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🚫学校でのイジメ🚫 人権と対策徹底! 生徒指導と教育相談第5回(その1) #放送大学講義録

「イジメられる側も悪い」は禁句にしなければ。

 

------講義録始め-----

 

本日は第5回イジメへの対応についてお話します。イジメ防止対策推進法が制定され、学校ではイジメへの組織的な対応が日常的に行われるようになってきました。イジメ対策には、当事者個人だけでなく、学校や学級環境全体の取り組みや改善が大切です。今回は、イジメの対応に必要な基本や具体的な方法について考えます。イジメについて、どう理解すべきでしょうか。

以前は、イジメ対策は不要だという考え方が根強く存在していましたが、実際にはイジメは子供の心に深い傷を残すことが分かっています。これにより、イジメ防止対策推進法が制定されました。また、ハラスメント等も含む不適切な行為への社会的な認識が高まってきています。イジメへの組織的な対応は、特に子供が人格形成の途中で経験するため、ますます重要になってきています。

実際、イジメは子供の成長の中で長期的な影響を及ぼします。イジメられているという意識を持ちながら成長すると、その経験が深い傷となることが多々あります。現在も、イジメは組織的に取り組むべき事柄でありながら、被害者に対する偏見や誤解も存在しています。このような偏見は、子供たちの間で「イジメられる人は悪い」という認識を生む可能性があり、組織的対応で阻止すべきだと考えられます。

イジメられている子供が問題のある子だとは限らず、イジメや不適切な関わりをなくすための環境作りが組織的対応で求められています。イジメの当事者だけでなく、学級全体の風土や関係性にも目を向けることが必要です。人権や他者尊重の視点から、イジメ防止のための取り組みは、当事者への指導だけでなく、学級全体の風土を良好にする方向性が重要となります。