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変容的学習(成人の発達と学習第9回)

過去の辛い出来事を振り返り、糧とすることが必要なのではと感じた。

 

岩崎久美子。変容的学習。元になっている言葉は。意識変容の学習とも訳される。生きている中で様々な人生上の出来事に。変容的学習とは自分の価値観に混乱をもたらすような出来事を乗り越える時に、最終的に解決という帰結。メジロー。自分の経験の意味について解釈を作り上げる。CSRプロジェクトの桜井なおみ。癌。経験者。働くことや経済的活動。就労や経済的な支援を。30代に癌を罹患。告知からの立ち上がり。04年7月に告知を。最初は何故自分が病気になったのかと思った。そこから経験を社会のためや罹患者に役立たせることができればと。癌の経験がなければ全く活動はしていなかったと思う。無料の電話相談やグループ療法で語り合う場を。癌の告知を受けたとき。がん患者となった。キャリアを重ねていた自分にとって、革命と新たな役割を。変容的学習。それまでの価値体系などのレンズが変わり、より広く。癌の告知前と現在との変化は?自分の価値観が変わる。命は限りがあるのだと、自分自身に限りがあると。混乱した状況で家族や友人の大切さ、季節が変わったりを感じたり。日常生活の一つ一つが有り難く。病気というのは新たなものの見方を。プロセスの中の段階。1つの理念型。変容的学習は経験、批判的振り返り、発達。更に細かく10段階を経て。これまでの予想できない出来事。癌の告知。世の中の景色が自分と全く関係なく。頭の中が真っ白に。良いことと悪いことが半々ずつだったときには悪いことを考えていたが、先生からの一言で真っ白に。怒りとは違い何で?と。意味在る変容的学習。自分との対比。日常の生活や人間関係と全く異なる。一人称。自分自身がこの世から消えるという危機感。これまでは観念でしか考えていなかった。心の底から死にたくないと。罪悪感。もっと健康に気をつければ、動揺不安葛藤。癌なので検診を受けていれば、などと。元々薬学部志望だったので、時間を巻き戻したくなった。認識的前提などについての批判的アセスメント。規範的に評価。前提としていたことを見直す。病気をする前は自分のキャリアをどうするかなど自分に関することが。回りをあまり見ていなかった。告知後は、金は持っていけないし。それより生きる証が。自分の存在を仕事ではなしに残したい。自分の不満や変容プロセス。自分以外の人も乗り越えたことに気づく。沢山の体験談を読む。宗教や哲学。悟りに至れば良いのではと。しかし読んでいてもピンとくるものがなかった。経験者の書籍を読んで。岸本英雄「癌と戦った10年間」。生命飢餓状態。自分に死が訪れる。生命に飢える。千葉敦子。乳がんの。手術などの後、新しい役割や行動の模索。新しい関係性や行動。可能性の模索。一段落終わって次のステップに。自分自身の癌になったことでIdentityを崩された。再構成しなければ。仲間を看取る。治療が難しくなって万策尽きて人が死ぬ。死ねば冷たくなって死斑が。焼かれて灰になる。それを30代で経験したこと。亡くなった友人は仕事を手放さなかった。今までの延長の中で作っていくというつながり感を教えられた。
変容的学習の5段階まで次に第6段階。行動計画の検討。方向性に対して。自分が生きてきた証を残す。システムを残す。NPO法人法が出来たばかり。法人格を取得。システムを残して受け継いでいくこと。法律で義務付けられている。自分が繋がりを更に社会の中に戻す。役に立つ場。患者会などに出向くなど。社会的にシステムとして自分の経験をbuilt-in。自分の計画を実行に移す知識を。具体的学習活動を。システムの上に入れるものを。治療も一段落したのでアメリカの患者会活動のtrainingに。医学系の学会や勉強会に参加を。新しい役割の暫定的試行。試行錯誤。自分の新たな役割を。前の段階でinputを。教えられたのは発信をちゃんとするということ。学んだことは社会に発信する、それが社会を変える。学んだことについて全て発信の仕方を考える。調査をして数値で表す。マスコミに発信する。論文などを投稿する。色んな人と話をする。社会的に影響を。新しい役割の中で能力と自信を獲得。癌の経験を踏まえて新たな能力を。海外で学習をしたり能力を身につける。自信については不確定な。経験で医学系の資格ではない。基礎に則って話していきたい。精神保健福祉士や社会福祉士の勉強をしたり。経験だけでなく勉強もして対等になれる。資格というものが経験を意味づけるのに必要。放送大学の学習でも。学問を得るということは自分の自信を。自己の新しいものの見方を土台にして再統合。株式会社を作ってその中で発信を。患者が働く。癌の経験を活かす。資格や勉強。世界の中でどうなのか、他の病気と比べて。公衆衛生や公共哲学。癌の経験が社会的システムや活動に繋がる。病気をしていなければ全くしていなかった。メジローはこれらの段階は直線的なモデル。順序どおりではないこともある。半年から数年かかる場合も。触媒となる経験が媒体に。1年位は必要だった。治療が在るし、直線というより逆円錐型。登りながら広がっていくという。ぐるぐると螺旋のように広がるのが成長の真髄かもしれない。変容するものはなにか。価値基準など。価値基準に基づき意味体系、意味スキーム。イデオロギー学習スタイルなど、意味パースペクティブ。2つの観点。自分の出来事の解釈。神経症的自己肥満。ユング。患者が病気を受容。受け入れざるを得ないのが現状。それを前提として生きなければならない。病気という事実と患者の気持ちのgapを埋める。欺くように自己暗示を。神経症的自己肥満。変容的学習。中核には学習者の経験。幾つか課題も。同じつらい経験でも学習する人とそうでない人。経験がいつも学習を刺激するのではない。学習も全て変容するわけではない。変容を批判的に振り返る。この作業はとてもつらい。辛い経験を振り返り昇華する作業は大事。ときには振り返りして自分の歩みを再認識することが必要。
変容的学習をどのように実践するか、批判的振り返り。ジャーナルライティング。書くことで。物事を書き留めることで内省し自分を客観視する。自分の経験とも重なる。日記というのは自分だけが見て他の人は見ない。そのことを考えながら。blog。人から見られているのを前提として。客観的に自分を整理。コメントを入れてもらい繋がりを。1人ではないという気付きが。海外の病院ではジャーナルライティングのプログラムが。手段として広がっていければ。変容的学習の課題。人生を考える成人学習では重要。倫理的考慮が必要。学習を共有する人に大きな影響力を。学習資源として用いる場合、パラダイムに教育的に干渉する懸念が。意義深い学習の半面、個人の経験を丁寧に扱う必要がある。意義は人生に直面する出来事から前進する。成果は最終的には個人の成長に在る。困難に直面するとき変容的学習の理論は魅力的に。人生にとってどのような経験も無駄ではなく学習の種になる。難解な理論とされながらも多くの人が関心を。メジローは自分に降り掛かった出来事を振り返る根本的ニーズを。患者会の活動。全く助けてとか言えない患者はたくさんいるけど会えない。その声を拾っていきたい。子育てや介護など共通のテーマは色々在る。病気にとどまることなく。スティグマ。烙印。病気と何故言えないか、迷惑をかけていると思ってしまうか。スティグマはどのようなところから?弱くなっているという状態は弱者に。社会で働く人と違うというものの見方を。プライベートスティグマとPublicスティグマ。自分で壁を作る。自分の中の壁。言ったとして今度は社会の方に壁が。準拠枠だったり。それを乗り越えられない。スティグマを消す。知識が必要だが難しい。社会的スティグマ。活動が広がる中で解決の道筋が?個人的スティグマが難しい。メジローの理論が重要に。自分の中で昇華。人生の辛い出来事を。闘病を経ての生き方。

 

成人の発達と学習 (放送大学大学院教材)

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