない。リスクトレードオフ。低減するための取り組みが、他のriskを増大させる。副作用、二次損害、意図せぬ結果。メタリスク。理解や解決を巡る様々な議論が。どのような論点があるか?不確実性の評価。タイプにより尺度が違う。環境リスクのように事象発生の構造を把握する必要も。要因間の相互作用も問題に。不確実性は主観的にも理解されづらい、認識の問題。生活者。普通の個人。関係者に成り得る。評価するのが困難。認知的情報処理能力の制約、過大評価したり過小評価したり。リスク認知の諸問題。不確実性への対応という問題。最小にしなければ。数学的定量的分析が難しい。どの程度の発生の可能性を受け入れる?許容リスク。予防原則。予め用心しておく原則。リスクコミュニケーション。あるリスクについての関係者が情報や意見交換を行う相互作用。リスクマネジメントでも良く使われる。出来る限り諸要因を見つけていく。
リスクの成分。ハザード。ペリル。ダメージ。ハザード。望まない結果を起こしうる状態や行動の潜在的な危険。活断層の上に家屋が。腐敗した食品、原発の運転。ペリル、危険事故、引き金となるもの。具体的な地震。ダメージ。被害など望ましくない結果が。可能性がリスク。概念の区別に注意。ハザードを減らすのも一方だが、難しい場合も。十分注意すればリスクを小さくすることが出来ることも。ダメージをどう回復するかを予め考えておくこともリスクマネジメント。安全とは受け入れられるリスクとそうではないリスクを線引きすること。リスクの客体。把握には何であるか。リスクに晒されているもの。好ましくない結果から守りたいもの。人の健康身体生命。金銭財産。機械、システム、環境など。リスクは定量的対象に。損害強度と発生頻度の掛け算。定性的にも評価される。不確実性から。何に対してどのように?因果関係は?
リスクの本質は不確実性。分類や実際は次回。
生活リスクマネジメント―安全・安心を実現する主体として (放送大学大学院教材)
- 作者: 奈良由美子
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2017/03/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
放送大学の書きなぐりのまとめページは、https://blog.kaname-fujita.work/openuniversity