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リベラリズム批判の公共哲学(1)-ノージックの権原理論(公共哲学第4回)

ノージックの方が説得的なような気もするけれど、ロールズもきちんと読んだ方が良さそう。

 

リベラリズムの公共哲学。批判を取り上げる。より良い理解を。ノージックの権原理論。
ノージックの立場はリバタリアニズム?ベンサム、ミル、ロールズ。皆リベラリズムと呼ぶのが可能。個人を尊重。ロールズについても。功利主義批判。目的論は個人の尊厳を充分に尊重しない。カント主義。目的としての人間性。手段として扱うべきではない。倫理学や政治理論が。義務論。徹底するとロールズ自身が批判されるのでは?ノージック。アナーキー国家ユートピア。リバタリアニズムの正当化。リバタリアニズム。自由尊重主義。如何にして国家を小さくするか。イデオロギーとして米国では強いが、ノージックはそれを正面から論じる。暴力などからの保護に限定する最小国家のみが正当化出来る。拡大国家は問題。再配分を主張するのは。道徳的に正当化。権利の概念が中心。公正な社会正義のルールを。公共体を前提にしている。あくまで個体から。個人の両立可能であるのみ。目的論を批判。功利主義批判。目的の概念無しで出来るか。側面制約。権利を制限するのは他の権利によってのみ。シミュレーション。個人の自立から出発。契約論的思考ではない。社会契約論と言うよりヒュームに近い。推論的な議論。権利を出発点にする。論証なしの前提。むしろロック的。自然状態における各個人は神による権利を持っている。最初に権利を持っていて侵害をしてはならないのが出発点。在る種の公共性を帯びている。公的な要素を持つ不正。私的な不正は、完全に賠償されるとすれば脅威を抱かない。犯罪が存在するのは恐怖。公共的な不正があり、それを解決する必要がある。恐怖を取り除くことは利益が。最小国家。どのように導出したか。ヒューム的シミュレーション。最終的に最小国家が。保護協会。アソシエーション。集まって支配的保護協会。私的なアソシエーションが大きくなる。超最小国家。単一の司法制度が。勝手に司法をするのではなく。更に最小国家が。強制に加入させるわけにはいかない?でないと公的不正が防げない。国家の最も最小の仕事を。司法がどうして公正と言えるのか?市場で勝ったものが正しい?見えざる手に導かれた結論。意図せざる結果。目的を達成する政策ではなく、在る種の合意が生まれる。それをシミュレーションする。権利が守られるという制約で。それで最小国家が。非目的論。見えざる手説明。科学理論は結論ありきでなくて、結論を受け入れるのが科学。最小国家論。権原理論。分配的正義論を批判。一旦中央に集めるのは専制に過ぎない。なぜ財産を持っているのかという過程を無視している。具体的個人の権利。近代人の正義。自由社会の個人の関係性が前提。アリストテレス的分配的正義は問題。パターンを押し付ける。正しい方向で財を得た。非パターン的な正義論。歴史的な正義論。様々な偶然性での正義。権原理論。原始所得の原理。最初は個人が自分の所得を正当化。移転する時に正義や同意が必要。ミクロレベルの正義がマクロレベルの正義を作る。タレントでもスポーツ選手でも、詐欺をしないで膨大な所得を得るのは問題?それをパターンで矯正するのはオカシイ。格差社会?強制的にお金を取って同意もさせないのは、強制労働と変わりがない。配分的正義を批判。ロールズへの批判はもっと原理的。無知のヴェール自体が妥当性を欠く。非歴史的正義論は問題。
ノージックのロールズへの批判。なぜ無知のヴェールを導入したか。生まれながらの資産の不公平な恣意的とロールズ。ロールズは道徳的に恣意的である分配とそうでない分配がある。生まれつきの資産が分配に影響してはならない、のみ。個人のアイデンティティとしての資産を社会の資産にして良いのか。教育を受けるのも入ってくる?ソーシャル・キャピタル論。不平等を社会理論は何処まで突っ込めるのか?ノージックの批判。無限にどんどん広がる。道徳的に恣意的、というのは?恣意的であるかどうかを判断する道徳基準は?危なくて使えない。生まれつきの才能は?後期ロールズの正義論。道徳的に恣意的かどうか。自由主義体制の維持から。立憲民主主義的な自由主義体制を。せいぜい尊重することは派生的な重要性を持つに過ぎない。制限したとしても維持することは出来る。道徳的要求とは言えない。公共的なルールの決定。それ以外のことについては重要性を持っても構わない?自分で決定したことには責任を。責任を取れない運不運は是正されなければならない。分配的正義。分配したお金を使って無駄遣いした人間を助けなければいけないのか。自らの人生に責任を持たないのは問題。責任の観点。現実の政策でのベーシック・インカム。格差社会。自分が責任を負うべき状況か。世の中で元々行われている分配そのものについては責任を取れない、是正するのは必要。ベーシック・インカム論はリバタリアニズム?公共サービス無しでお金を配れば良い?社会保障論はリバタリアニズム的なところがある。運と平等主義。後期ロールズ。平等の議論は上手くいかないだろう。世の中の分配の何処までは運であるのか判断するのは難しい。自らの行為で貧困に陥ることがあっても救済がなされるべきだと思うのが自然。運の平等。全ての履歴を調べる必要がある。民主主義に分配の問題が集中した方が良い。格差原理。ノージック的な議論。ハイパーな個人主義が入り込む。ノージックの議論。チェンバレンの寓話。個別の取引の結果の富の蓄積には問題がない。権利を守るという観点から。そこまで権利は強いのか?明らかに正当な財の移転は?権利だけが道徳を決める?諸要素の1つに過ぎない。権利の最重視は論証されていない。ディスカッションで。結論はどうであれ考えると良い寓話をばらまくのは大事。見えざる手説明。これから説明しようとする道徳の原理。道具立ての中に予め加えてはならない。ロールズには若干目的論的なところがある?反証的均衡論。行ったり来たりして道徳論を。ノージックはできるだけ論点の先取りをしない。なぜ見えざる手説明に拘ったのか?2つの方法を比較することで、どのような公共哲学が必要となるのか?を。予めは言えない?両方学んでどちらが適切かを。
ネオリベラルとして。公共性の伝統的意味を考える。ノージックの思想のプロセスを辿ることによって、自分の考えをどれほど相対化出来るか。公共哲学を学ぶことは結論を学ぶことではなく、アプローチを学ぶこと。分かれば面白い。奇抜なアイデアが。毒薬という感じもするが。合わせてロールズも読んだ方が良い。

 

公共哲学 (放送大学大学院教材)

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