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リバースモーゲージとは、住宅を担保に資金を借り、死亡時に住宅を売却して返済する方法です。相続人の同意、年齢制限、不動産価格の変動リスクなどの課題があります。(暮らしに活かす不動産学第11回)#放送大学講義録

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リバースモーゲージという方法があります。住宅を担保にし、融資機関から必要な資金を借り、その資金は死亡時に住宅を売却して返済します。しかし、リバースモーゲージはまだ広く普及していません。リバースモーゲージの課題として、使用者には相続人の同意が必要、借りたお金の用途が制限されている、対象の不動産が制限されており、マンションでは利用できないことが多い、利用者の年齢が80歳までなどの制限がある、融資の限度額が厳しい、利息の支払いがあるなどがあります。お金を貸す側には3つのリスクがあります。1つ目は長生きリスクで、いつ返済されるかわからないこと、2つ目は金利変動リスクで、将来的に約束した金利が厳しくなる可能性があること、3つ目は不動産価格の変動リスクで、将来不動産の価格が下がり、貸していたお金がその不動産を売却しても回収できない可能性があります。

これらの課題にどう対応すればよいのでしょうか。海外のリバースモーゲージについて、専門家に教えていただきましょう。

リバースモーゲージにはいくつかのタイプがあります。まず、お金の受け取りに関しては、最初にまとまったお金を受け取る一時金型と、定期的に受け取る年金型、さらに元本や年間の限度額の範囲内で必要な時に必要な額を受け取る引き出し型が代表的です。次に、お金の返済に関しては、元本と利息のいずれに対しても本人も相続人も一切返済しないタイプと、利息だけを本人が返済するタイプに大きく分けられます。そして、リバースモーゲージにおいては、お金の貸し手、すなわち金融機関にとって、長生きリスク、金利変動リスク、住宅価格下落リスクという3大リスクがあります。これらのリスクに対し、どのように対処しているかという観点から、各国のリバースモーゲージについて紹介します。