心理職は辛いこともあるだろうけれど、やりがいがある仕事だなあとも感じる。
小林真理子。臨床心理士をゲストに。仕事。宮城県大崎市民病院の渡邉裕美さん。05年の同期生。社会人学生。フォーマルに。大学院入学の経緯。大崎市民病院に心理職として。コメディカルには有資格者ばかり。社会人学生として放送大学の大学院に。臨床心理学プログラム。心理領域だけでなく隣接領域の人も。
大崎市民病院の概要と特色。宮城の県北。急性期病院。地域との医療連携。のどかで豊か。外来患者は多いし入退院も激しい。所属の事例。精神科、がん相談支援センター。保健衛生推進室など。周産期医療。心理に関する全てを。心理士内で役割分担。精神科外来、職員の相談対応。女性3人。心理室。
がん医療緩和ケア。きっかけ。配属先は当初は精神科だけ。外来のみ。カウンセリングや予診や検査を。3年間でじっくり精神科に。放送大学にも。精神科臨床。精神科には700名以上の予診を。レクチャーをしてもらっていた。精神医療における臨床学の基礎。全ての初診のインテークを。アセスメント力を。常勤精神科医が不在に。週3日間の。緩和ケアチームが出来る。精神的ケア。多くの業種と知り合う。1週間のスケジュール。3歳児検診。緩和ケアチームの回診とカンファレンス。一つ一つが独立しているパッチワーク的な。仕事全体。仕事がつながっているはず。精神科。予診やAssessment。身体の病気を抱える患者が多い。産科と精神科。カウンセリング。知能検査など。周産期。赤ちゃんのご家族と面談。先天的な疾患の問題も。お泊りをしてから帰る。NICU。至福の時間。授産施設。精神疾患を併発。妊婦健診を受けない人も。支援スタッフの一員として医療ソーシャルワーカーなどと連携して安心して育児が出来るように。緩和ケア。相談したいという申し出があったり。精神的ケア。
がん医療、緩和ケア。チームの活動。一般病棟の入院患者を対象に。本人や家族に対するコンサルティングチーム。緩和ケアチームのカンファレンス。チームメンバー。医師や看護師薬剤師など。全部で13名。患者は20数名。関わりの検討。心理士の働き。精神的ケアを担当。同席してその場のケアから。病室など。緩和ケアは柔軟に対応。危機介入を。時間や場所の構造が作りづらい。柔軟さとアセスメント力が求められる。医療者のコンサルテーション。心理的見立てを。がん患者の生殖機能の課題。17年にがん生殖医療専門心理士の資格を。妊孕性が落ちたり喪失したり。生殖医療の進歩でがん治療を終えた後に妊娠を試みることが多くなっている。将来の子供について考えることが出来ない場合もある。辛さは計り知れない。がん治療医の先生と相談して課題に取り組んでる。新しい治療法や薬が、治療後の生活の質が問われるようになった。人生をどう生きるかの可能性を。臨床心理士としての関わり。緩和ケアは柔軟に。支持的カウンセリング。穏やかな。様々な視点からAssessmentを。様々な技法をプラスする。不安低減、認知の歪みに。活動量の低下。行動活性化の技法を。リラクゼーションや呼吸法など。知識と経験が必要。アセスメント力の向上に力を。力量的見立てが。がん治療後に頻尿になってしまう。精神的なもの?罹患したことで職場での役割が無くなる。辛い気持ちを話して役割を考える。問題を患者の一部として捉える。人生という物語の中で、何故症状が必要なのか。症状を排除しないで一部として。症状や問題の背景を。単なる技法ではない。力動的な視点と関わるが、最も大切なのは技法ではない。先輩として敬意を持って接すること。心理職のスタンスが全ての土台に。技法が有効となる前提。家族の中で子育て期の患者などの場合の関わり。子どもにどう伝えるか。悲嘆を和らげるので伝えることを推奨するが、伝えたくない患者には気持を理解して、伝えた後の接し方などを。子供のケア。癌になられた親の中には伝えるとかえって子供を傷つけるのではと。しかしコソコソ喋っていると気づいている場合が。子供が抱えてしまう。どんなふうに伝えるかの心理教育を。3つのC。Cancer。長期の治療が必要。伝染らない。子供が心配になりがち。誰のせいでもない。子供に分かる言葉で伝える。子どもの反応は当然として受け止めて、どう対応するかを話し合う。グループでセッションすることも。
大切と思っていること、心がけていること。地域医療での心理職の関わり。命をケアするので極一部分。チームとして成果を。最高点を。実際には。医療者間での連携が。カンファレンスなどで。他職種と繋がる。アンオフィシャルな対話も。情報交換やすれ違いざまに。端的に患者の状態を伝えるなど。コミュニケーション能力を。緩和ケアは身体の状態に左右される。会える可能性が少ない場合も。次の面談に回せない。関わりの質を。一回一回が勝負。丁寧な関わりが。一期一会。情報共有や連携。カルテ記載や情報共有。なるべくフェイス・トゥ・フェイスで。カルテにも。内容そのものでなく力動的見立てを。伝わる言葉を。表現力が。入院患者で看護師に怒鳴る人も。人間なので傷つく。話すのが怖いことも。家族に言えない辛さをスタッフにぶつけていると見立てた。安心しているからこそ。看護師が背景を理解してくれる。理解してくれると陰性反応が和らぐ。良い循環に。患者や家族と医療者をつなげる。がん医療、緩和ケアに携わる上で大事なこと。癌は身体のことを知っておく必要がある。医療的知識が必要。医学の進歩は早いので、知らないことを聞ける人間関係を。心理学とペースやベースが違う。心の専門家として何を行っていくか。言葉が無力なことが多い。人間は成長する動物。寄り添いたいと思い逃げずに。知識や技法に逃げるのではなく向き合い続ける。生と死。無力感も多いが、死ぬ直前まで変化していける。自身の心身のケア。通勤に車を。良い気分転換に。自宅に着くと気分が変わる。家族関係もストレス解消になる。四季の風景が。家でヨガをする。好きなドラマを見ながら。身体と心がほぐれる。話すことも大事に。尊敬敬愛刺激を受ける。かけがえのない時間。ユーモアと笑いと遊びを。新しい視点と客観化。笑いながら会話。臨床心理士を目指している人などに。逃げずに向き合う。知識や技術に逃げることが出来るが、それは危険。自分と起こっていることを見つめ続ける眼差しを。遊び心とユーモアも。覚悟だけだと患者も辛い。
臨床心理面接特論〈2〉心理療法の世界 (放送大学大学院教材)
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