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化学物質に関する環境問題とその解決方法(環境問題のとらえ方と解決方法第13回)

有毒性のある化学物質については日頃は認識しないことが殆どだけど、注意を怠らないようにしなければ。

 

亀屋隆志。化学物質がテーマ。普段はあまり使わない?有害物質や毒物などの単語が。身近にかならずある化学物質の話。
化学物質が環境問題への関わり。化学物質の中で生活している。化学に馴染みが薄い人が多い。化学。何がどのように化けている?中学校や高校の授業で嫌いになった人も。試験前に元素記号の丸暗記をしたことくらい?現代の便利な社会に生きる生活から化学物質を切り離すことが出来ない。すべての物質が。空気や水。食べ物や身体など。身近な製品も。化学物質に囲まれて使って生きているのは何故?化学物質の用途。どの用途も生活に必要なもの。化学物質の性質や機能。医薬品には薬効。電導性。粘着性。色。性質のもとになるのが化学物質。何らかのきっかけで発見発明。積み重ねで化学産業は基幹産業にまで発達。技術大国日本を支える。使用済みになった後の始末は?化石燃料を燃やすと二酸化炭素などが。薄められながら移動。紫外線を浴びて分解するものも。揮発して大気に解けるものも。排水となって洗剤は。ゴミとして煙に。リサイクルされるものも。環境中への排出。大量の化学物質が排出される。使用や廃棄に際して適切な注意を怠ると環境問題に。環境問題に関わる主な化学物質。本質的にそれぞれの化学物質の管理が行われていなかったから。予め気を配っておけば環境問題を防げたかも。未来に活かすべき。事業場などから排出される化学物質。平成11年。化管法。462種類の有害物質がリストアップ。化学物質の排出量を毎年帳簿に記録して報告しなければならない。PRTR情報。インターネットで公開されている。調べることもできる。どの工場から排出されたかなどがガラス張りに。平成26年。化学物質の排泄量は62万トン。東京ドームの半分程度になる。最も大量なのはトルエン。9万7千トン。約6分の1。化学物質を合成する際の原料に。溶剤としても。自動車の排気ガスの中にも。化学物質は家庭からも排出。化粧品や冷媒やフロンなどから約80種類のPRTR物質が。界面活性剤。殺虫剤の成分。1年間に5万1千トン。1人1日あたり1グラム。
化学物質がどうして問題か。環境中へ排出。管理が不充分だと人や生態系に悪影響を。50年代後半から70年代に色々な被害があり社会問題に。水俣病。川の流域で水銀加工物が流れて体内に入り込む。中毒性疾患などが。イタイイタイ病。カドミウムという重金属が。腎臓障害などをきたして。四日市ぜんそく。煙突からの硫黄酸化物や窒素酸化物。喘息発作。被害者は日常生活もままならず苦しむ。工場だけが原因ではない。高度経済成長時代には洗濯機が普及したが、合成洗剤が使われるように。初期の頃の合成洗剤は各地で水質汚濁を。自動車が普及して排気ガスとして窒素酸化物や酸化水素類が大気汚染を。環境の汚染を公害と呼ぶ。人為活動により廃棄された化学物質が被害を。公害の被害の対象はオゾン層などの地球環境や子孫にまで及ぶことがある。控えたり排出したりしないように化学物質の行く先の管理を。
化学物質の何が問題なのか。良かれと思って使っている。悪い影響は誰も望んでいない。使わない人にとっても安全に使っていくとは安心安全な社会に必要。接したことのない悪影響をリスクと呼ぶ。リスク評価。悪影響が現実に起こることのないようにするのをリスク管理と呼ぶ。化学物質のリスク。事例。体内に取り込まれる。食品添加物など。慎重な評価と管理。水道水に水質基準が。使用済みの化学物質が排出して体内に取り込まれるリスク、環境リスク。程度は有害性と曝露量の掛け算で。環境リスクは有害性が強いほど、曝露量が多いほど多くなる。有害性が弱くて曝露量を小さくすればリスクを小さくできる。原因となる有害性と曝露量を調べてリスク評価ができる。重要。何をどうすれば良いのか理解できる。曝露量の増大の要因が分かれば小さくできる。有害性。価格物質の固有な性質。毒性。有害性の種類。複数の有害性を有する化学物質も。同じ種類の有害性でも化学物質で異なる。定性的に定量的に正しい理解を。間違った理解は懸念を必要以上に大きくしたりリスク管理を疎かにしたりする。人の健康に関わる有害性と症状。アルコールの急性中毒。高血圧の慢性症状。一般毒性。発がん性などは特殊毒性。色々な有害性があるが、検査方法の違いに因る。死亡や後遺症などの重篤な事態になることはどの有害性にもある。人以外に及ぶ有害性も考えなければならない。化管法では生き物に対する生体毒性や地球環境への悪影響も。有害性の程度をどのように表すか。有害性の程度。2つの方法。有害性の強度。毒性強度。動物試験で動物に作用させる。毒性試験の結果として有害性の強度の指標。各指標の単位。同じ量だけ取り込んだとしても体格で影響は異なる。体重あたりの作用量で現る。小児科の処方には体重を調べてそれに見合う薬を。化学物質の影響は体重あたりの作用量で。急性毒性では化学物質を一気に取り込む。LD50。慢性毒性。長期に亘って反復して。酒豪の人が肝臓疾患を。アルコールの慢性毒性。同じアルコールでも異なるメカニズムで。定量的な強度では表せない有毒性。発がん性など。非常に小さな確率で起こる。動物実験ではかなり幅広く。悪影響の有無が不明確。悪影響が発現する確からしさを定性的に表す指標。動物実験で得られた結果を人間に当てはめるさいの考え方。生物の種としての違いや個体としての違い、実験の信頼性の違いの変動性。不確実な違いの程度を定性的な点数に置き換える。10から1000程度の。有害性評価値。人で直接に行うことは出来ない。不確実性の考慮を。曝露量。環境中へ放出された化学物質が人や生物の体内に取り込まれることを環境暴露と。希釈されながら移動。光分解や加水分解、生物分解を受けて別の物質に変わることも。体内への侵入経路。口から入って胃や腸で吸収される経口暴露。吸入暴露。皮膚の細胞膜からの。合計額が最終的評価に。突発的な暴露は環境的暴露とみなさない。一日あたり体重1キログラムあたりの値で。長期的な環境リスクの懸念が。有害性評価値を超えると。ダイオキシン類。現在は人の健康保護と生態系保護の観点からも行われようとしている。
環境リスクの管理。リスクは低減することが必要。掛け算の中身を分析。有害性。化学物質に固有の。有害性の弱いものに代替するなどで小さくできる。曝露量。化学物質の用途や使い方や排出対策に関連する。流れを定量的に把握して。化学物質が排出された後の希釈率、摂取量などは生活習慣などに依存。地域での自然の環境条件などについても理解を深める必要がある。生活のあり方を改善する必要も。生活習慣病や妊娠中。飲食の制限を。使う立場になった時に化学物質の情報を得るには?有害性の情報や安全教育の充実を。製品に含まれる形で消費者へと。異なる立場の人が双方向で共有することを。情報伝達のインフラの1つ。世界中での国連主導で世界調和システムが導入された。他の事業者に受け渡しする時には正しい伝え方を。統一のシートを受け渡すことが義務付けられる。共通のToolを使って使用者間のリスク情報の共有の進展を。化学物質の産業災害や被害の最小化を。
11年の東日本大震災以来の放射線被害を。00年の三宅島火山で大気汚染や酸性雨が広域に亘って。石油化学コンビナートの爆発事故で水質汚染などが。76年にイタリアでは猛毒のダイオキシンが。東日本大震災では原発から放射性物質が放出。大気などが汚染。土などが汚染を。経験のない汚染廃棄物の大量の発生。大気中ではなかなか分解せず長期間残留。重い負の遺産が。放射性物質の放出の事態は想定されていなかった。環境汚染の対策も考えられていなかった。過信があったということ。深刻な現実の問題に。悪影響を速やかに低減することが必要。震災の半年後に放射性物質についての特別措置法が。国が大きな役割を。使用する化学物質についてはあらゆる場面でのリスクを理解することを。

 

環境問題のとらえ方と解決方法 (放送大学教材)

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