F-nameのブログ

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心配。

この前に苦悩については書いた。 

アランは、心配は苦悩と異なるとして次のように書く。「心配においては生理的感動があまり感じられない。しかし、医者はそれをいつも見抜くことができる。」医師にしてみれば、苦悩というのは人間存在の有り様、又は社会的な問題に絡むものであるのだろう。それは医師のカバーできる領域ではない。まあ名医というのは身体的問題に限らず人生の道を指し示すことができると一般には考えられているかもしれないのだけれど。これに対して心配は立派な医学の領域である。そもそも心配が無ければ医師にかかろうとは思わないだろう。なお精神科医は敢えて考慮に入れていない。人生の苦悩も扱わなければならないのだから人間業ではないといつも思う。