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簿記の意義と目的(初級簿記第1回)

総論を面白く聞けるようになったのは年をとったせい?

 

齊藤正章。簿記の意義と目的。簿記の特徴や歴史。
簿記の意義。簿記という用語。帳簿記入、帳簿記録の中を。英単語ブックキーピングが縮まって。小麦粉のことをメリケン粉と言ったり。アメリカンの略語。簿記も同様では?という説。主に営利活動を目的とした企業で活用。それだけではなく官公庁や病院などの非営利団体にも必要。何故?簿記の目的と密接に関連。
簿記の目的。貸借対照表と損益計算書の2つの計算書類の作成が目的。貸借対照表。一定時点の財政の状態を表す。損益計算書。一定期間の経営成績を表す。簿記により作成して組織の財政状態、経営成績が分かる。2つの計算書が作成される目的。合理的な経済活動の支援。合理的経済活動は何か?合理的、無駄をなくす。記録することで財産や資本の変動を中心とした経済活動をもれなく記録。把握することで無駄を省く。経済活動全般に渡る取引dataを。暗記に頼ったり部分的メモを取ったりだと取りこぼしや計算ミスが。意味がなくなるし役に立つどころか誤った意思決定を。経済活動の全般がわかって無駄がわかり省く行動に繋がる。歴史を遡ってみても明らか。近代的な会社は帳簿とともに出現。ベニスの商人。その舞台の中世イタリア。14世紀の初頭までは大雑把な帳簿しかつけていなかった。やがて先駆的な商人が現れる。複式簿記を利用する。経済活動をもれなく記録することが出来る。飛躍的に商売の成功に繋がる。真似しようとして複式簿記が広まる。手はインクで汚れていなければ。生涯で500冊の帳簿を。倉庫から出てくる。いずれも上等な革張り。整然と記入。その頃から帳簿が重要視されていたかを伺い知れる。命の次に大切。以来経済活動を合理的に運営していく手段として複式簿記は欠かせない。第二の目的。預かった財産の管理責任をきちんとやったことを説明する手段として役立つ。ここから社会科学に。人から預かった財産をきちんと管理運用したと説明するための手段。人対人。社会科学。ある経済主体が別の経済主体に預ける委ねることが古今東西在る。平安時代には領主と小作農。小作農は土地を預かって作物を管理する。近代社会では所有と経営の分離。大規模な株式会社において株主と経営者の関係。資金を預かって運用する。納税者と行政府の関係。税金を収めて管理運用する関係。受託。委託。財産の委託受託関係と呼ぶ。財産の委託受託関係の中で受託者は常に委託者の利益のために活動する保障はない。預けられた財産を大なり小なり自分の利益のために利用しようとする誘惑に駆られる。駆られて委託者の利益を害するのはモラルハザードと呼ばれる。監視するために会計報告を求める。情報開示とも言う。会計報告の基礎資料を作成するのが簿記の役割。受託者は委託受託関係の中で預かった財産の管理の説明責任。アカウンタビリティ。説明責任は会計の用語だが会計報告に留まらず情報開示が必要に。簿記の目的の三番目。企業財産の配分。利害関係者への情報提供。2つの計算書類から企業財産に対する請求権。債権や給料、賞与、税金、配当など。官公庁における国の決算書。配分と運用についての。利害関係者の間の配分の計算。3つの目的を果たすために貸借対照表と損益計算書が必要。そのための簿記。
簿記の種類。複式簿記。簿記の記帳原理の違いにより複式簿記と単式簿記。複式簿記。複式記入。二面的記入、両面記入。特徴は記帳者自身が成功を確認できる。自己検証手段を備える。失敗したら修正できる。単式簿記。記帳原理を持たない。特定の資産のみが記録されたり特定の債権債務の取引のみが記録されたりで網羅的なことは少ない。損益計算書を作成できない。簿記の役割が果たせないことが多い。通常は複式簿記が。簿記は適用される業種の違いによって商業簿記、工業簿記、銀行簿記。商品売買業に。製造業メーカーに適用。商業簿記の部分はあるが、製造原価を計算しなければならない。工業簿記と商業簿記を結びつける。銀行業に適用されることも。明治6年に刊行された「銀行簿記製法」が継承されている。銀行簿記はお金を貸したり回収したりする、日銀との貸し借りも在る。非常に特殊。商業簿記とはかなり違う。法律もあって勘定科目などが規制されている。
簿記の特徴。貨幣価値計算。経済活動を0から9までの数字の組み合わせの金額で記入。複雑な企業活動を全体的に捉える。活動を数字に直す。抽象化できる。経営活動において資金調達して事業に投下。投下した資金が商品という資産へと変わる。販売されて現金になったり後で回収する売掛金や受取手形に。最終的には債権回収を。多額の資金を回収。そういう経済活動の全体像を捉える。数字で表現。投下された資金が最終的には大きな資金になる。資本循環過程。営業活動、本業そのものを表す。商品が何であるのか、資産が。様々な種類がある。資産を一括して全体を把握する。それぞれ質が違うので数字で表現することで資産の全体的把握を。貨幣価値計算と呼ぶ。期間計算。必ず会計は期間を設けなければならない。中世の冒険的な組合売買業。航海に出て様々なものを仕入れて解散する。一航海が一事業。循環過程が一循環して分配する。それを算定することが可能だった。今日のように企業経営が複雑化反復化すると資本の循環過程も複雑化する。循環過程の完了をもって把握するのは困難。人為的に一定期間を設けてその中で企業の成果を算定することが必要。航海の場合は戻ってくるまで何年かかるか分からないが、会計期間は通常1年が採用される。1年を超えることは出来ない。2つに分けて半期や四半期制度、月次などもある。日次という計算も在る。会計期間。始まりを期首。期末。決算日。期首と期末の間を期中と呼ぶ。期間計算のせいで分からなくなることも。勘定計算。簿記では資本の変動を循環家庭で捉えて全体的に把握。アカウントという計算様式で。要はプラスとマイナスの世界を。欧米の人は日本人よりも引き算が得意ではないことに由来。店で税込み560円の品物を。お札と小銭で。1060円支払ってお釣りは500円になり計算できる。ヨーロッパの人は怪訝とする。何故追加で60円出すのか。お釣りの渡し方は足し算で。560円をどうやって1000円に近づけるか。560円の品物に加え40円加え600円に。更に400円加え1000円に。お釣りは440円に。足し算でするので極力引き算はしない。マイナスの世界を設定しておく。マイナスの記録も残るので網羅的な記録も可能に。引き算が出来ないのもプラスになる。後計算。簿記では循環過程における資本の変動を事実に基づいて記録。出てきた貸借対照表や損益計算書は終わった後の計算書。後計算などと呼ぶ。ただし事実に基づいて記録計算すると言っても事実の発生と同時に記録するのを意味しないこともある。重要なポイント。簿記は循環過程における資本の変動を事実に基づいて貨幣価値的に把握し感情という形式で計算し一定期間における経営成績などを表示する。
簿記の歴史。簿記の起源は古代エジプトまで遡る。複式簿記が成立したのは中世末期。現在広く知られている複式簿記が記された最古の書物はスンマという書物。英語で言うサマリー。算術幾何。要は数学書。その一部に複式簿記の記載が。修道僧であると同時に数学者が筆者。日本でも昔の知識階層はお坊さんだったが。ルカ・パチョーリが発明したわけではない。商業都市における商人の簿記法を取りまとめた。日本に洋式の簿記が紹介されたのは73年。福沢諭吉による訳書。元になったのはコモンスクールネットキーピングという書物。福沢諭吉は簿記という言葉が熟語として定着していなかった。帳合と呼ぶ。単式簿記と複式簿記の二部構成。単なる翻訳書ではなく諭吉流にして。明治5年の「学問のすゝめ」。具体的手段として簿記が必要。明治6年に「銀行簿記製法」。当時の大蔵省から。銀行簿記。五巻構成。銀行制度の創建のために招かれたイギリス人。書物は我が国最初の株式会社の第一国立銀行など多くの国立銀行に統一して銀行簿記を。簿記上の用語も含め日本の会計に大きな影響を。銀行簿記に関する最初の著作。複式簿記についての最初の。
簿記の勉強を始める。簿記の学習のポイント。簿記会計というのは日本語を使っているが独特の使い方があって、常識的に判断すると誤ってしまう。ご勘定と言ったりするが、簿記では全く違う意味、計算形式という意味に。非常に独特な使い方なので考え方に馴染むのが重要。常識ではなく会計のルールに従って判断することが非常に大事。

 

初級簿記 (放送大学教材)

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