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経済学と公共性(公共哲学第10回)

公共財としての経済システムはきちんと理解しなければ。

 

須賀晃一。経済学と公共性。どのような議論。公共性の特徴。私的財。公共財や外部性、不確実性。経済問題の定義と材の分類。公共性を構成する概念。公共財を含めた財の意思決定。
経済と公共性の一般的関係。枠組みを与えるのが経済制度。何をどれだけどのように誰の為に生産するか、誰が決めるか。資源が誰のものかの所有構造。需給調整方式。どのような制度設定をするか。制度の設計には基準が必要。効率性公平性公正性。制度への参加のインセンティブ。解決の方法と公共性の関係。結果の補正や別の方法に。公共性は社会的な。財の分類。2つの基準。競合的か非競合的か。いくら消費しても消費可能量は減少しない。ラジオ放送には非競合性が。消費可能量が減る。飲んだ珈琲。排除的か非排除的か。消費から排除出来ない。スカイツリー。排除性、他の者から排除できる。ディズニーランドの入場。公共財。非競合性と非排除性。等しい量が消費される。純粋公共財。極めて広い場合も。公共部門が供給する場合。医療や教育。義務教育。私的にも公的にも供給できる財。部分的に持つ財。特性において準公共財などと呼ばれる。混雑現象。一般道路など。私的財。競合性と排除性。市場による取引。公共性のレベルの要請されるものが異なる。私的に供給するか公的に供給するか。どの範囲を対象にするか。公共性実現の便益と費用を比較して。分担原則や意思表示の方法。社会的意思決定の方法。公共性の実現の為には自由の尊重が不可欠。しかし費用はかかる。原理や基準により異なる。
公共性を構成する諸概念。構成員全体に関わる。民主的社会においては開放性公開性平等性公平性などを含む。多様な価値理念が。効用。人々が行動に与える主観的評価。何らかの単位で測れるか。財や能力。価値理念。結果や帰結。帰結主義。結果や帰結のみを。非帰結主義と区別。行動の結果で判断するか。選択肢で判断するか。プロセスに基づいて判断するか。同じりんごを食べるとしても色々考えられる。価値理念。経済との関連で。公正性。参加する人々は平等に扱われる。差別されることはないということ。情報的基礎。結果を産み出すプロセスと機会の重要性。公平性。参加者に適切に分け与えられる。分配の正義。帰結としての財や効用。たくさんの種類の財が存在。様々なレベルでの比較可能性の問題。正当な位置づけを与える情報についても。公益性。利益を高め維持する。私的財のような性質を持つものまで様々。利益を産み出すために。効率性も一部。パレート最適性。財や効用。公共の福祉に関連する。人権との対立。経済の仕組みの背後にある意思決定方式。
財の分類に基づき公共性を。公共財の最適供給。全構成員に等しく。公共性の実現。責任を国家が負うのは当然。公共性の実現。公共性を持つが故に国家による供給を。教育医療金融など。民間と政府は類似。外部性。財の消費や生産が直接に及ぶ。甚大な被害を。公共性の下に除去されることも。害悪を除去するサービス。公共財の供給。外部性の存在。市場の失敗。公共財の最適供給状況。複数の個人からの社会。公共財の生産の調整。純便益の増大。限界費用。公共財が存在する場合市場が失敗する理由。限界費用を等しく。効率性条件。他人の公共財のフリーライド。全ての個人がそう考えると、公共財の供給はゼロになる。公共財の費用負担の問題。刑務所などの施設の提供するサービス。施設そのものはマイナス。ノットインマイバックヤード。公共性は公共財を通じてのみ実現できる価値ではない。私的財の場合。社会的に無駄がない。効率的配分を市場メカニズムが達成しうる。分権的に達成。市場が重大な役割を。擁護論。完全競争市場において実現できるパレート最適性。価格の自動調整機能。自由な活動の結果、効率的配分を達成できる。分権的意思決定。競争均衡配分は初期保有に依存。不平等の問題。パレート最適とは裏腹。大きく乖離したものに。制度としての市場。公共性の実現の上で。一定のルールの下に公正な競争を。所有権の尊重など。法や暗黙の競争。平和的解決。市場経済のエートスが要求される。市場そのものの崩壊の恐れ。付随的にフェアプレーの精神を。取引を通じて人間関係を深め形成する。市場は公共性の実現の場。エートスを身に着けていない人もいるし、法律違反スレスレも多々ある。日常的な必要を満たすために安心して。物質的基盤を。市場は単なる生活手段の調達の場。私的な欲求に基づく。もっと多様な動機で取引することを許容する。市場の公共性の一部。欲求を調節。需要と供給のアンバランスを防ぐ。市場には競争を通じた3つの機能が。厚生経済学の基本定理。希少資源の効率的配分。競争の自由による社会的無駄は排除される。効率性の達成。競争に新技術の必要性。常に技術革新の誘因性。富の想像を通じる。私的情報の拡散。市場情報を社会的に顕在化。様々な情報が透明に。市場への参加者。自己責任に基づくリスク負担。意思決定を容認するメカニズム。自律的意思決定の尊重。自己目的に照らして。市場における公正性。調整機能が働くことで安定した生活を。市場を通じて供給される。生存に不可欠な財サービスを。取引の安定性。公共性の意味。秩序を背後から支える。市場が供給するサービス。市場という制度は公共財。安定性という公共サービス。取引が行われる度に。生存の基礎的条件を市場に委ねることが出来る。厳しい予算制約を人々に課する。充分な所得が無いと生存も覚束ない。公共性に際して市場は限定的。市場での取引。私的所有権制度の確立が前提。司法という制度の存在が必要。別の種類の公共財が必要。様々な公共財。警察システム。私的財の交換を滑らかに。社会保障システム。システムの機能麻痺はカタストロフィを。
情報的基礎。特に重要な論点を。政策評価の基準。インパクトや結果の帰結。帰結以外の要素。情報的基礎が異なる。利益や効用、福祉の程度。政策の制約として権利なども基準となりうる。情報的基礎の違いが原理の違いを。全ての国民の効用水準が等しいという立場。どのように?多くの議論は帰結主義を前提として効用を。効用概念に基づく。パレート最適性。序数的で。社会的意思決定。社会的選択理論。民主的に集約することが出来るか?アロー。社会的意思決定ルール。同時に満たす社会的意思決定ルールは無い。一般不可能性原理。人々の持つ価値判断を集約できるものは存在しない。民主主義の否定に。アローの不可能性定理。個人の私的領域における決定。パレート原理。リベラルパラドックス。選択を行うことが出来る私的領域が。ある個人の私的領域において。社会的意思決定ルールを形成することは可能か。アマルティア・セン。パレート効率性を批判。政策や社会状態の比較。効用に通約できない。厚生主義批判。潜在能力アプローチ。人間の福祉は存在の質で。機能とは移動すること、機能充足の組み合わせる。人生へと導く。規範理論。基本的潜在能力の平等。共同財の。効用や財の平等では説明できない。人間が様々な生き方を。移動居住などでは平等化を。公共性の要素が。自由と主体性の。

 

公共哲学 (放送大学大学院教材)

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