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市中感染症(1)(感染症と生体防御第5回)

タイトルからしてビビってしまったが講義はわかりやすかった。確かに感染症は一般常識として理解しておかなければ。

 

岩田健太郎。紐のような寄生虫。きしめんにそっくり。お尻から。サナダムシ。真田家が鎧に使う紐にぴったり。目に見えるが寄生虫とみなす。ダニの一種の。厳密に言うと例外がある。微生物が起こす病気が感染症。原因となる微生物と混同されている。昔はそれでも良かった。マラリア。蚊を媒介とした。原虫。1個の細胞の。その一種がマラリア原虫。元々イタリア語。昔の人は空気が悪くなるのが原因と勘違いしていた。無理もない。微生物が目に見えなかった。17世紀のフック、オランダの人。レンズを磨いて光学顕微鏡を開発。それを通じて観察すると微生物の存在が分かる。感染症の原因を突き止めるヨスガに。誰も信じてくれなかったが。フックも病気の原因になることは知らなかった。コッホが。微生物学の巨人。炭疽菌を研究して動物実験をする。注射をして炭疽という病気になる。一連の実験で。コッホの原則。炭疽。皮膚が黒くなる。吸い込んだ時に起こる病気で死亡率が高かった。01年のアメリカでテロリズムに。実際には感染しても発症しない患者も。原因の探求は難しい。1病原体1疾患説を。結核菌が結核の原因であることも。一対一の関係で例外は無かった。強固に結びつき例外はない。言い間違いをしても不都合はない。マラリアは熱が高かったりする現象。モノとコトとは違うが1対1なので問題はなかった。黄色ブドウ球菌の中で抗生物質の耐性菌の。MRSA。菌の名前。病気ではない。病院に入院するとMRSAが見つかる。尿からなど。長期療養して退院する。取れないと拒否されることがある。モノとコトとはごちゃごちゃになってしまうとパニック状態に。微生物はモノである。感染症はコトである。同じとは限らない。病気にならないといけない。とても大事。コッホからの20世紀初頭は1対1だった。今はそうではない。感染症はたくさんあるが、100万人以上の死者を毎年出しているのは結核とAIDS。かつてはマラリアもそうだったが。死者が少なくなったのは肺炎と下痢。かつては100万人以上居た。日常的な病気だが一見恐ろしい名前と同等の恐ろしさを。1対1関係は存在しない。肺炎の原因には細菌や真菌などが。自己免疫疾患もある。微生物が原因でなくても肺炎に。下痢も同様。原虫が原因になる。潰瘍性大腸炎。これも自己免疫疾患。微生物と病気疾患が1対1ではなくなっている。かつてはマラリアの結核の、微生物学者が。現在は違う。肺炎そのものに対応する微生物学者はいない。血圧が下がったりする。人間に対する対応能力が。微生物学を応用しながら人間をターゲットに。21世紀的な人間を対象とする微生物学に。その1つが市中感染症。
市中感染症。簡単。院内感染症でないすべてのもの。院内感染とは?病院の中で起こる感染全て。問題は何故区別しなければならないか。感染症の原因となる微生物。院内感染と市中感染とは違う。病院では沢山の抗菌薬、抗生物質。薬剤耐性菌が増える。抗菌薬が効かなくなり治療が難しくなる。市中感染は薬剤耐性菌はあっても比較的少ない。従って治療薬、抗菌薬の種類が違う。院内感染症は入院患者に。腎臓の病気だったり色々。入院しているということで免疫力が弱っている、感染症を起きやすくなったり。
市中感染症を見ていく方向。順番。感染症の患者はプラカートを持ってやってこない。どの微生物が原因かも分からない。検査は病原体を見つけるので数日かかることが多い。若干のタイムラグが。最初は患者さん有りき。熱が出たりする現象を考えて微生物を予測して突き止めて治療薬を選択する。しかし待っていると悪くなるので、微生物を予測して治療を始める。現象がスタート地点でその後に微生物が。患者の全体像を見て、お腹が痛くなったり。感染臓器に着目する。感染症には感染している臓器が。胃や膀胱など。臓器に取り付いて。多くは炎症を。炎症細胞が戦って炎症が。肺に炎症が。尿路にあると尿路感染。場所が感染症の名前を教えてくれる。アポロジー。場所が分かれば大体の微生物が分かる。市中肺炎が起こっていれば原因は肺炎球菌やインフルエンザ菌が多い。尿路感染。大多数が大腸菌が。台帳に居る時は問題ないが。肛門から膀胱に至る場合に。大腸菌が肺炎を起こすことは稀。逆も。治療薬や抗生物質を選ぶのに役立つ。微生物学的に殺せる。作用しない抗菌薬もある。頭に届かないものも。髄膜炎。脳の髄膜が感染症に。届くか届かないか。移行性を。抗生物質の使用期間も違う。肺炎の場合は5日くらい。尿路感染ではもっと長い。臓器を決定しないと治療薬を選べないし移行性もあり治療期間の問題も。聴診器や血液検査、画像検査などを行い感染臓器を。歴史的に日本では無関心だった。日本の医学はドイツの流れを。臓器ごとに分かれていた。感染症は身体のどの臓器にも起こり、熱や痛みなど漠然としていて臓器が分からないことがしばしばある。どの臓器に起こっていても治療が出来るようにトレーニングを。多くの日本の医者は臓器ごとなので、尿路感染はともかく肺炎がわからないなどがある。しかし分からないことがしばしばある。間違ったことがままある。最近では専門家の育成が進んできたけれど。代わりに日本では?臓器とは関係なく。体温や血液検査、伝統的に白血球やC反応性蛋白、炎症マーカー。別のバイオマーカーも。炎症を教えてくれる。原因臓器は微生物はあまり見ないで抗生物質を使う。しかしそれでは博打的に場当たり的になる。臓器や微生物を特定する。微生物を予測する。しかし難しい。高齢者が感染症になる。主訴が意識障害だったりする。意識が遠のいていると頭が悪いと素人は考えがちだが、肺炎だったり尿路感染だったりすることが高齢者では多い。腎臓に起きているのでそちらに治療しなければならない。CTを取れば良い?例えば腎臓の感染症をCTで診断しようとする試みが。しかしCTをとっても腎臓に感染症があるか区別できないことが多い。血液検査にしても画像検査にしてもそれだけで決定的に感染臓器は分からない。
感染臓器が分かり原因微生物を。同定と呼ぶ。バイオ検査。微生物を増殖させて名前を言い当てる。正しい治療薬を選ぶ時に。血液をとって血液培養を。注意が必要。微生物がそこにあると言い当てるのと原因と言い当てるのとは違う。定着。Colony。ばい菌の集まりがある。微生物が居るが病気を起こしていない。それはよくある。MRSAが。汚染。居ないけれど紛れ込んでいる。皮膚を貫いて注射するので皮膚にある菌が血液に紛れ込む。グラム染色。最近の染色法。染色液を。10分くらいで出来る。慣れると多くの病原体を言い当てることが出来る。しかし見当たらないことがある。病気を起こしていないが菌が見えることがある。見分けるにはある程度の訓練が必要。簡単ではない。迅速性があり値段も安い。遺伝子を見つけたりタンパク質を見つけたり。
感染臓器が分かり微生物も分かる。治療を。抗菌薬や抗生物質。使い方が難しい。必要かどうか。必要なら。抗生物質に活性があるか。実験室の中だけではなく、移行性の問題がある。臓器に届くがどうか。望ましい抗菌薬が。ただ使うだけでなく投与期間や投与量、時間の感覚。薬理学的データが沢山ある。何でもかんでも殺しても駄目。常在菌を殺してはならない。腸内細菌などを。みだりに殺すと下痢のような副作用が。薬剤耐性菌も増える。狙った原因の病気の微生物をピンポイントで殺すのが理想だが難しい。患者の吟味を。ペニシリンアレルギーの患者。腎毒性があるが腎臓の悪い人に使えない。肝臓から代謝されるものもあるが肝臓が悪いと悪影響を。小さな子どもだと代謝が違う。小児の代謝を理解して使用する。妊婦さんは胎児への毒性があると使えない。以前と違い多くの医薬品は妊婦さんでも安全に使えるのが分かってきたが。多くの医薬品、相互作用を起こす。血中濃度が上がったり下がったり。同じ微生物の患者でも症状の上下がある。何を持って重症と判断するか、沢山の研究がある。現場で使う重症度分類が色々ある。バリエーションは無い。2つのポイントに注目。意識状態とバイタルサイン。意識状態。気を失っていないか。命にかかわるかどうか。バイタルサイン。血圧脈拍数呼吸数体温、指に挟んで血液の酸素飽和度を測る。命に関わる重要なサイン。乱れがあると重症感染症と判断。重大なのは血圧と呼吸数。非常に重症のことが多い。体温はあまり重要ではない。38度でも39度でも。
感染症は現象なのでまずは観察をして正しいロジックで抗菌薬を使う。

 

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