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行政学・政策学への道案内(現代の行政と公共政策第1回)

行政については理解できないでいる面が多いかもしれない。必ずしも民間企業の組織や同窓会の組織とパラレルには考えられないだろうし。

 

西尾隆。現代の行政と公共政策。導入講義。行政学と政策学。公共性の意味。学問を学ぶ意義と学際性。行政学のアプローチと比較。行政と公共政策。Publicの世界。公共の管理運営。公的な行動指針。
どの個人にも属さないが開かれているのが公共のもの。黒板、道路。安全な都市。公共的価値と空間。空気のような自由財。私的財。公共財。便益不可分性。非排他性。市場の取引だけでは不充分。公権力を持った政府の介入が必要。しかしどんな公共財も市場化テストのcheckを受けることが多くなった。公務員集団の活動や政府の指針だけでは無くなった。政府の失敗や行政への信頼低下。行政の無謬性神話は崩壊。高木仁三郎。民間の原子力資料情報室。脱原発で、個人が主体性を持つことこそPublic。公共性の内容は時代により変化。廃棄物の垂れ流しの被害を被った市民の運動により。自分もPublicの一部。当事者の没主体性こそが没公共性を招く。94年に社団法人化を。没公共性を感じた。公益性の審査は科学技術庁の担当。脱原発が基本政策に反するとされた。原子力は国の方針だったが、安全の確保を旨に民主的運営を。checkが公的色彩を。行政機関だけが公益を独占するのは問題。公共放送。公共性イコール政府の方針ではない。使命には政府見解と異なる見解を。政府のcheck。ダイナミックに変化。葛城隆雄。下からの公共性。自発的意図的な協力とマーケットに代表される意図せざる協力。概念と実践の関係。何々とはジカジカである。概念の限界の理解が必要。公務員による組織的な活動。公務員自体が多義的。政府の活動自体も単純ではない。全体とは何か?真の公務員は居るのか?クリティカル・シンキングは学問に必要だが、経験を離れれば虚しい。神の概念を理解するには、核にあるところの宗教的実践を。猫なども同様。言葉以前に膨大な経験が。実践が意味を確定する。コンセプトは柔軟にするのが生産的。費用を税として支払う、センシティブに。日常的行為が実践に。投票や集会参加、公的審議会の応募など。政治的有効性感覚。民主的政府という外的なimageと自己imageが関連。政治と直接関係のない職場やサークルの経験が重要。集団の経営は行政学政策学にも有益。
行政学や政策学を学ぶ意義。関連学問への連携。行政学は19世紀後半のアメリカで。実際の行政改革とリンクして発達。3つの魂。制度、管理、政策。制度学。正当性や合法性。管理学。経済性能率性を重視。政策学。多様な公共サービスの必要性有効性を。政策学は大戦後のアメリカで発達。行政学と政策学には一線を引けない。政策研究は行政学を言い換えただけ。政策過程。重なり合いながらの2つの円。何故行政について学ぶのか?現代の社会で行政が特段の重要性を持つ。国や地方自治体のサービスが生活の隅々に。市民生活の大部分は行政サービスによる。松下圭一。通俗ドラマに、神秘性を持たない。政策のnetworkの中で市民生活が。行政に関する理解を深めるのは現代社会で必要。官僚に半ば独占されてきたが、官と民とで開発する必要あり。日本の土壌から苗木をする努力が欠落。経済学学。日本の現場での観察分析から理論を作ることが必要。現実の行政と政策に。具体的改革案の重視。近接の学問との連携。系譜としては政治学の一分野から。権力の分布に注目。裁判規範としてよりも現実の作動状況に。多くは法学部に。しかし政治学に近い。官僚制の管理。経営学と接点を。人員の最適配置など効率性を重視。ウィルソンも経営の世界と。大規模組織を扱う行政学は社会学からも。内部にインフォーマルな集団を。制度化の過程に着目。80年代からの新公共管理。経済学と接点。財やサービスのやり取り。政府と市場の関係の問題。行政活動は森羅万象に及ぶ。文系理系を越えて。公務員の多くは専門的背景を持つ。一定の専門知識は不可欠。他分野の学問と連携を。サービスを考えるヒントに。官僚制のControlにも繋がる。学問的アイデンティティにマイナスに。アメリカ行政学はアイデンティティ・クライシスに。権力性と効率性の間に。プロフェッショナルアプローチ。確立した専門職業。高い倫理性。体系化の度合いが弱いという問題。権力との距離においても自立性を持ち合わせない。医学では基礎と臨床の両立が。患者の治療に向けて統合を。医学と行政学には共通項が。プロフェッショナルになろうという意識がないのにプロフェッショナルの行為に。中村雄二郎。臨床の知。状況思考を重視して物語の可能性を信じる。個々の社会関係に寄り添う臨床の知が。
行政学と政策学のアプローチ。方法的な多元性。必須の分析手法や共通の枠組などが在るわけではない。NEWSなどで多様な見方を学び歴史にも留意しながら掘り下げる。活字を通して。書斎型アプローチ。テキストは早々に通読して分野に分け入る。ニュースから興味を持ち活字を見る。各省の年次報告など。個別の問題の文献を。医薬品のインターネット販売問題。法令を知る。省令で対面販売を求めていた。13年に同省令は違法と最高裁はみなす。薬のネット販売の是非など。問題が焦点化することで情報が多くなる。焦点化されないと充分ではない恐れが。映像など活字以外の情報が急増している。しかしあくまで行政の根拠は文書。あくまで概念が前提。何を研究していますか?活字を中心とする書斎型のアプローチの重要性。現場での観察を。現場型のアプローチ。ごみ問題。寄本勝美。ゴミの収集や処理の作業現場。住民活動や議会活動。公務員だけではなく住民など。インターフェースも濃厚。官僚化へのアンチケーゼ。薬局での対面販売を通して考えるのは誰でも出来る。雪国の高齢者の問題。海外には規制はない。イギリスのサイト。サービスの改善という視点が。主体性や実践と関係。基礎から臨床へのシフト。効果の確認のために現場へ踏み込む。先にあるのは一人ひとりの市民。生活者としてサービスの質に気づく感性が必要。ケースメソッド。ケースを把握するだけでなく担当者としてどうするか。議論と説得の過程が行政過程。キャンパス以外も教室になる。書斎型現場型の相互。比較という方法。実験が困難。ラボが制度化していない。比較して議論の精度を高める。社会科学には比較行政や比較政策などで色々な類型論が。事例同士の照らし合わせ。国家間の比較など。トップダウンとボトムアップ。比較の次元には国別比較など。通常、相互の違いに。共通点の抽出も重要。一般化を拒む性質も在る。特有の現象がある。比較の目的。モデル探求。近代化と欧米へのキャッチアップ。日本の制度の改革に。官僚も。海外でも比較研究は特殊ではない。日本の場合はより深い理解に。近年蓄積が増している。公務員制度の蓄積。普遍法則の発見ではなくより精緻な類型論。比較研究の新しい潮流。文化理論。行政の比較分析に。社会の性格を規定する。グリッド。性別職業などの区別。グループ。時間とともに形成される集団の中で影響。2軸の交差から4つのタイプに。生活様式のタイプ。リスクの文化理論。ヒエラルキー型。縛りも集団圧力も強い。軍隊など。共同体型。日本の伝統的な官僚組織。個人主義型。自由なタイプ。競争が有効。運命論型。インドのカースト社会。一種のくじ引きの利用。ハズレは運命。いわば純粋系で。現実はハイブリッド。理念上13の。突き詰めれば4タイプのどれかに基礎を持つ。味の原理。4種とされるが現実は多様な混合体。文化というパターンも普遍ではない。個々の制度の修正により全体もDynamicに変化。文化とはリスクへの対応と密接に関連。テロや自然災害への反応。単一の文化に馴染んでいるのではなく、他のタイプも。説明を越えて制度設計の思考枠組に。特殊だと考えられがちな日本の制度を考える。運命論型は最も利用されていない。静かな協力の秩序。社会管理の手法を示唆している。山門から境内へと。歩きづらかった?徐々に慣れていける。

 

現代の行政と公共政策 (放送大学教材)

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