F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

生涯学習の新たな動向と課題('18)第12回 #放送大学講義録

生涯学習としてのボランティアという観点はこれから重要になると思う。

 

生涯学習の新たな動向と課題('18)第12回 - F-nameのブログ

 

-----講義録始め-----

第12回の講義では、ボランティアと生涯学習の関係について論じられています。

ボランティア活動は、市民として社会に参加するという性格を持ちます。これは、相互作用を通じて学ぶという点で教育的な意義を持つと言えます。特に、1995年の阪神淡路大震災以降、ボランティアの性格は単なる奉仕活動から、多様な市民活動に変化してきました。その結果、各種施設を基盤にしたボランティアネットワークが広がり、その学習方法も多様化しました。

ボランティア活動の意義は、多様な社会体験、自発性、無償性、公共性による自律的な活動にあります。それは金銭的価値観から離れた、固有の存在価値を認識することで、各個人が公共的な役割を果たすという点にも繋がります。こうした活動を通じて予見の能力が養われ、革新的な学習が進行します。

ここでの学習は、現状維持にとどまらず、危機的状況への対応能力を磨くため、過去に学ぶよりも将来に学ぶという観点が重要です。学習の経験は、個々人により異なり、意識的に他者との関係を持つことから得られる知識、臨床的知が増すとともに、自分自身の経験が深まります。

ボランティア活動は自己表現を積極的に促し、市民性を養う重要な役割を果たします。その意義は、戦後アメリカの市民参加の影響と成人教育の重要性からも見て取ることができます。