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家計貯蓄と証券(証券市場と私たちの経済第2回)

日本の家計の経済動向については、把握しておかなければ。企業活動と無関係ではないのだから。それにしても、すっかり低所得者層になってしまったなあと感じる。

 

金融とは借り貸し。将来不確実性の問題。金融市場で和らげる。
生活者としての我々。所得から消費し、残りを貯蓄。フロー変数。貯蓄残高。ストックの経済変数。フローとストックとは性質は違う。貯蓄残高。日本人の貯蓄残高は90年代にかけて急激に増加。毎年の収入も増えているが増加ペースは早くない。収入の2.5倍の貯蓄。フローの収入の増加以上にストックの貯蓄の増加。経済のストック化。どのようなことが起こるか?残高では年収の何倍にも膨らむ。どのように貯蓄するか必死で考える。定期預金や株式、投資信託に。利子などの問題。貯蓄の利子弾力性。ストック化によって利子弾力性は高まる。株式市場への関心も。収益率が高まる。利子率や収益率が変わると組み替える。銀行預金から株式市場に。株価の上昇。金融資産だけでなく土地や鉱物、穀物。資産価値が高いとどうなる?消費への資産効果。日本のバブル期。株価や地価の上昇。消費の増大。資産に対する税金のかけ方にも関心が。税制による。様々な所得に対するバランスを。土地課税や相続税の問題も。90年代になるとどうなる。家計貯蓄率。高度成長期は20%を超える。12年では0.8%に。アメリカやイギリスをも下回り、先進国でも低い水準に。ストックでは貯蓄残高が大きいが、フローでは違う。現代の日本では企業が貯蓄をしている。各経済主体の資金過不足。家計貯蓄は急速に縮小。企業は90年代の終り頃からは黒字に。政府部門。バブル期に黒字だったが、その後赤字になった。小泉後も赤字が酷くなっている。日本の財政問題は海外部門に影響。対外部門の黒字の額は縮小。日本は世界に長らく資金を供給する国だったが、国債は海外に買ってもらわなければならなくなるかも。
家計の貯蓄率の低下は高齢化が主因。貯蓄と借入のバランス。人生の各段階、ライフサイクルでの違い。20代は貯蓄の余裕はない。貯蓄率はゼロかマイナス。結婚し子供が出来るが、取り崩しで対処できる。資金を貯蓄することが出来る。住宅ローンを抱える。ストックでは大きな借金。毎年の支出は押さえられる。進学で貯蓄を切り崩す。フローでは黒字。子供が成長すると老後に備えて老後資金を。最近では確定拠出年金が。自分の意思決定が。消費のライフサイクル仮説。高齢世帯が多いほど貯蓄率は低下。65歳以上の人口が増える。日本の貯蓄率の低下の主因。しかし別の理由も考えられる。経済成長の低下。現役世代の貯蓄が増えないのが問題?80年代。現役世代の収入の増加。借金のしやすさ。誰もが思うように借金は出来ない。住宅ローンでは銀行の審査が厳しい。早めに積み立てる必要。現在では住宅ローンは収益源に。以前に比べてハードルは低くなっている。充分な貯蓄をする必要性が下がる。全体として貯蓄率が低くなる。流動性制約が弱まる、以前に比べて借金しやすい。家計全体としてはストックでは多くの貯蓄残高が。フローでは深刻な問題。貯蓄が全くない世帯が増加している。貯蓄の動機や内容をアンケート調査。前提として貯蓄の有無。無い世帯は年々増加している。12年には26%に。90年代からは格差の拡大。ジニ係数。完全に平等だったら0。完全に不平等だったら1。小さい値だと平等に近い。所得に対するジニ係数。0.4を超える。どんどん悪くなっている。バブル崩壊のせいではない。悪化しているのは80年代から。所得の高い人には累進的所得税を。再分配所得のジニ係数。0.3から0.4。格差は拡大していない。地区残高のジニ係数は0.5から0.6、拡大傾向。
日本銀行の資料を見て、所得の中身を。家計の資産構成。現金預金の利率が圧倒的に高い。銀行などに偏っている。生命保険。間接金融への依存度が圧倒的に高い。株式、債権、投資信託が比率が低いのも特徴。日本人は何故株式投資を望まないのか?リスクを嫌う性質が強い。安定志向、農耕民族なのでリスクを負うことに慣れていない。しかし皆の意見は一致していない。状況証拠は確認出来るが、心の中まで分析できるか?リスク態度を比較。どういう手法でどういうデータを使うかで結果は一致しない。リスク回避度は原因ではなくて結果かもしれない。初めから日本人に備わっていた特質ではないかもしれない。株式市場が公正な場所でなければ参加しようとはしない。推奨銘柄の推薦を嫌っているかもしれない。証券取引書の制度は改善されてきた。ネット証券では気軽に参加できる。株式投資をする層は拡大している。間接金融の場合と異なり、直接金融は自分に情報を集めなければならない。自己責任。金融知識の無さならカバー出来る。土地が圧倒的に強かったことも要因。バブル崩壊までは地価はほぼ値下がりすることは無かった。20歳代の8割が貯金。有価証券の構成比率。年齢層により違いが。60歳代70歳代がかなり高い。運用に関心があるから。貯蓄残高が高いほど有価証券保有も高い。
日本の家計の貯蓄は、ストックでは貯蓄残高が高い。ストック化。資産運用が変化。00年ごろからはフローで見た貯蓄は急激に低下。最大の原因は高齢化。ライフサイクル仮説。高年齢世帯はマイナスの貯蓄。経済成長の鈍化で収入が増えないのも。貯蓄残高がゼロの世帯が急増している。借金がしやすくなっているのもある。銀行に依存している。高い貯蓄残高を持つ人は、有価証券保有も増加している。貯蓄の少ない人には証券取引は関係ない?間接金融でも資金は企業に流れ込む。社債や国債でも値下がりすることはある。預金や保険が戻ってこなくなる。働く場を保ち、給料が上がるかもしれない。生活者、家計としての私達。家計資産の運用の場。資金調達の場。

 

証券市場と私たちの経済 (放送大学教材)

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