2年前のentryにも書いたことだけど、「巨人の星」というTVアニメに星一徹という主人公の父親が登場する。とにかく厳しく主人公を育てていく人物で、その象徴として「ちゃぶ台返し」のシーンが出てくる。ある意味で不条理だとも言える（しかし原作の漫画にはちゃぶ台返しは出てこない）。しかしせっかく食事を用意したのにそれをひっくり返されても困るというものである（また作るのは手間だし余計に食費もかかる）。勿論だがそれは厳しく育てている象徴的な行為であるのは言うまでもない。問題はそれが無意識に染み込んで、ちゃぶ台返しをすれば厳しく育てることが出来ると考える人間を多く生じさせたことである。スパルタ式に子どもを育てれば良いと考える人間は21世紀の日本には少なくなっていることを祈る。
