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リスク対策のコツ💡火災・地震とコスト 生活リスクマネジメント第7回(その2) #放送大学講義録

コストなきリスクマネジメントは存在しない。まあコストは金銭に限らないけれど。

 

-----講義録始め-----

 

リスクマネジメントにはどんな発想が基づいているのでしょうか。

リスクマネジメントの基本的な考え方は、将来の不確実で大規模な損害発生の可能性を、現在の確実で小規模なコストに置き換えることです。そして、それを必要十分なコストをかけて合理的に実施するという考え方もあります。つまり、未来の大きなリスクを現在の小さなコストで回避または軽減するのです。

火災を例に取ると、現在は家が燃えていないものの、将来火事が起きる可能性があります。その火事が起こった際、大きな損害や家族のけが、場合によっては死亡といった事態を避けるために、現在火災保険に入ったり、日常的に安全確認をしたりします。

コストに関して考えると、リスクマネジメントには確かにコストがかかります。このコストは金銭的なものだけでなく、努力や時間、他者との協力や調整なども含まれます。地震を考えると、地震保険に入ることは金銭的なコストがかかりますが、家具や冷蔵庫の固定、非常持ち出し袋の点検、家族や地域での防災の話し合いなど、様々な形でのコストが生じます。

要するに、リスクマネジメントはさまざまなコストを動員して行われるのです。