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史観・安全安心論(公共政策第1回)

このエントリーを書いているのはコロナウイルスの感染が拡大している頃。社会全体の対応は進んでいるのだろうか。

 

御厨貴。史観、安全安心論。一応、印刷教材とは違う内容。震災後、災後。それを実は遡ればどうなるか。さかのぼり災後史。近未来の話。今の話、過去の話。
実は16年の夏は「シン・ゴジラ」が社会現象に。この国はまだまだやれる。矢口蘭堂のセリフ。「シン・ゴジラ」は大人の鑑賞に耐える、大人向けの。スクリーンに釘付けに。東日本大震災と福島原発事故や日米安保条約。5年間を経験した日本人に突きつけられた非常時の生き方。考えないできた。政治は何も決められない。巨大不明生物の存在を認めるか否かであたふた。様子見。政治決定のトライアングル。政治家と有識者と官僚。有識者のヤクタタズぶり。無意味な考えの吐露に終始。官房副長官の矢口蘭堂。複合的課題は官僚内部の調整に。均衡が破られたからと言ってすぐに変わらない。縦割り行政は強い。しかし外圧への危機対応で決断力が。人材の集結が示唆的。官僚システムから除外された異端者が各界から。自分のオタク的興味で事に当たる。ゲームのように。国家は意識されない。肩書と上下関係は無い。異端者を抱え込むゆとりやのりしろ。その大きさが必要。登場人物のセリフの言い回しや場面転換は速い。まあ根回しに拘る官僚の発言や行動様式が。リテールの積み重ねこそが震災直後の日本を。いわゆる戦後を出して、災後の時代が到来したことを再確認。ゴジラは成長する。対応の中で政治家や官僚も成長する。危機に臨んで成長する。政治過程。スクラップ・アンド・ビルドでこれまでも復興してきた。ベテランの上司たちを失う。成長譚。男の色気。いわゆる事なかれ主義者も変わっていく。自他ともに無能。自覚がある。下からの。意外にも有効かもしれない。旧陸軍に悪名高い下剋上が起こる危険性は感じさせられるが。アメリカでは大統領継承順位がネタになる。総理大臣の継承順位が描かれる。偶然の為せる技で5位までは決まっているが、皆死んだらどうなるか。シビア。日米安保体制。アメリカは本当の友人か。ゴジラ攻撃でもアメリカ・ファースト。原子力拡散の脅威になった時に、目には目を、核による先制攻撃に。日本は近未来の東京に核攻撃を。独自の対ゴジラ攻撃。映画の最後でゴジラは凍結される。ゴジラの再活性化を防ぎながら共存する運命を。原子力発電所との緊張関係。どう共存するか。政治は時間をかけて。16年の夏は更に熱くするゴジラ語りが。311からちょうど5年。熊本の震災。夏にかけて自然災害が。水害の光景が。人はすぐさまゴジラを。戦後か災後か。ゴジラの常態化が示唆する。災後の観念は広まる。戦後も近代史で。日清戦争日露戦争第一次世界大戦。10年ごとに戦後体制が。最大にして最後の戦後が始まる。71年。戦後のアナロジーを災後に適用。阪神淡路大震災や東日本大震災と熊本震災。関東大震災の20年後に戦災後に。ゴジラは二度東京を襲った。自然災害と戦時災害。ゴジラはいつかやってくる。もっと思いを。防災体制や災後体制を。全て予防することは出来ないので共存を。諦めず最期まで見捨てない。近未来の東京。
次には熊本の地震。16年4月。熊本地震。災後の観念を。16年3月、取材を受ける。311の震災の折に災後が始まるとしたことにつきどう思うかと。戦後は終わり災後は停止状態にあると。自然災害がもたらした崩落の始まり。危機の感情は失せる。正常へ。原初的形態は置き去りに。ところが4月14日。熊本地震。14日の規模を上回る地震が2日後に。想定外。414の夜。若手官僚と旧交を温める。仕事場へ走って戻る。五百旗頭真氏から電話。リエゾン役としての。前回と同じく引き受ける。五百旗頭真御厨貴ラインで有識者会議が知事のもとで。災後の再来。復興の体制を。死者が少なく規模は小さいとマスコミや霞が関が。小さくみなしがち。熊本にも中越にも失礼。災後は起こる。空洞化した災後が現れた。阪神淡路大震災や中越地震、東日本大震災と熊本地震。様々な災後が。インターバルは短くなってきている。平成は自然災害再来の時代。長い目で見ると自然災害はいつも。忘却は救いでもある。戦後の戦災復興の時代には自然災害は当たり前だった。戦後はやたらと河川が氾濫し台風で国土は崩壊。あるのは復興だけだと。高度経済成長時代に災害への自信が。熊本地震は災後史観を。6月に骨子を。今は阪神淡路大震災後の時代を。南海トラフ地震を含め大地震が起こって不思議ではない。災後の常態化で復興計画を。災後が時間軸に沿って。復興モデルを選び取る。自ずと国都道府県市町村の役割も。熊本地震は要請は迅速だったが、対応の遅さが繰り返される。市町村レベルでは1週間有効な手が打てなかった。ボランティアが入ってきたが、任せて良いかの議論が。県の指示で共同体が稼働し始める。県が場面によってはグリップを効かせることも。霞が関では即戦力として呼び戻す。暗黙知を持って行動。全国の自治体からの応援部隊も力に。アーカイブの視点。復興構想でも強調。初動対応から次へと、何をしたかしなかったか、次へのマニュアル。文化の復興にもアーカイブを役立てる。熊本城の崩落。どうしたら復興できる。文化資産、元気が出るシンボル。他の文化資産と連携させながら。復興のプロセスの中で熊本城をビニールシートで覆うのではなくそのまま可視化して全国に見てもらう。お城サミット。観光遺産。復興は困難を極める。石垣の謎。ライトアップ。立ち直らなければ。
5年前に遡る。311の地震があったときに復興会議に参加して提言を。安全安心の観点からどのようにまとめたか。自立することと繋がること。提言は新しい地域の形を作り上げる。自然災害を人間の力で抑え込むことは出来ない。防災ではなく減災の考えに立って繋ぐ人材に。自立した個人として災害に向かい合う。政府に頼るのではなく。公助が先でなく。人をつなぐ。少しの知識でも役立つ。ボランティアも専門性を持って。熊本地震では上手く実現している。再生に向けて暮らし学校産業を再生。地域包括ケア。学校の活用。保健医療や介護福祉の一体化。雇用の創出に。新たなコミュニティの一翼に。地域包括ケアシステム。学校施設の機能強化。避難所や防災拠点。核となる施設として。地域コミュニティを再生するために学校に。産業の再生。枠組みの活用。残念ながら時間の関係で言えなかったことがある。プロセスの検証で地域において困ったこと、問題点が。原子力災害からの復興。提言自体が原子力災害の実態が分かっている状態ではなかった。今でも。ある程度は踏み込んだ。安全神話の崩壊。福島に特有の事象に付き国が支えなければ。その点での検証が。開かれた復興。被災地の新たな営みを。全国や世界に広げる。災害からの復興過程はアジアや世界の国で起こり得る災後のモデルに。モデルの呈示。社会的包摂。新しい公共。共通して繋ぐことの意味が。排除されていた人にも繋がる機会が。ボランティアの向上。役に立たなかったと思っていた人がケアの現場で役に立つと。それを活かしたい。提言を16年時点から検証が始まっている。検証の只中に。その全てが理想であったなと。実際に実地に移す作業を地方や村民が血を吐くような思いで。提言の中で強調した高台移転。低い土地に住むから人口流出が、だから安心なところに。国の施策の中でも優先的に。復興のモデルに。訪れると復興住宅が始まったところも。新たな村ができる。ここでも問題が。住む人達に高齢者が多い。産業や雇用をもってくることと矛盾する。労働者がいれば市場が出来る。しかし若い人が戻ってこない。この事態に向けて。先進地域に。復興というのは創造的復興。新しい段階の地域づくりに。大きな壁に。世代をどう考えるか。地方中央の関係は。都道府県レベルと市町村レベル。安全安心は常に新しい課題に。

 

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