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模倣の3つの視点:エミュレーションからコピーまで (知財制度論第3回その5) #放送大学講義録

模倣も様々。

 

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では、模倣はどうでしょう。悪意のある模倣を禁止することは当然のことですが、模倣は科学技術を進展させ、また芸術的創造を洗練させていく行為でもあります。特許発明の公開は、模倣の実践、リバースエンジニアリングによって技術の進歩を促進させることになります。
我が国の模倣で考えられる言葉には何段階かのフェーズがあり、そこには許容される模倣の形態があるでしょう。模倣と表現される行為は段階的に評価し得ることになります。そして、模倣にはいくつかの視点があると思います。
ここでは、模倣に関して3つの視点、エミュレーション、イミテーション、コピーを紹介したいと思います。