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医療倫理をめぐる今日的課題(健康と社会第8回)

医療倫理は実質的に法律では追いつかない分野になっている。指針やガイドラインが妥当なのかの検討が必要なのかもしれない。

 

医療倫理とは?科学の進歩。科学的に細分化すれば解明できる?統合的な身体。科学だけでは解明出来ない点が。感情のControlは不可能。今後の感情を予測も出来ない。同一の個体は前例も無く、参考情報を得ることは出来ても計算ずくで人生はおくれない。いかなる人間も貢献し、無限の可能性が。様々な治療などの発展。対象は人間であり、医療者も人間。サイエンスでありアート。技術は存在していても、使用でどれほどの影響を?より幸福になれるのかを考える必要が。様々な角度からの検証と調和。医療倫理。医療倫理を考える。医療従事者も人間。患者も人間。医療現場の安全と安心の確保が。無意識の信頼関係。家族は味方。環境がほぼ一緒なので。利害関係もなく泣くことも出来る。面倒も見てくれる。医療者患者関係。患者にとって大切なこと。患者の信頼を得る医療従事者であることが大前提。
医療倫理の四原則。医療倫理原則。世界中の患者と医療者の原則。自立尊重原則。自己ルール。善行原則。恩恵原則とも。有害な行為を禁止。危害を避ける。公正正義原則。4つの医療倫理の遵守。
自己決定の原則。利益も不利益も患者自身。自己決定の尊重。意思決定の関係者。患者家族と医療チーム。医療従事者チーム。長年の信頼関係の構築。疾患や病態についての情報。性格や生き方、病気以外の様々な生活環境の情報。医学的知識に乏しい。患者。身体上の変化。苦痛や諸症状。リアルタイムでの経験。最終的な意思決定は可能な限り患者の。
医療従事者の教育の重要性。科学の恩恵。諸科学の進歩。様々な医療機器。しかし使用するのも人間。検査機器があってもアウトカムに影響を及ぼしてしまう。診断技術を修練する真摯な態度。ベストプラクティス。教育や研修の重要性の認識を。医療の質に影響を。ハードだけでなく従事者にかかっている。医療の質を高めることより、重要性の認識が。
患者のコンプライアンス。患者の事情もアウトカムに影響。服薬指導。患者がコンプライアンスする前提で。帰路につくと患者自身の責任に。信頼関係に基づく治療はもちろん、患者が指示に従うことは重要な要素。患者個々人には個人差がある。体内の反応については患者自身が1番の経過観察者。兆しが見えない場合には副作用の可能性が。確認の必要性。病気対処行動につき患者の認識が。
具体的な医療倫理の諸問題。死後までも操作が可能。難しいのは全く均一なことがありえないこと。選択については微妙に違いが。基本的なこととして個人の利益と社会の倫理のバランスを考える必要がある。
生に関する倫理問題。生の始まりは?1個の細胞から。始まりの時点を操作で作り出すことは?人為的操作を加えることは?様々な倫理的課題。この世に生まれた使命は?生まれた瞬間から全ての能力を身に着けている訳ではない。身体の発達。知能や感情などに環境は影響する。具体的な成長過程。家庭環境は重要。人の成長にはサポートする存在が不可欠。家族。中絶を認めている日本。妊娠出産というプロセス。リプロダクティブ・ヘルス。女性自身が自己決定を。望まれない妊娠は理解できる。幸せな夫婦で倫理観も良い存在が、一向に妊娠できないケースも。不妊治療。費用もかかり疲弊だけが残ることも。米国では子供の権利として遺伝的な親を。誰もが一般的に何故自分が生まれて来たかを知らないし、選択も出来ない。意識がある頃にはある程度の運命が決まっている。精子卵子の提供の有無。母体を提供できない借腹の問題。生まれる機会は増加しているが、人生に影響をする倫理的問題が。代理母は日本では認められていない。海外に行くことも。代理母の存在により法的父親と母親の関係に亀裂が出来るケースも。慎重な議論が必要。技術が目の前にあるのは事実。技術が社会的問題をどのように。
生殖補助医療の現状。不妊治療費助成制度。使用例が急増している。13年に見直され、43歳未満に。ニーズが高い反面、女性にリスク。08年に日本学術会議の提言。代理懐妊などについては法的規制が。営利目的での行為は処罰。問題を把握する必要がある。子宮を摘出した女性についての臨床試験は考慮されて良い。
死に関する倫理。安楽死。積極的安楽死は日本では認められていない。人の運命は決められないはず。生きることは簡単でもない。社会は安楽なものではない。末期患者。終止符は時間の問題だけでなく、肉体的な痛みが日々襲うのは絶望的な日々。安楽死は究極の自己決定。延命治療。人工呼吸器の開発。寿命は伸びる傾向。人工的機械の利用で。しかし苦悩の1つに。取り外しは困難。意識のない患者が回復に期待ができない場合。救急医療。突然生死の縁に。冷静に判断できない。話もゆっくりできていない段階で。日常的な医療倫理問題として考えをまとめることが重要。脳死や臓器移植。家族の同意により移植が可能。脳死移植は増えている。一度タブー視されている。目的として心臓移植があり、助かる患者は多数。臓器の摘出を。脳死状態において死と認める宣告が社会的に認められる。なかなか定着していないのが問題?助かる患者が増えることは国民の利益として大きい。あくまでも本人の意思決定を尊重すること。ドナーの増加に繋がる。他人の命を助けるという尊い使命。医療従事者と家族との共同作業。個々人が考える必要が。ターミナルケア。人の最期はどのようなものかは誰にも分からない。癌。告知から医療、緩和ケアの過程。告知。インフォームド・コンセント。意味合いが深い。まだ死んでいないにも関わらず余命の宣告を。患者の運命についてはある程度科学的に予見できる。慎重さが必要。不必要な期待をもたせることは出来ないが、個人差があるから、確率論での告知の筈。クレーマーの患者の登場。たまたま医師が役割を果たしているだけ。問題なのはその後。医療従事者は病巣に対し対処は出来るはず。患者は為す術がない。自己の治癒力を最大限に出来るように働きかけることが。
先端医療と倫理。53年のDNAの二重螺旋構造。03年にヒトゲノム計画の完了。遺伝子の時代。遺伝子診断医療が一般的になりつつある。先進医療として身近に。未分化細胞の培養も。行使には開発費も含め医療費が高額に。影響について倫理問題も多い。臨床研究と倫理。患者参加の機会が多くなっている。インフォームド・コンセントの重要性が増す。ガイドラインが。ヘルシンキ宣言。13年に修正。被験者としての個人の参加は自発的でなければならない。被検者候補は利益相反や利益とリスクなどを充分に説明されなければならない。参加の同意の撤回の権利を。05年。UNESCO。医学生命科学などの倫理的問題を様々な側面から。多元主義への充分な考慮が。人権の保障。患者の利益が脅かされるのはあってはならない。ヒトゲノム遺伝子解析計画の指針。インフォームド・コンセント。充分な説明や不利益などの理解を。文書による同意。臨床の現場における研究が盛んになるために指針が作成されている。臨床研究が多い。研究と診察の区別は曖昧になってきている。患者と家族の利益を最大限に尊重する。テクノロジーの進歩。臓器中心からミクロに。標準化やリスクの問題。

 

健康と社会 (放送大学教材)

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