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博物館の経営(4):企業博物館

松下幸之助歴史館は訪ねてみたいと思う。美術館も面白そう。

 

公益を目的とした非営利的博物館にとり、企業博物館は特異な存在。公立博物館との相違。理論的背景としてのCSR。分類。企業博物館のイメージは?歴史や商品を紹介。ビジネスとして開館。具体的にはトヨタ博物館やサントリー博物館など。企業の存在。企業と博物館が結びつくことで一般の博物館との相違は?先行研究におけるレビュー。企業の所有地の中で。企業の歴史や事業を従業員や取引先、お客様に紹介。UCC博物館。企業の生業に関わる展示。地域社会の文化開発に貢献。諸岡。ショールームなどの文化施設も企業博物館の範疇に。指定管理者制度により公立の博物館の主体が企業になる可能性がある。組織体は長い歴史の中でマネジメントの主体が変わることがあるが。公立館の場合は変質につながらない。企業理念の理解のために設立。企業のことが分かる。資料館、歴史館などの5つに分類。如何に企業を知ることが出来るか。企業の本業との関連性。美術館は含まれない?創業者が収集した美術コレクション。本業と無関係。企業と社会の関係性は変化している。企業のことが分かるだけでは足りず、広く捉える必要性が在る。
経営主体の意思。設立主体の意思がどのように反映されるか。営利を目的として継続的に事業を。お金儲けを。初期投資やランニングコストが高く、投資する価値はないと言える。では何故企業博物館を設置するのか?最終的には企業に何かをもたらす。何かしらのメリットを期待して意図的に設立。運営には企業の意思が。経営主体である。本業との関係の複雑化。企業の歴史や製品を紹介するといったわかりやすいものであるのみならず、本業にプラスの要素が。CSR。企業社会貢献。利益の余ったものではなくより積極的な投資。CSRの取り組みによって企業を知ることに繋がる。直接的なものでなくても、CSRの為に。企業の美を追求する姿勢が。新たな枠組みで。事業の関係性、機能の充実度の2つの軸で捉え直す。企業の本業との関連性が高いか低いか。あくまで企業の経営の意図としての尺度。機能の充実度。専門性をどこまで有しているか。事業活動を専門家である学芸員を中心に。自社の資源を有効に活用するだけでなく、特有の資源が必要、他からの。フレームワーク。事業機能マトリックス。基本的性質の差異から、シナジー型などの4つに。事業の関係性も機能の充実度も低い、連動型。創業者のコレクションや新製品のプロトタイプなど。事業の関連性が高いだけ、事業志向型。企業のことが分かる。活動の中心は直接的影響が目的。コレクションは歴史や製品にまつわる。自社内の資源で展開できる。機能の充実度が高い。生業と関係なコレクションが中心。企業社会貢献を意図。両方共高い、シナジー型。1つの企業体。プラスの影響を与えながら、理想形。主従関係はあるが。独自の活動をして、組織体同士が相乗的に効果が、シナジーが。現実には2つの軸を高めるのは極めて困難。ある条件に適合した場合のみ。全てがシナジー志向型になれるかが問題。設置主体の企業が影響を。4つの類型においてあるべき姿を存在するのではなく、基本的性質の差異が。成立に諸条件が。シナジー型に収斂すべきではないのかもしれない。設立後もどうか、連動型を改めるべき?
どのように経営するか?ゲストを招いて対談を。サイエンスコミュニケーター。古田ゆかりさん。何故現在は企業博物館に焦点を充てている?技術についてのコミュニケーションを。設立運営している企業博物館。博物館として不充分だから改善すべき、とするのは適切ではない。ミッションが問題。メリットは経済的効果だけでなく、CSRやアーカイブの効果、社員の意思に働きかける。不充分であるというのは?資料を収集展示する。ごく一部の資料を展示する。現在の社業を紹介。施設によっては未来についても。従来の博物館からは外れる?一面的。運営母体の企業が期待している様々な目的が。企業博物館研究の面白いところ。企業の経営の意思、意図。経営論という観点からCSRという枠組みで論じられる。企業博物館ならではの機能は?メリットや期待する要素。CSRや企業の社会的貢献。1つの方法が博物館経営。親近感がわく良いイメージが。PRの要素。過去や現代の商品を、歴史を知り親近感を持ちファンになる。企業アーカイブの保存。モノ自身が内包している機能を役立てる。テーブルを広げるようにして全体像を可視化。9つに整理。企業資料の活用。社会教育。技術資料の活用。PRや企業ブランドの向上。ブランディング、交流の場、イノベーションの創発。CSRや社会イメージ。公立博物館と共通?史料の保存や教育。PR、企業ブランド、ブランディング。違いは?企業ブランドの向上、認識しているもののイメージを高める、ブランディングは新たなブランドを開発。差別化が測れなくなってしまった場合、コモディティ化が。自社のファンを増やす、脱コモディティ化を。企業の場合、価格競争で厳しい環境。脱コモディティ化の助けになる。博物館こそ深いコミュニケーションを。アイデンティティの向上、イノベーションなどビジネス的要素が。仕事の環境づくりや社員のやる気を。会社の紹介で社会を良くしてきたと実感させ社員に誇りを。社員の交流。社内カンパニー制では社員同士が知らないことも。互いの仕事を理解する機能。ディスカッションなどでイノベーションやアイデアの創発。CSRや社会貢献活動。拠点の1つ。社会見学などの学習の場。CSRはステークホルダーの理解を促す。9つの機能のどの部分を選択する?必ず複数の機能が。複合的な活用を企図している。博物館の括りが議論になる。より具体的な事例。企業資料を整理して公開。資生堂企業資料館。製品やノベリティなど。トヨタ産業技術記念館。機織り機など。社員教育。社員研究などに活用。松下幸之助歴史館。本人が仕事の姿勢について伝えることを目的に。基本的には製品でなく映像などで。アイデンティティ確立の。カワサキワールド。地域の人が来館することで自己肯定感などが向上する。B2Bの企業は認知度が高くない。工作機械メーカーが建設を予定。企業ブランドの向上に。将来の人材確保を視野に。竹中大工道具館。技術者教育の場にも。印刷技術のブラックボックス化に対応。若い研究者も。ユニークな取組が多い。創業者の考えを。哲学自体を伝えるのは珍しい。B2Bの仕事内容は目に触れづらい。社会教育との観点とも親和性が高い。地域住民とのコミュニケーションとして。9つの要素と様々な事例、多様性を。

 

博物館経営論 (放送大学教材)

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