教育をするにあたり「個性」が重視されるべきだという論調はよく聞かれる。家庭教師をするにあたっても生徒の個性を組んでやらないと上手くいかない。大昔は個性と言わなかったような気がするが実はそうではなかったようで、昭和22年(1947年)に公布された教育基本法の前文では、「普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない」とある(但し平成になってからの改正で「個性」は削られている)。ただ個性そのものが何なのかについては法律を見ても判然としない。個性を尊重すると銘打って単に放っておく教育者も居るので話はややこしい。差し当たり個性と言うだけの人間にはなりたくないと思うが、そうなってしまっているかもしれない。