F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

精神保健(公衆衛生第10回)

心の問題は誰でも持っているのを前提にして、日々の生活をする必要がある。

 

浦川加代子。精神保健。社会経済の変化など人々の心理社会的ストレスは大きく。精神的健康の維持と増進を図り。様々なストレス状況などに対応。生活の場でどのような精神保健上の問題が有りその対応策を。精神医学的知識から危機介入やメンタルヘルスケアを。
精神保健の概要。精神的健康の保持増進。精神疾患の予防など。全ての人の健康の保持増進。客観的データが限定されていて、観察や主観的データで判断されることが多く境界が分かりづらい。精神障害がなく不安などが強くなく自己実現を目指していることなど。感情などが一定でストレスに対応できるなど。幸福感が高い。精神保健の機能。精神保健の概要。メンタルヘルス。カプラン。予防の3段階。第一次予防。精神疾患の発生を予防。健康状態の維持を。地域住民の公開講座など、知識を広めたり健康教室などを。第二次予防。精神疾患の早期発見や早期診断や早期治療。健康診断で心の不調についても。相談窓口の対応。第三次予防。精神障害者へのリハビリ、再発防止。主に入院治療で。
歴史。19世紀終わりからフランス・イギリスなどで処遇の改善を。1793年。罪人ではないと。精神医療改革を。精神病者を施設に収容する。精神病者の人権から。脱施設化。70年代イタリアでは精神科病院の解消。ノーマライゼーションの運動。しかし必ずしも良好ではない。アメリカの総人口の内、3%以上が。経済的問題。地域で医療サービスを。日本。00年に監護法が。保護責任の義務付け。精神病院法。治療を受ける権利を持つ患者として。呉秀三らが自宅監置の状況を調査。14万人もの患者が人間らしい処遇を受けていなかった。50年。治療することと予防の重要性。64年のライシャワー事件。精神衛生法の改正。保健師が指導を。自宅監置の精神病者の発見。84年、宇都宮病院での人権侵害の告発。1987年精神保健法の制定。1995年精神保健福祉法が制定。2001年児童殺傷事件。触法精神障害者の問題。適切な医療を。03年に医療観察法が。2005年統合失調症へ名称変更。16年相模原市の殺傷事件。犯人は精神科病院に措置入院をしていた。対応に関心が。17年にニュージーランド人の拘束で死亡が。身体拘束が問題。現場は事件に対応して方策やシステムの変化が激しい。
心の健康問題の概況。16年に国民生活基礎調査。悩みやストレスの有無。ある人は47%。ない人50%。あると回答した人。男性が5割、女性が6割。年齢別では男女とも30代から50代が多い。精神疾患ではないが悩みやストレスを感じている人が半数。精神や行動の障害が20%以上。循環器系が18%で次ぐ。15年の精神障害者白書。総数は320万人。精神科病床の入院患者は32万人以上で増加傾向。入院治療の割合が高い。地域への社会復帰が促進されているが、一人暮らしが不安で病院に。発達障害が先進国で急増。ライフスタイルや生活環境、教育環境。05年に発達障害者の自立などを発達障害者支援法が。
自殺対策。年間の自殺が急増。生活苦などが要因。12年には3万人を下回る。男性が女性の2倍以上多い。若年者はあまり減少していない。90%が精神疾患に罹患していたのに医療を受けていなかった。自殺総合対策大綱。12年の大綱見直しでは医療の充実、若者対策、未遂者対策を。自殺に対してきめ細かい対策を継続。
ライフサイクルと精神保健。家庭における、学校における。ライフサイクルと精神保健。一生の中でエリクソンの心理的な成長発達。それぞれの段階で8つの発達課題。乳児期。母親役割から基本的信頼の感覚を。人を信じても大丈夫。関係づくりの土台。逆に虐待を受けたりすると外の世界に不信感を。自我発達の危機。同一性の感覚アイデンティティ。自己概念と他社からの評価が一致することで安定する。努力も出来て結果的に頑張れば出来るという自信が。そうでないと自分は何をしたら良いか分からない不安が大きくなる。同一性拡散の感覚。自傷他害など社会的問題行動を招く。それぞれの発達課題を。
家庭における精神保健の問題。基本的単位。家族の一員が世話が必要になると役割を補い危機を乗り越える。発達に伴い構成員が増えたり減ったり関係を再調整、ストレスが高まる。愛し合い助け合うだけでなく、家族だから生じるストレスも。女性の高学歴化。給与所得の格差が小さく。最近の女性は結婚しても仕事を続ける。給与が安く子育ての自信が無いので結婚しない。晩婚化や未婚化。40歳以上で出産。出生率は大幅に低下。単身世帯の増加。老年人口は総人口の26.7%。高齢化が進むと将来的には単身高齢者の急増が。子供の虐待。アメリカではひとり親家庭の子供は虐待を受ける率が2倍に。背景には子供の問題があるが、虐待の世代連鎖が。親に精神障害がある。夫婦関係が悪い、暴力がある。心理的虐待や性的虐待、ネグレクトなど。虐待の発見は増えている。
学校における精神保健の問題。イジメ。過酷になっていて影響も深刻。殺人事件に至ることも。トラウマになり人生に影響していて、社会全体の問題と考える必要。イジメとは児童生徒が一定の人間関係のある者から精神的苦痛を。13年のいじめ防止対策推進法4条で禁じられている。懲戒処分や出席停止についても。16年10月に小中学校などでの認知件数は22万件以上で急増。Internetの普及。ネットいじめの急増。学校裏サイト。イジメの対応は予防段階から。不登校。15年度問題行動調査結果。小中学校の不登校の割合は12万人以上で過去最高。不登校のきっかけ。学校でのイジメなど、引きこもりなどに。申告な問題へ発展するケースも多い。
職場における精神保健の問題。医療と精神保健。災害と精神保健。職場における精神保健の問題。職場におけるパワーハラスメントなどで自殺に追い込まれるケースが増えている。16年の調査。相談内容ではパワハラが30%以上。半数近くは対処が出来ていない。関連して過労自殺の問題も。労働者が長時間労働や過重労働で心因性精神疾患から。うつ病。仕事に関して強い不安やストレスを持つ人が6割。労災申請が急増。06年に指針を作成。14年、労働安全衛生法の改正によりストレスチェック制度を。企業では鬱病による繰り返しの休業者が多く負担感が。職場復帰プログラムで連携してリハビリテーションが。デフレ経済で経営が第一でそこまで回らない中小企業も。
医療と精神保健。過酷な療養を続ける人に負担の低減を。医療者が対応をおこなう。危機介入。余命告知を。死の受容プロセスを。衝撃、否認、怒り、周囲の人などに攻撃を。延命をかけて取引を。なんとか死を回避したいと。抑うつの段階から受容に。しかし個人差も有り段階的に進むとは限らない。一進一退も。医療者は家族も含め心理状態を見極め柔軟な対応を。医療者のメンタルヘルス。高度な知識や技術を駆使する緊張感を。円滑なコミュニケーションを。勤務時間も変動。日々の回復が無ければ疲労が蓄積。燃え尽き症候群。ソーシャルワーカーが仕事への意欲を失う。自らを枯渇。源泉を消耗させる。実現不可能な期待を自分に課して疲れ果てる。看護師はヒューマンサービス。バーンアウトに陥りやすい。急性期病棟では50%以上に。意欲の減退や思いやりの気持ちが無くなるなど。敵意などの攻撃性が。対人トラブルが。ストレス性の症状。胃の痛みや不眠など。ストレスへのセルフケアの重要性。
災害と精神保健。地球温暖化で世界各地で異常気象が。災害の発生も増加。災害精神保健医療マニュアル。被災者が安心感を。具体的支援を。具体的には。安否確認の問い合わせなどの情報を提供。衣食住や生活支援等個別的な。傾聴を心がける。支援と合せて過酷な環境の中での支援者にも配慮を。急性ストレス障害。感情が麻痺した状態など。過度の警戒心など。4週間から6週間を越えてPTSDになったり精神疾患になったりもする。心的外傷後ストレス障害。ポスト・トラウマティック。実際に危うく死ぬ、重症を負う、自分または親しい人の危険を。外傷的な出来事を。交通事故や原発事故。地下鉄サリン事件などのテロ戦争犯罪など。フラッシュバックや悪夢など繰り返し思い出す。出来事などを避ける思い出せない。感情が麻痺。精神障害など。心身の危険な状況を。対応を知っておくことは日常的備えとして。
まとめ、精神保健の概要、精神保健医療の歴史など。ライフサイクルと精神保健。家庭。学校。職場。医療。災害。精神の健康とは様々な不安や悩みを持ちながら社会に適応して。人々の精神の健康の保持増進に関わり、再発防止などを。幅広い。精神保健の問題を知り予防的に対処する重要性を。全ての精神保健の問題を網羅は出来ないが。

 

公衆衛生がみえる2018-2019

公衆衛生がみえる2018-2019

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: メディックメディア
  • 発売日: 2018/03/09
  • メディア: 単行本
 

 

 

公衆衛生〔改訂版〕 (放送大学教材)

公衆衛生〔改訂版〕 (放送大学教材)

  • 作者:田城 孝雄,横山 和仁
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

コミュニケーション達人ナース―交流分析を使ってみよう!

コミュニケーション達人ナース―交流分析を使ってみよう!