F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

心理療法5:遊戯療法(心理臨床の基礎第13回)

私は子供と接するのには向いていないかもしれないと感じる。ううみゅ。

 

小林真理子。トラウマからの回復。遊戯療法について。歴史的展開や枠組み。セラピストの役割。経過。親面接の役割、遊戯療法の多様化。
言語能力が充分ではない遊びを媒体とした。表現媒体。遊びを通して表現。セラピストの関係で本来の自分を取り戻す。絵を描いたり工作をしたり箱庭をしたりとイメージ的行為も。心理療法の総称。様々なアプローチ。12、13歳まで。理論的立場よりもセラピストの影響が大きい。対象となる子どもの対象も異なる。セラピーの場所にもよる。歴史。精神分析の領域で子供に対する心理療法を。フロイトの精神分析。ハンナフロイト。メラニー・クラインなどが遊びを。無意識の象徴的表現。論争も為された。イギリスでは遊びは治療的行為。ともに遊ぶことが必要。殴り書き法。通常の診察室でも出来る。アメリカではアレンが関係療法を。子供とセラピストの関係に治療的意義を。来談者中心療法の考えに基づき、子供中心の遊戯療法。日本でも広く普及。ユング派の箱庭療法も。カルフが60年代に導入した心理療法。河合隼雄により65年に日本に導入。枠組みや設定。週1回決まった曜日や時間。2週に1回や1ヶ月に1回のことも。50分程度。年齢や集中力を考えると丁度よい。特別な時間として、節目として過ごす。空間の枠、場所。プレイルームで沢山の遊具やおもちゃが。安全に配慮した柔らかい床の。棚があり多様な目的の物が置いてある。人形や乗り物。ままごと道具。工作の材料など。広い部屋がなければ出来ないわけではない。絵を描くことも。約束された特別な時間を自分とセラピストが専有する特別な場所。
遊戯療法におけるセラピストの役割。子供と遊びの世界を共有し、理解し受け止める。関係性の中で展開。セラピストの視点や働きは?プレイセラピスト、遊戯療法家。8つの基本原理。治療者は良いラポートを。子供をそのまま正確に受け入れる。自由だと感じられるように。表現している気持ちを認知し反射する。自分で自分の問題を解決しうる尊敬の念を。指導しようとせず子供が先導。治療は緩慢な過程。現実の世界に根を下ろす為の制限を。広く受け入れられている。アクスライン。受容的な姿勢。自己成長力への信頼。受容的な姿勢。暖かい信頼関係を築くことから。傷口を抱える子供。自分は悪い子だと思う子供が多い。自分らしさを失う子供も。自己評価が低い。子供をあるがままに受け入れる。攻撃衝動をぶつけたりするのを禁止したりしない。そのままに受容。評価的態度には褒め言葉なども含まれる。続くと子どもの良くない部分の表出を封じることになる。内的な心の作業をする特別な場所では価値判断抜きの中立的な態度で。ただ非常に難しい。感じている気持ちが子供に伝わってしまう。自分の気持ちにも向き合うことが。共感的理解。子どもの身になって理解する。来談者中心療法においての基本的態度の1つ。子供が何を表現しようとしているのかの理解を。ドールハウスの人形遊び。家庭での母親との関係を。誇張されていたりすることも。アンビバレントな気持ちを受け入れる。理解したことを伝え返すのも大切。子供が遊びの場面で用いている言葉を使って遊びの自然なやり取りで。セラピストが自分を受け入れ深く理解してくれると受け入れる。向き合うことが出来るように。子どもの自己成長力への信頼と主体性の尊重。自ら成長する力を持つという子供観。自己治癒力が働くように安心させなから。楽観的すぎる?覚悟を持って条件を整えられるように。急かされる学校や自宅の生活と異なり、じっくり待ってくれる場はかけがえのないもの。忍耐を必要とし心のエネルギーを。子供の傷つきの大きさに無力感を持つこともあるが、今ここで出会ったのには意味がある。内的に成長する子供に感動することはしばしば。問題解決の過程を。制限。現実の世界と繋がるために。無原則の中ではなく、一定の枠での自由。守られ安心して自分を表現できる。溜め込んだ気持ちや傷つきを表現するようになる。多くは甘えの感情や攻撃的な感情など、普通は表現することが認められないもの。受け入れるのがセラピストの役割。抱えられない表出があると罪悪感に苦しんたりする。その危険の回避の為にも。双方の安心安全を保障する為の最低限のルール。8つの原理は互いに関連し合う。二律背反的状況においても対応していけるバランス感覚を。
遊戯療法の経過。実際の開始や終了など。時間的流れ。初回面接。子どもの不安を取り除き信頼関係を作る。不適応や問題行動に悩む親の行動が。何も知らされないことも。しかし敏感。理由に気づいている。不安や恐怖を感じていることも。目的などの話を。しない人や場合もあるが。初回面接。子どもの状況などについてのアセスメント。親子関係の観察など。要因についての仮説。治療方針を。親面接での情報も照らし合わせて。導入期。母子分離という問題。強い不安と緊張がある子どもも。無理に引き離すことはしない。母子関係の手がかりを。セラピストを試したりする行為など。信頼関係を。決まった時間に過ごすというのが特別の場ということに。アセスメントを重ねて協力関係を。中間期。自己表現が活発に。治療的関係の中で否定的な感情や攻撃性の表現が。読み取って表出に助け舟を出したりする。攻撃的行為がエスカレートすることも。どのような場合に制限を?セラピストへの身体的攻撃。備品への破壊など。制限を伝えるのが必要なときは、分かりやすくはっきりと。枠があるからこそ器として機能することが出来る。制限することで子供を守ることになる。肯定的な感情を表現できるようにもなる。似たようなテーマを繰り返しながら内的成長を遂げる。終結期。子どもの日常生活への適応が良くなる。魅力が薄らぐ。遊びが現実生活の練習のようなものになったら終結の時期が来たと。終結の可能性に親子で話し合う。振り返りをして言葉に。帰ってくることが出来ることも伝える。キャンセルの問題。中断する場合。そのまま来ない場合も。なかなか終了できない場合も。セラピストの自尊心も脅かされる。セラピストからの連絡は慎重に。見立てや関わりに不備がないか慎重に考えることを。
親面接。毎回連れてきてくれるのは親。大抵の場合は数ヶ月から1年、年単位にも。プレイルームの中だけでも解決できない。子どものセラピーと並行して、別のセラピストによる親面接を。役割として。情報の提供者や受け手。親自身の成長を促す。親がどのように協力するか。
遊戯療法の多様化。子供中心療法の考え方。虐待や事故などでトラウマを。大人などにも応用を。多様な技法などが発展。家族療法やグループ療法。集団療法としての遊戯療法など。

 

心理臨床の基礎 (放送大学教材)

心理臨床の基礎 (放送大学教材)