F-nameのブログ

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悲嘆。

アランの断想は短いので全文引用する。「心痛のいっそうひどくなった状態であって、人間の悪意から出てくるものというよりも、自然な不幸(病気、身体障害、死別)の連続から出てくるものである。」不幸から生じてくるものとして、3つの出来事を並べている。しかしそれには限らないのではないだろうか。大学の入試に落ちた時や、大学を卒業出来ないと理解した時には悲嘆に暮れた。しかしそれは自然な不幸というより、自分を取り巻く環境的なものが関与しているのであろう。勿論、病気になったり死別したりするのは立派な悲嘆の理由だろう。睡眠障害が病気の内に入るのかは分からないが、悲嘆はして良いのかもしれない。しかし悲嘆に暮れただけでは生きられないのが人生の辛いところ。