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ヴント:『民族心理学』(発達科学の先人たち第5回)

叩き台となるアイデアを出すのは、後進の育成には必要なのかもしれない。ある意味で捨て石になる覚悟はいるけれど。

 

ヴントは非常に優秀な弟子を。エビングハウス。数値として記憶の特性を。キャペル、クレペリンなど。知能テスト。スタンレーホール。児童心理学。発達。現代心理学の基礎を。児童研究運動。青年を研究の対象に。クレペリン。精神病。疲労と薬の効用。ニュースターバーグ。産業心理学。心理学の父。ヴント自身の研究は65年費やして、業績も多い。多岐にわたる。どういう思想かを一言で言うのは難しい。手を広げすぎた?中心となる柱がハッキリしない。基本的アイデア。人間の意識は要素の集まりから出来る。足すと元の意識に戻る。構成主義。構成するものの抽出で人間の心理が分かる。ヴントの研究。反応時間の研究。ある刺激が与えられて応答するまでの時間。今日の昼に何を食べる?ラーメンにしようと決心するまで。カレーにするかラーメンにするか。choiceする時間。最終的な判断には反応時間の合計と。4つから選択するなら4倍?経験上ありえないが。様々な人達が否定。感覚や知覚の分野。ほぼ全て否定される。教育者として有能だったが。きっかけとなる節を唱える。反対することを1つの目標にして心理学は発達。実験心理学者としてのみ説明される。ヴント以前には心理学は哲学の一部だった。実験という手法を用いて客観的に測定することは行われていなかった。実験室で実験心理学を生み出す。実験というものを使って心理学は研究できると実証。当時の若い学生にとり大きな魅力。科学的な研究として唱える。実験器具を用いて実験することで哲学的問題を捉えようとする。アメリカからの学生も。沢山の人が集める。実験という手法が魅力的。元々医学を学んでいた。医者の道を選ばなかった。資質はあくまで研究者として有りたかった。様々な問題の研究に関心が。誰と何時出会うかは大きな要素。ミューラー。生理学の父。ヘルマホルツ。生理学の進歩に欠かせない。その人達の指導を。偉大な研究者の側に。基礎研究の道を。心理学において世界初の実験室。記憶や知覚。想像する、思考する。それは哲学者が哲学するのも。生理学的な実験を経験。神経伝達速度。カエルの筋肉を取り出して電気的に刺激して反応までに何秒かかるか。音速より少し遅いくらいで神経が伝達。ヘルツホルム。心理学的話題について同じことが出来る場所を。ライプチヒ大学の小さな部屋を改造。主に感覚や知覚。反応時間の測定。
「民族心理学」。実験的ではない。実験の代わりにどういう方法を?主要目的は総合研究の中に?最初に要するのは様々な分野を離して探求。相互関係を。単独過程の。実験する代わりに普段行っている様々な習慣や生活文化。どういう経緯で生まれてきたかを文献を調べながら。更に推測を加える。人間はなぜ犬を飼うか。昔から人間の相棒。現代でも本当のところは分からないが。人間は仲間が必要だ、と一般的にはされる。狼や野犬、そういう怖い牙を向いたものを仲間にしたいと思うか?それは信じられない。狩猟の仲間として?予め知っている訳ではない。人間の助手になるなんて。飼いならされた特徴を先に知っている訳ではない。では?原始時代の人間は洞窟に。避難所は動物も。犬たちも。火を使うようになって犬も寄ってきたのでは?側にいる動物。いわゆる狩猟のお供に犬を。犬自身も狩りをする。飼い慣らすためには狩りをした後で食べないで人間に渡してもらわなければ。そういう訓練を。犬のボスになって獲物を取り上げる訓練を。食べさせない。犬が手下に。偶然そうなったのが本当のところでは。ヴントのアイデア。現代も似た考えが。通説や学者の提唱する説を参考にしながら弱いところを指摘して自分の考えを付け加える。ヴントは原始人についての考え方が特徴的。火や武器などの発明をした?自然の中で暮らしていて偶然起こったことを利用した。ゼロから始めたのではなく。弓矢。枝のしなり具合を観察していて道具として使えるのではと。自然の中で暮らしているうちに、あれは利用できると考え工夫した。かなり原始人に知性があった?枝のしなりを自然界で見て考えた。知性を想像している。未開人。元来は動物。僅かしか人間的性質を持たない。19世紀からのEuropa。近代人。それに比べて未開人は動物に近い。ホッブス。原始人は狼と同じだった。常に生存競争を。四六時中餌をめぐり争いを。近代人は文明を享受。もっと注目すべきは美術作品。低いという実証的理由はない。原始文化に高次の。偏見の少ない人。アルタミアの動物。美の感覚や技能に関して現代の人々と違わない。当時のEuropaに画期的。人間は時代時代で道具が違う。携帯電話がないのは当たり前の時代なら、きちんと詳しく説明して打ち合わせしないと会えない。時代により当たり前は違う。何を普通の生活と考えるか。背景にある人間の本質はほとんど変わっていない。
ヴントは原始時代から今日19世紀までの時代を4つに。トーテム時代。英雄と神々の時代など。ヴントのオリジナル。なぜ区分したのか?ハッキリ書いていない。ヴントは何処まで人間の仲間と考えていたか。古代人は洞窟にいたのであまり多くの人間は暮らせない。核家族プラス親族くらい。そのくらいが仲間。トーテム時代。仲間の数が増える。同じトーテムの仲間。トーテムが違うと異種族。血族だけではなく。血族自体も結婚で増えるけれど。何処かで区分を。繰り返される中で種族というグループ分けが。同じトーテムの仲間を。英雄時代。トーテムが集まって1つの国に。仲間に。人類時代。極端に言えば地球上の人類全てが仲間。ヴントが強調するのは、道徳的に人格的に優れているわけではないこと。認識として何処まで仲間か。人類みな兄弟だが、そう思っているかと言えばそうではない。戦争。仲間と思ってない。原始時代の時には家族で。範囲が広がる。戦争は何時から始まった?原始時代には戦争は無かった。当時の原始人たちの武器は弓矢だけ。戦いは無理。少なくとも弓矢だけでなく盾が必要だが、原始時代にはないらしい。片手で戦うのは無理。戦争はしてなくて。やっても個人同士。せいぜい家族間の。食べ物や女性を奪い合う個人的な理由で。集団として別の集団と争うことはない。ホッブズは生存競争としたが、平和な時代だったのではないか。争いのない時代。トーテム時代は最初は小さな集団だったが。社会が整備されてきて規則やルール、誰が集団の長であって誰が部下か。集団として団結。種族同士の戦争が生まれる。トーテム時代の後半から、種族同士の戦争が生まれると、負けた方は移動しないといけない。別のところに移ると別の種族が居るので追い出さなければ。民族の移動が。メイフラワー号やユーラシア大陸を中央アジアから。種族同士の闘いが。度重なると文化の伝播が。英雄時代。争いが広がる。何処の国にも英雄伝説が。争いが影響。国を作ったり宗教を作ったり、戦争も原動力。争いは少なくなると予想してたが、21世紀の現実は無くなっていない。ヴントは若い頃は労働運動に参加していたが、右翼に。反ユダヤ主義に。かなり偏見に満ちた人に。

 

発達科学の先人たち (放送大学教材)

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