日本が超高齢化社会になって久しい。そして認知症の話題が聞かれることが多くなり書籍も色々と出ている。最近出た書籍で「認知症世界の歩き方」というものがあるが、認知症の方が見ている世界がイラストで分かるようになっていて売れ筋のようだ。
これに限らず、外から見たのではない(しかし外から観察するのも大事なことではあるが)、認知症の方の観点で書かれた書籍は多く出版されている。今や「一億総認知症」の時代とも言えるのではないか。もちろん認知症にはならない方もいるだろうが、周囲の人間も含めると認知症と無縁なまま生きられるとは考えない方が良いのだろう。
なお私が面白く読んだものに「老乱」という小説がある。医師でもある筆者が書いているからかリアリティ realityに満ちているように感じた。