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教育の文化的基礎(教育学入門第12回)

文化の伝達は当然ながら教育の機能になる。どのような文化を伝達するかには意識的でなければならないだろう。

岡崎友典。永井聖二。教育の文化的基礎。文化というもの。その伝達が無ければ社会は維持できない。文化の伝達の機能が教育。集合的思考、集合的感情、集合的行動の標準的様式。以下3点。文化とは何か、基本的概念。文化と社会規範。文化の類型とパーソナリティの類型。人間のタイプ。教育の文化的基礎。文化と教育の関係。文化化と価値思考。文化相対主義と異文化。
文化と対称的なものに自然が。人間の手に加わらないもの。つまり文化は人間が創造するもの。文化財。文化施設が。そこに展示されているもの。地域で伝えられてきた文化財。更に民芸品芸術や骨董など有形の文化財。一方で郷土芸能や伝統芸能など個人に帰属する無形文化財。有形と無形のいずれも目で確認できる。ものとして確認できる。外面的文化。教育の素材として教育内容に取り込まれ、そのものが人間形成に大きな影響を。文化の機能。文化の構造。一方で、内面的文化を。教育学では内面的文化の考察に。新しい世代に社会の維持発展をさせる為の担い手を。社会の保有する社会的性格。ソーシャルキャラクター。SocialCharacter。精神的内容を。社会的な価値。同時に個人的価値態度信念知識技術がその中に含まれる。社会的精神に。形成されることで社会は安定する。過程の分析。文化という概念が有効に。色んな定義があるが、2つを。イギリスのタイラー。文化人類学者。19世紀から20世紀。文化とは人間が習得した複合体。アメリカの文化人類学者の20世紀のブラックホーン。後天的歴史的に形成された生活様式の体系であり共有されるもの。文化の種類は様々。生活様式として構成員の欲求を充足させて社会を統合する機能に特徴を。目に見えない精神的なものが含まれる。それが共有されることで社会が。社会規範。社会の構成員の思考を規定する基準。社会関係をスムーズに。行為を規制する拘束的であり制限的。社会を成立させる上で最低限のルール。不可欠な要素。規範は新しい世代にその受容を強制する時に文化の一部に。法律など。道徳などが内面化。法規法令などのように明文化されるのではなく。社会慣行として圧倒的な人に承認される。道徳的な価値を。規範と価値は表裏一体。社会規範は大人社会から子ども社会に。近代の学校が成立。学校の問題として。更に社会化。社会規範の内面化。固定的なものではない。その伝達がうまくいかないと社会が解体現象を。20世紀の後半に断絶の時代。規範と価値の伝達が円滑に行われない状態。世代の断絶。文化と社会規範。現代の教育という観点で。文化という概念は元々一定の同質性に注目する。同質であるのが前提とすると今のような変動の激しい社会では世代間に文化的同一性がどの程度あるのか。規範化されるには圧倒的な人間に承認支持。それはどれくらいの人に?上の世代からの働きかけが上手くいかなくなる。デュルケムの無規範。学校教育が難しくなるのが現在の状態。青少年問題を捉える時に重要な意味を持つ。法的に大人ではないと。
文化と社会的性格を踏まえて。文化が異なるとどのような人物が。パーソナリティの類型と文化の類型。アメリカのリースマンは孤独な軍種の中で。農業社会は伝統志向。近代社会は内部指向形。羅針盤。個人の意志に従って。大衆社会。外部指向形。それぞれの教育や指導を表す。コーンハウザー。文化の類型とパーソナリティの類型の関係。人間の行動様式を否定する文化類型。分化的か画一的か。多元主義。一元主義。流動的な人気主義。4類型を析出。文化の類型。社会的性格としてのパーソナリティの類型。自己の社会的有用性を認識。自己充実的か自己疎外的か。自己志向的。集団志向的。2つの軸に。4類型。つまり伝統的人間。自立的人間。全体主義的人間。大衆的人間。伝統主義は伝統主義的人間に呼応する。人間の類型を描き出す。個人の置かれた社会的性格。それに対応した形で教育の特徴を。人間の類型。パーソナリティの類型と文化の類型。例えばリースマンにしても定義している分析の枠組みは価値評価を伴うものではなく価値中立的な。リースマンが研究をすすめる背景としては大衆社会への危機感が。教育の問題に。他社指向形の社会的性格の中で教育の課題は。外部志向や内部志向。内部志向は自分がどう考えるかに基づき行動。少し言いすぎかもしれないが。民主主義社会の理想形。外部志向は他者の動向により決める。何が流行りか。社会的性格に対する危機的な意識が民主主義的な課題と捉える必要が。大衆社会。アメリカの戦後の大衆社会体制。今の日本と共通。先駆的に問題性を明らかに。今日の問題にも分析は有用。
教育と文化の関わり。教育の文化的基礎。文化相対主義と異文化。人間のタイプ。文化化。人間と他の生物を区別すると共に自己の文化での有用性を。学習体験の諸側面。教育学の中心概念である社会化と類似。学習過程に重点を置く。社会というより文化。成長発達社会化文化化。基本概念の1つで科学的に捉えるための学際的な研究をすすめる上で必要なもの。人間の成長発達を科学的に客観的に捉える。様々な学問の協力が必要で研究成果を。教育科学は総合科学。客観的記述だけでなく望む方向の可能性の提起も。教育実践は教育学の中心に据えられるべきもの。自己の所属する集団とどのようなものを共有するか。価値志向。多民族の文化と関わり生活する。文化的連帯を。保有する文化を受け継ぎ創造する。文化的志向の問題として。人間の行動思考に秩序と方向を与えるもの。人々の問題解決の方策に関与。若い世代に伝達される。文化を相対的に。文化相対主義。異文化の問題。多くの文化が。異なった文化のどれが優れているかを簡単には決定できないことが重要。未開の民族の文化。自分の文化を価値基準にして一方的に批判するのではなく相対的に見る。一方的な批判はできない。固有の意味を持つ。特定の尺度で優劣を付けるのは避けなければならない。自分たちの文化がどの点で独特のものがあるかを知らせてくれる鏡として。異文化間教育。異文化そのものを知る。相対化して自らの文化を。日本列島の各地の文化を融合。他の文化からの影響も。文化が変化する。文化変容。異なった文化が持続的に接触してそれにより互いに変化。新しい文化が。北海道など。文化変容と類似した言葉に適応という言葉が。一方的に同化するのではなく。文化変容との関係で理解を。文化化と文化変容。自分たちの文化を尊重しながらも異文化理解を。特に学校の中でこういった視点を再確認することが。最近は帰国子女や帰国生。海外で生活した子どもの受容。文化変容。基本的に他の文化への尊重の理念が維持された上で持続的な交流を進めて自ずから文化変容が。文化の継承と創造。北海道の事例。近代社会になった時にアイヌの生活が。北海道に開拓。異なる文化が入ってきて。県人会などのまとまり。色々な宗派も入ってくる。そこで同じ日本の中で各地の文化が北海道でミックスされ新しい。グローバル化に役立つ。三浦綾子。東京中心文化に対し。小学唱歌を。故郷と歌。うさぎ美味し。虫の声。クツワムシや馬追虫。北海道には関係ない。馬追という地名があるからと勘違い。北海道の子どもには馴染みがない。それほど東京中心が。地球の至るところが中心でありたいと。桜が咲いて1年生。北海道ではゴールデンウイーク明け。日本そのものが絶対的なものではない。自らの文化を対象化する。辺境の文化。中央と地方。自然と人工。パターン化して捉える。何処に居ても同じ?東京と北海道。県内での中央と周辺。地域教育。大事な問題に結びついた。地域の素材。長い歴史の中で創り上げられている内面的な。教材として。それぞれの地域に合わせた実践を。グローバル化している時代には足元から考えるということ。

 

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教育社会学 2 集団・組織・体制と教育 (放送大学教材)

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消費社会と子どもの文化 (子ども社会シリーズ)

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幼児教育の世界 (子ども社会シリーズ)

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